榎本泰子のレビュー一覧

  • 「敦煌」と日本人 シルクロードにたどる戦後の日中関係

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    半世紀以上生きてくると、自分史と現代史がクロスすることもある。
    漠然と感じていた中国への思いの背景を、よくぞまとめて下さいました。

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    2021年05月29日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    中国の一地方都市にすぎなかった上海が、アヘン戦争後の南京条約により開港し、約100年間の租界時代を経て国際都市に発展して行く様子について、日本人や英国人、米国人、白系ロシア人、ユダヤ人などが租界および中国社会に与えた影響や、これらの外国人たちの租界でのライフスタイル、中国人との交流などを通して描いている。個人的には太平洋戦争前後の上海と言って思い浮かぶのは、魔都、アヘン窟、ジャズ、紫煙といった漠然とデカダンなイメージだったけれど、行政や経済、文化活動、建築スタイル、居住外国人の本国の政策などの説明を受け、上海という都市の変遷をより細かく分かることができて面白かった。

    上海を開港させた英国が租

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    2012年06月05日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    上海租界の設立から第二次世界大戦を経た租界の終焉までを扱う。イギリス人、アメリカ人、ロシア人、日本人、ユダヤ人、中国人のそれぞれの視点から見た租界像を描く。実際には上海には多数の国籍の人が混在し相互に影響し合っているが、確かに国籍別に眺めると理解しやすい面があるようだ。
    西洋人が支配したからこそ発展できたこと、華開いた文化があり、中国においても極めて特殊な街だ。

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    2024年11月23日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    ここ数年、散々っぱら上海に行ったのに歴史について何も知らないなあと思っていた。上海の近代史を知りたかったのでこの本を。といっても近代史しかないんだけど。そもそも租界って何なのかもあやふやだったのだけど、こんなにも色んな国が出張っていた場所とはしらなかった。その色んな国、イギリス、アメリカ、日本、それぞれの視点からみた上海の変遷を垣間見ることができる。こんな人たちもいたのかと驚きだったが、ロシア難民とかユダヤ難民から見た上海というのも描かれる。そして中国近代史の主人公たち、孫文、蒋介石とか毛沢東たちが、上海を舞台に戦争・革命が繰り広げる。ああこういうことが起きてたのねって、初めていろいろな中国史

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    2020年05月08日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    上海に行くにあたって読んだ本。
    新書だろうと思って手にしたが、上海の歴史がかなり細かく書かれており、特に外国が上海の発展にどうかかわったか詳しく書かれており勉強になりました。
    歴史的背景の勉強には良書だと思うが、その歴史が現代にどうつながっているのかをまとめた記述も欲しかった。

    序章 上海租界の百年
    第1章 イギリス人の野望
    第2章 アメリカ人の情熱
    第3章 ロシア人の悲哀
    第4章 日本人の挑戦
    第5章 ユダヤ人の苦難
    第6章 中国人の意志

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    2012年05月05日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    上海の歴史を知るには便利な一冊。
    上海に入り込んだ国を、各国ごとに章に分けているので、読みやすかった。

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    2010年07月14日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    近代上海において、主に外国人(英米日、白系ロシア、ユダヤ)がいかなる思いで暮らしたのかが書かれている。そこには人種の問題はもとより、階級、ジェンダーの問題も垣間見える。
    ただ、日本人と中国人の章にはいささか物足りなさを感じた。

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    2011年09月05日
  • 上海 多国籍都市の百年

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     上海の歴史。今いる場所がどのように歩んできたのか。陸の孤島として、ほぼ完全に多国籍都市として成長と沈没を繰り返してきた歴史だ。
     まず権益を独り占めにしたのはイギリス。1845年に租界地を勝ち取ったイギリスは、支配層として優雅なくらしをしている。娯楽の少ない中国において、食事とりわけディナーが重要で、本場顔負けのフルコースを楽しんでいたそうだ。1900年初頭には、中国人の中にもかなりの所得格差が表れ、洋服を買うように車を買う人がいるという記述もあるくらい。なんとなく、今の中国と同じだ。外国人が裕福な暮らしをしていて、一部の中国人がそれに乗って大金持ちに。1920年代には日本人が多数移民し、虹

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    2011年03月20日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    租界としての上海のはじまりから終わりまでを解説している本。

    わかりやすく、概要をつかむことができる。
    面白いかどうかは微妙。単純に、勉強になる。

    日本軍が戦時中にやってたことの影響とか、あんまり意識したことなかったけど結構このへんは影響あったね

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    2010年03月20日
  • 上海 多国籍都市の百年

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    上海租界について書かれた本は多数あって大変なのですが、榎本泰子さんの新刊は上海租界に住み着いた人々を国籍別に1.イギリス人の野望2.アメリカ人の情熱3.ロシア人の悲哀4.・日本人の挑戦5.ユダヤ人の苦難6.中国人の意思と章立てて描いているのが特徴。あ、中国に関しては文化大革命まで触れてます。章を改める毎に1830年代〜二次大戦終結までを繰り返し描くのが判りやすかったです。収録された図版も今までの租界を描いた本の中でとても判りやすいものでした。

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    2011年08月19日