E・ロックハートのレビュー一覧

  • わたしがわたしであるために GENUINE FRAUD

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前に一度読んだことがあるのを忘れて、もう一度読んだ。
    どうなるのだろうと先が気になるついつい読んでしまった。とても面白かった。
    p53
    著者のアーヴィング・ゴッフマンは、状況がちがえば、自己表現もことなるという考えの持ち主なんです。自己像というのは普遍じゃない。状況あわせて変わればいいと。
    略
    自己表現はひとつじゃありません

    本の最初の方で、
    スーツケースに、液体のボトルにローション等を詰め替えるという描写があるが、
    最後のページで、空港で液体の入ったボトルを捨てられるというシーンがある。

    地の文でも、主人公が変わって別人になっているということがわかり、こういうところまで作者は、書き込んでいるのだと気がついた。

    アクセント、週間、場所、人間関係を捨てたら、自分であることを、どうやって証明できるか。意外と難しいのかもしれない。
    自分というのは、思っているより曖昧で、だからこそ、何者にもなれる柔軟性かあるのかもと翻って思った。

    最後は、主人公ジュールが社会的に被害者として扱われるところに、
    反発して、私は生きているというのかと思ったけれど、お金を持って、誰とも聞かれないところに行くというのが現実的でよかったです。

    スーパーヒーローは、男で、孤児だという描写は面白い。
    アーヴィング・ゴッフマンは、カナダの社会学者

    ディケンズの大いなる遺産を読みたくなった

    太陽がいっぱいの現代版ですね。

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    2026年04月20日