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人生には振り返るといくつかの大切な出会いがある。絶望の一本道で立ちすくんでいた著者に希望を見出させた12の出会いを赤裸々に綴った感動のエッセイ。統合失調症の母を持ち、辛く孤独な幼少時代を過ごした著者。世間への恨みをバネに医者を目指すが、先の見えない絶望感から摂食障害、依存症、リストカットなど心の病にかかり、研修医時代に2度の自殺未遂を起こす。その後、いくつかの「出会い」に遭遇することで、少しずつ人生を肯定して生きられるようになる。自身の生い立ちと共に見つめ直す自伝的エッセイ。
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Posted by ブクログ
「人生は基本的には不公平だと思う、そしてなぜこんな不公平なことが起きるのか」と著者は本書のまえがきに書いている。実際、本書を読み進むうちに、胸が塞がれて息も止まりそうな場面が次々に出てくる。
そして、人との出会いと、時間の癒しによって、著者は、人は人との出会いで変わることができると、心から思うようになる。その過程が丁寧に(おそらく大変な辛い思いと戦いながら)書かれている。ほかでもない著者だからこそ、頑張り抜いて試練に耐えてこういう高い境地まで到達できたのだと思う。
精神科医が処方する薬だけでなく、心への温かい働きかけがなければ病む人々は救われないことを著者は示してくれた。患者の家族への救いと心の支えにもなり、温かい励ましにもなる本だ。
Posted by ブクログ
統合失調症の母に育てられ過酷な幼少期を過ごした筆者は、様々な人との「出会い」を通して少しずつ社会復帰へと向かっていった。その実話をまとめたものがこの本である。
たいへん興味深く、また参考になる部分も少なからずあった。特に筆者が社会復帰へと向かっていく際の周りからのサポートに関しては多くの学びが得られた。
しかし筆者の生き方は一般人には到底真似できないもののように感じられた。彼女は非常に過酷な生い立ちでありながら医学部に合格できるほど、すぐれた頭脳や自制心の持ち主だからだ。例えば、3度目の自殺未遂を起こさなかった理由に関して「母のようになりたくなく、更に父からも脅されていたから」と筆者は述べている。しかしそれだけの理由があっても、並大抵の自制心では自殺を思い止まることはできないのではないだろうか。
Posted by ブクログ
心の病にかかった精神科医の人生をつないでくれた12の出会い…と副題にあります。
母が統合失調症であり、自らも精神科の患者になり、精神科医でもある著者が、色々な人に出会い、良き伴侶にも恵まれ、今では幸せだと思えるようになったそうです。
苦しめられた母親に対しても、今では尊敬していると書かれていました。
尊敬出来るようになった心の変化がよくわかりませんでした。
この本は、講演でした話をまとめたような簡略な内容で今一つ、詳しい過程が私にはわかりませんでした。夏苅さんの他の著書をまた読んでみたいと思います。
ただ、精神的な病を治すのは、薬ではなく、人との関わり合いである。人は、人を浴びて人になる!という考えは、とても心に響きました。
個人的には、書かれていることを素直に受け止めて、苦しみから解放される手がかりにしたいと思うのに、それが出来ない自分がいて、まだまだだなぁとげんなりしました。修行せねば。
Posted by ブクログ
超個人的私的感想
実際、お世話になっている先生。
今まで何かあっても誰にも言わず自分の中で解釈してきた人生の中、先生は初めて私に新しい考えをくれた人。
毎日馬鹿みたいに泣きながら電車に乗らずに済んだのも先生のおかげ。
だから読みたかった。
人との出会いを大切にすること。
いつか失うのが嫌で大切なものを増やしたくない。関係性に「諦め」が常にあった。
けど、先生みたいに出会いをに大切にしたら、もっと人を大事にできる人になれるかも。
出会いや、出来事から自分の成長、成功体験を見つけたいと思った。
最初は、読んでいて辛くなるの、共感する所も沢山。
でも、先生の言葉は優しいから、嘘が無いから、素直に受け入れられるし、持ちたくない希望が持てて少し嬉しくなっちゃう。
きっと地に足を着いて生きていけた時、先生は私にとって人薬のひとりで、
今も、もちろんそう思ってる。
私は先生だからこその診療に救われている。
毎日、生き繋いで生きているような私だから今こんな事しか書けないけど、いつか普通に生きられたらいいな。
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