猪俣哲史のレビュー一覧

  • グローバル・バリューチェーンの地政学

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    これは勉強になる。

    何が?と言う各論の話ではなく、GVCと言う世界観を理解できるかどうか、と言う話。

    これが理解出来ないと、今後のビジネスが見えて来ない。

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    2023年09月30日
  • グローバル・バリューチェーンの地政学

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    経済安全保障を語る上で重要となってきた、グローバル・バリューチェーン(GVC)に関して包括的に述べられており、概要的な部分から、バリュエーション分析で用いられる種々の指標、および米中対立に関する部分などが、全体的にわかりやすくまとめられている。
    欧米諸国と中露の対立が深まる中で、日本は国際的にどのように立ち回る必要があるかという点で示唆を与えてくれる本。国際的なGVCの中で日本の存在感を高めるには、日本だけが保有する資源(工業製品等を含む)の開発/利活用がこれまで以上に重要視されるように思えた。

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    2025年09月21日
  • グローバル・バリューチェーンの地政学

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    ネタバレ

    サプライチェーンマネジメントに関心を持ち始めたので読んでみた。以下勉強になったポイント

    サプライチェーンがどれだけある国に依存しているかの指標として量的な指標(付加価値貿易指標)だけでなくどれだけその国を通過するか(通過頻度指標)の2パターンあり、国際産業連関表からいずれも可視化することが出来る。

    一方で国際産業連関表の限界として、産業部門分類が粗い(半導体は「コンピュータ、電子·光学機器」に含まれ半導体関連製品の分析ができない)ことや製品の代替可能性に関する情報がないことも挙げられている。

    経済安全保障の姿勢として、代替性·模倣可能性の低い技術を開発するか、国際標準化等の制度面で優位に

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    2024年03月02日
  • グローバル・バリューチェーンの地政学

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    決して易しい本だとは思わなかったけど、面白かった。
    国際産業連関なんて初めての世界だった。
    考えてみれば、サプライチェーンが海を越えるのが当たり前だから、産業連関だってインターナショナルなはず。

    この本のいいところは、米中の経済制裁を分かりやすくまとめてくれていること。
    後から、あの時どっちがどうしたんだっけ?みたいなことを振り返りやすい。

    あと、安保は「囚人のジレンマ」だという指摘もなるほどと思った。
    (囚人のジレンマがわからない人のための簡単な解説もついている)

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    2023年10月26日
  • グローバル・バリューチェーン 新・南北問題へのまなざし

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    ー 第1章では、グローバル・バリューチェーン (GVC)とは何かについて、本書における概念定義を行った。 GVC研究は、国際生産分業の構造と、生産活動が生み出した付加価値の分配メカニズムとの関係性を考える学問である。

    平たく言えば、経済グローバル化の勝者が誰であり、またその勝因は、そして勝利のコストは何かについて突き止めることである。そこで、まずは生産分業のメカニズムを確認し、その上で国際生産分業が発展するための要件について説明した。それは、①各国の比較優位性 ② 製造拠点を連結する諸機能へのアクセシビリテイ、③スケールメリットを十分に活かせる市場の存在、の3点である。

    次に、国際生産分業

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    2023年09月18日
  • グローバル・バリューチェーン 新・南北問題へのまなざし

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    極めておもしろい。Tiva(付加価値貿易)の考え方など、わかりやすく説明されていた。産業連関分析の延長線上で付加価値貿易に基づき世界の貿易を捉え直すことによって、今後の米中貿易や地域・世界的な経済連携のあるべき姿などを考え直すことができ、重要な視座であると考える。

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    2021年01月09日
  • グローバル・バリューチェーンの地政学

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    基本的なバリューチェーン分析について紹介しつつ、近年の安保環境(特に米中関係)との関係について論じる。
    米中デカップリングの動きはまとまっていて分かりやすいが、期待したほど重厚な内容ではなかった。グローバルバリューチェーンや経済安保という分野自体が新しくて蓄積が大きくないというのも影響しているのだろうか。

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    2024年06月05日