ななミツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ西宮に実在する(のであろう)名店のサンドウィッチも幸福堂のサンドウィッチもどれも美味しそうで、読んでいて非常にお腹が空いた。
そして猛烈にパン屋に行きたくなるという。
たかがサンドウィッチやんと侮るなかれ。
シンプルだからこそ、奥深い食べ物なのである。
離婚して会うことのなかった亡き父が残した幸福堂。
父が拘った幸せの味、それは離婚してもなお抱き続けた家族への想い。
この離婚に隠された理由が優しくて、優しすぎて、父の死には間に合わなかったけれど、ちゃんと子に、晶に届いてよかったと本当に思う。
諏訪さんが思った通りに。
この諏訪さんも実は多大なる事情持ち。
ある高校生の悩み解決のために打ち明けた彼の事情は、こちらの予想を大きく上回るものだった。
それでようやく納得した。
彼がこの幸福堂に拘る理由。
物を多く持たない理由。
表情を忘れてしまった理由。
でも、そんな彼だから、晶の良いところに誰よりも早く気付き、それを全力で肯定してくれた。
元彼に付けられた傷すらも、彼は丁寧な解釈をもって癒してくれた。
それはつい正論を口にして人間関係で苦労してきた晶だからこそ響くやり口だったなと思う。
晶が彼を優しい人だと最初から言っていたのも分かる。
晶もまたいい子なんだけども。
それに気づいた諏訪さんも本当にいい人だ。
諏訪さんが抱えている事情は解決した訳ではないし、いつかこの幸せが崩れる日が来るかもしれないもの。
何もかも解決してすっきり終わらない、どこか不安を残したままというのは意外ではあった。
でも、その不安を感じさせない、まさしく「幸福堂」の名に恥じない温かいラストだった。
なりゆきで婚約者となった晶と諏訪さんだけども、今の二人ならきっと幸せを掴んでくれると思う。
お客さんの幸せも、そして自分たちの幸せをも。 -
Posted by ブクログ
苦しくて辛くて、突発的に会社を飛び出した主人公は
昔住んでいた兵庫へと到着した。
昔を思い出しながら店に入ったら
昔の友人に再会した、というベタ状態。
現実で考えると、なかなかの高確率です。
自分の思考回路、人との繋がり、付き合い方。
内面の問題てんこ盛り、な状態が
少しずつ解消されていきます。
そしてついに、店主の家族との対決、な状態。
主人公の考え方の問題も、店主の立ち位置も
よい方向へと修正されました。
が、現実で考えると、店主は精神的にものすごく
辛くて大変で勇気がいるものだったかと。
お疲れ様でした、としか言いようがない二人です。
最後の方に、ちょこっと前回の二人が出てきてます。