ななミツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ西宮に実在する(のであろう)名店のサンドウィッチも幸福堂のサンドウィッチもどれも美味しそうで、読んでいて非常にお腹が空いた。
そして猛烈にパン屋に行きたくなるという。
たかがサンドウィッチやんと侮るなかれ。
シンプルだからこそ、奥深い食べ物なのである。
離婚して会うことのなかった亡き父が残した幸福堂。
父が拘った幸せの味、それは離婚してもなお抱き続けた家族への想い。
この離婚に隠された理由が優しくて、優しすぎて、父の死には間に合わなかったけれど、ちゃんと子に、晶に届いてよかったと本当に思う。
諏訪さんが思った通りに。
この諏訪さんも実は多大なる事情持ち。
ある高校生の悩み解決のために打ち明 -
Posted by ブクログ
苦しくて辛くて、突発的に会社を飛び出した主人公は
昔住んでいた兵庫へと到着した。
昔を思い出しながら店に入ったら
昔の友人に再会した、というベタ状態。
現実で考えると、なかなかの高確率です。
自分の思考回路、人との繋がり、付き合い方。
内面の問題てんこ盛り、な状態が
少しずつ解消されていきます。
そしてついに、店主の家族との対決、な状態。
主人公の考え方の問題も、店主の立ち位置も
よい方向へと修正されました。
が、現実で考えると、店主は精神的にものすごく
辛くて大変で勇気がいるものだったかと。
お疲れ様でした、としか言いようがない二人です。
最後の方に、ちょこっと前回の二人が出てきてます -
Posted by ブクログ
ネタバレ出てくるおむすびがとれも美味しそうで、読んでいて激しくお腹が空いた。
深夜に読むには絶対向かない本だ。
是非、何か食べ物を片手に、それこそおむすびを片手に読むことをオススメする。
『ニシキタ幸福堂』をA面とするなら、こちらはB面の話。
ある男に生活を壊された女性の、もう片側の話。
そして経緯は違えど、こちらも仮初の夫婦(というか婚約者)を演じることに。
なお、前作を知らなくても特に問題はなし。
この最悪の男を最悪に振り切らないあたり、作者さまの優しさを感じた。
まあ最悪に書き切ると、両方のヒーローが暴走するか。
今回のヒーローもネグレクト経験者かつ毒親毒姉に現在進行形で搾取されている重す