島影真奈美のレビュー一覧
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購入済み
助けられました
両親が、車で3時間のところに2人だけで住んでいます。最近になって、母が体調を崩して入院し、危篤を得てからの奇跡的回復も、家では介護無しでは生活が難しいと言われました。頼れる息子2人については、まず、両親の面倒を見ると言っていた長男は音信不通。で、次男(わたし)にそのすべてが降ってきました。本当に不安マックスで心が折れかかったときに、この本に出会い、非常に救われました。
自分がこれから経験する介護全般の全体像もなんとなくイメージすることができました。そして何より、介護に関しては、時には物事を先回しにすることの大切さや、出来ないことは無理せずケアマネさんとかの専門家を頼ることが大事なことも、 -
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とても読みやすい内容でした。
認知症の当事者と、介護者との両方に寄り添った表現が多いです。
特に第2章の「スッと伝わる言いかえフレーズ」は、実際に介護している方だと、すぐにでも試せると思います。私も現在認知症の親を介護中ですが、この言いかえフレーズの中に、実際に使って介護しやすくなったものも複数ありました。
言葉ひとつでこんなにもコミュニケーションが取りやすくなるのかと感じます。
第3章の「家族の悩みQ&A」も、どれも共感できるものばかりです。
家族のもの忘れが気になり始めて、どう対応すればいいのか悩んでいる方には、是非手に取っていただきたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ認知症というものがどういうものなのかを理解したうえで、言い換えフレーズを学べる構成となっている。
この「認知症がどういうものなのか」をわからずして、フレーズを覚えても全く意味がないし、たぶん使い間違ってしまうだろう。
相手のことを理解し、相手の立場に立って、コミュニケーションする。その心の部分ができておれば、おのずとこのような言いかえができてくるのだろうと思う。
たいていは、認知症の方のハンディを無視し、自分と対等のように接するから腹が立ち、心ない言葉を浴びせてしまう。
認知症がなければ、人生の先輩であり、バリバリと人生で成果を出してきた人たちであり、長い人生の苦労も乗り越えてきた尊敬 -
Posted by ブクログ
筆者はフリーランスのライター兼編集者をしながら、大学院に通う女性。夫も同業のフリーランス。
結婚を決めた時、33歳で出産すると決めていたが、仕事の忙しさ楽しさが先行してどんどん先送り。気が付いてら夫婦で40代になっていた。
そして、夫の父母、筆者にとっては義父母に認知症の疑いが浮上する。
最初はちょっと物忘れが多いかなと思いつつ、物忘れ外来を受診してくださいといっても、やんわりと拒否され、そのままにしていたら義母の認知症がかなり進行していた(家の中に知らない女性が住み込んでいるという幻想を見るくらい)。
そして、義父にも少しその可能性が、、、。
そこから始まる義父母の介護という現実。
と -
Posted by ブクログ
✕の言い方と、言い換えた◯の具体的な声掛けが紹介されている。
できないことを責めたり、なぜできないのか聞いても逆効果なのはわかってるので、自分はほとんど◯の言い方だった。
無理にやらせるのではなくて、自分から自然にやりたくなるように考えて声をかけている。
それは子育ての時と一緒なので、子育ての経験が介護にもとても役に立っている。
【過去の苦労話を繰り返す】
✕何度も聞いたから!
◯そうだったんだね。大変だったね(共感する)
母は一語一句全く同じ話を毎日する。
◯の言葉を言ったら更に長いバージョンになって止まらなくなる。
理想ではわかるけど、毎日のことだから◯の言い方はできないな。
話し -
Posted by ブクログ
ネタバレ本作、かなりためになりました。
内容は端的にいうと、阪大名誉教授による認知症患者への声掛け言いかえフレーズ集、かな。
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推薦の言葉を書いている池田さんの言葉に「認知症を受け入れる」訓練をしようというのがありました。
そもそも認知症というのは脳の病気だと。老化が不可逆的で、死も避けられないもの、としてそれを受け入れねばならないということなら、認知症も然り。私はそう解しました。そしてそのトーンで言いかえ小ネタパラフレーズが続いていきます。
・・・
多くのフレーズは、事実を述べて諭すことを×とし、認知症患者の印象に沿う発言を〇とします。
例えば、うちの父親は過食なのですが、そういう患