榎本泰子のレビュー一覧
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半世紀以上生きてくると、自分史と現代史がクロスすることもある。
漠然と感じていた中国への思いの背景を、よくぞまとめて下さいました。Posted by ブクログ -
中国の一地方都市にすぎなかった上海が、アヘン戦争後の南京条約により開港し、約100年間の租界時代を経て国際都市に発展して行く様子について、日本人や英国人、米国人、白系ロシア人、ユダヤ人などが租界および中国社会に与えた影響や、これらの外国人たちの租界でのライフスタイル、中国人との交流などを通して描いて...続きを読むPosted by ブクログ
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ここ数年、散々っぱら上海に行ったのに歴史について何も知らないなあと思っていた。上海の近代史を知りたかったのでこの本を。といっても近代史しかないんだけど。そもそも租界って何なのかもあやふやだったのだけど、こんなにも色んな国が出張っていた場所とはしらなかった。その色んな国、イギリス、アメリカ、日本、それ...続きを読むPosted by ブクログ
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上海に行くにあたって読んだ本。
新書だろうと思って手にしたが、上海の歴史がかなり細かく書かれており、特に外国が上海の発展にどうかかわったか詳しく書かれており勉強になりました。
歴史的背景の勉強には良書だと思うが、その歴史が現代にどうつながっているのかをまとめた記述も欲しかった。
序章 上海租界の百...続きを読むPosted by ブクログ -
近代上海において、主に外国人(英米日、白系ロシア、ユダヤ)がいかなる思いで暮らしたのかが書かれている。そこには人種の問題はもとより、階級、ジェンダーの問題も垣間見える。
ただ、日本人と中国人の章にはいささか物足りなさを感じた。Posted by ブクログ -
上海の歴史。今いる場所がどのように歩んできたのか。陸の孤島として、ほぼ完全に多国籍都市として成長と沈没を繰り返してきた歴史だ。
まず権益を独り占めにしたのはイギリス。1845年に租界地を勝ち取ったイギリスは、支配層として優雅なくらしをしている。娯楽の少ない中国において、食事とりわけディナーが重要...続きを読むPosted by ブクログ -
租界としての上海のはじまりから終わりまでを解説している本。
わかりやすく、概要をつかむことができる。
面白いかどうかは微妙。単純に、勉強になる。
日本軍が戦時中にやってたことの影響とか、あんまり意識したことなかったけど結構このへんは影響あったねPosted by ブクログ -
上海租界について書かれた本は多数あって大変なのですが、榎本泰子さんの新刊は上海租界に住み着いた人々を国籍別に1.イギリス人の野望2.アメリカ人の情熱3.ロシア人の悲哀4.・日本人の挑戦5.ユダヤ人の苦難6.中国人の意思と章立てて描いているのが特徴。あ、中国に関しては文化大革命まで触れてます。章を改め...続きを読むPosted by ブクログ