吉野明のレビュー一覧
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自己肯定感は私の子育てにおける最大のテーマである。自分が自己肯定感の低さゆえに根っこが弱いというか根本的に何をやっても芯が脆い人間なので、娘にはそうなって欲しくなくてこれまでも色々と調べて取り組んできた。
いよいよ思春期に差し掛かり、一番難しい年頃にどうやってここまで育てた自己肯定感を維持するのかを知りたく本書を読んでみた。
大事なポイントとして、一人の人間として認めること、人(親自身含む)と比べないことや、上から目線をやめることなどが書かれている。これまでの親ー子の縦の関係から、対等な人間としての横の関係へと変わることが、思春期女子を育てる上での大きな転換と捉えた。それと同時にスキンシップ -
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この表紙なので、思春期の女の子がいるお母さんが読んでいても違和感はないでしょうが、お父さんが電車中などで読んでいると少々違和感があるかもしれません。私は、カバーして読みました。
「なぜそこまでして読んだのか」ということですが、キーワードは「女の子の自己肯定感」です。
私の場合は、できれば10年前に本書と出会っていたかったという思いがありますが、これから思春期を迎える女の子をお持ちのお母さんはもちろん、お父さんも読んで頂きたい本だと思います。
家庭では娘さんとお母さんの関係性は特別で、お母さんの影響を大きく受けますが、お父さんの在り方は、その二人に同時に影響を与えると思われます。本書には、 -
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思春期の娘へ、どのように接し育てたらいいのか、「自己肯定感」を育むポイントを押さえながら書かれている。
著者は鴎友学園女子中学高等学校の名誉校長。
うちはまだまだこれからですが、予習のような感じで読めてとても参考になりました。
「タテ型」と「ヨコ型」の人間関係の違いがよく分かった。思春期の女の子には絶対に上から目線でものを言ってはいけない。タテの関係ではなく、ヨコの関係を築いていく。親は、タテの関係からヨコの関係に"降りていく"練習をしなければならない。
学校でも、ヨコ型の人間関係を保つための、3日に一度の席替え
泣くことをマイナスとして捉えて子育てすると、思春期にあら -
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ネタバレ名門女子校で44年間生徒と向き合ってきた校長先生が
親が知っておくべき女の子の接し方とともに
女子特有の「自己肯定感」を育む方法をお伝えします!(紹介文より)
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内容は、いたって普通。
何冊か子育て本や自己啓発本を読んだことがある人なら
「それはそうだよね」と知っていることを、女の子ジャンルにあてはめた感じ。
もう一歩踏み込んだ根拠や具体的な方法を期待したので、少々期待外れ。
入門の入門に読むなら良い気がする。
■女の子の特性
・完璧主義傾向が強い=他人に対しても厳しくなる
・失敗することを必要以上に怖がる=中高は失敗するための場所。ステージが変わったときに「失敗してもいいので思い -
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女の子と親の関係性を説いた内容であるためか、母親向けの記述が多いのですが、もっと父親向けの記述もあってよいのではないかと感じます。
肝心の自己肯定感を高めるのためのポイントとしては、結局は娘を一人の人間としてみれるかどうか、自分の付属物、あるいは自分の果たせなかった願望を果たしてもらうための道具として見てしまうとか、自分の都合のいいように操作しようとか、さまざまな煩悩を持ち込まないことに尽きます。
自己肯定感を下げてしまう罠はちょっとした言い回しにも潜んでいるようです。発言する親のほうが恐れや妬みを隠してねじ曲がった発言をしてしまうとそれこそが子供にとってよくない影響を与えてしまいます。親こそ -
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これから思春期なるものに入ってくるであろう
子どものために・・
①人前で不用意にほめてはいけない。
横並びが大切。
個人はほめない。全体をほめる。
学校以外の場で秀でているものをもたせる。
学校だけが全てではないってことを
子ども自身が分かっていることは
ものすごく大切。
学校だけが生活のすべてだと、
そこでくじけたらもう行くところがないって
思っちゃうもんね。
世界は広いよ。
②脳の発達 10歳~
女 言語→理数
男 理数→言語
じゃあ、女の子は、言葉を鍛えることで、
次のステージ(理数)の抽象化概念も身についていけるのかしら。
男の子は、理数系、数字に強くなると
言語も発達するのかしら -
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まず親(母)の自己肯定感、その裏にある夫婦関係。鷗友の先生の著ですが、母向けの本なので、内容は学校教育のことではなく母のあり方です。「娘は自分の分身ではない」「自分の肯定感を娘で満たそうとしない」といった目次を読んだだけでアレこれ毒親系の本だっけな!?みたいな(わかってて読んでます)。あとがきで「父の役割が大きい」と言及しつつも本編ではやっぱりひたすら不在。
(与えられた価値観と依存関係からの分離が、わたしは反抗期がなかった分、成人してから起きてつらかったのかなぁ)
でも、中高一貫女子校の生徒の入学時〜卒業時の社会性と独自性の変化のデータなど、学校現場の知見が(身に覚えがあって)面白かったです