片桐恵里のレビュー一覧

  • 若い読者のための宗教史

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    仏教に関する記述は少なかったけど、私はキリスト教の知識の方が無知なので、このくらいキリスト教全フリでも良かった。まぁ、キリスト教主体の国の人がその若者へ向けた本なのだから、この割合なのは納得。

    キリスト教って、教徒が多すぎてあんまり意識してなかったけど、政治との結びつきや気持ち悪い思考な時も多くて、印象がガラリと変わりました。
    宗教って当たり前のように各国の文化に組み込まれてるけど、女性差別や暴力との関係などもこの本で話してくれてて、これからはヒューマニズムがメインになっていくのかなとか、「つまり女性の権利獲得って、対全ての宗教への全面戦争ってことなんだな」と、根の深さを実感してゾッとしまし

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    2025年01月20日
  • 若い読者のための宗教史

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    終章に取り上げられていた世俗的ヒューマニズム。特定の信仰は持たなくても、宗教の思想から精神性を享受できる考え方。人生の節目にあたる儀式は、過去には宗教が独占していたけれど、今では当人に個人的な意義を与えることができるものになってることが一つの例。
    日々の生活に超自然は受け入れられなくても、願うことだけじゃなく、祝うこと悼むことなんかに対する基本に、神やら仏を基準とする宗教が間違いなくある。とすると、宗教は物事の考え方に対する糸口を与えてくれるものになるんだろうなと。
    若くなくてごめんなさいシリーズ、読むのはアメリカ史、経済学史に続いて3作目。相変わらずダイナミックで歴史の情熱を感じられる読書で

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    2020年11月10日
  • 若い読者のための宗教史

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    これまでのシリーズと違って、単線的な記述では無い。「ジグザク」進む。

    宗教の定義が一神教的な神を前提にしているのが気になるが、欧米の出版だから、ある程度の偏りは飲み込むか。

    そのような制約はあるものの、宗教の話題を幅広く扱っており、読後は圧巻だ。過去と現在をめぐる記述に嫌気も可能性も感じる。

    シク教とクエーカー教が好み。

    #メモ
    ・ジャイナ教が非暴力運動の源流
    ・煉獄が認められたのは12世紀

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    2019年06月14日
  • 若い読者のための宗教史

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    高品質なリトルヒストリーシリーズの最新刊は、こと日本においては意識されない(意識することがタブー視されているきらいもある)宗教について。

    いわゆる四大宗教にとどまらず、歴史のうねりの中で生まれ、形を変えてきた様々な宗教たち。
    また、一つの大きな宗教からの分裂(カトリック/プロテスタントが最たる例)であったり、宗教と政治、宗教と暴力、そして宗教間で相互に及ぼした影響など時間軸、空間軸を掘り下げながら生々しい事実が語られる。

    宗教と触れ合う機会が少ない(数としては少なくないが、極めて浅い)日本人にとって、世界情勢のバックグラウンドを捉えるためにはこういった宗教の大きな流れを抑えておくことは重要

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    2019年04月28日
  • 若い読者のための宗教史

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    面白かったです。いくつかカテゴライズしたそれぞれの宗教の中での歴史を解説しながらも、宗教史として大きな時代の流れを作りながら語られる構成で、1章1章はそこまで長くないので、サクサク読み進めることができます。
    とても良いと感じたのは、どの宗教についても批判的な(クリティカルな)目線で評価していることです。良い所もあるだろうが、こんな矛盾や不合理を抱えているという点を包み隠さず「学問」として論じている姿は良かったです。
    世界から暴力をなくす方法は宗教をなくすことである、という指摘や、暴力の原因に宗教がある事に人類が悩むのはなぜか、という問いは本当に興味深いものだった。

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    2021年10月31日
  • 若い読者のための宗教史

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    世界中を旅するような気になる。東洋、西洋の括りを超えて、ワールドワイドに宗教史がまとめられていた。イスラム、中国、インド、日本、中東、なんでもある。

    キリスト教の偉い人が書いているというのが、また凄い。自分の価値観を持ちつつ、多様性を受け入れるとは、まさにこのことだ。

    一般の人がなかなか理解しづらい、ファンダメンタリストの思考を説明していたのも興味深い。自分の考えを曲げない、そういう人もいる。

    世俗的ヒューマニズムという考え方には、日本で生活の中で馴染みがあった。オープンに様々な価値観を受け入れる。日本人の柔軟性は、ある側面では、世界に誇れるところだとおもう。

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    2019年07月26日
  • 若い読者のための宗教史

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    途中までしか読めぬまま期限が来てしまった。読みやすくて面白かったけど、やはり何度も中断すると集中力が切れてしまうなあ。名前は聞いたことあるけど……という宗教について、あーそんな成り立ちだったのか!と広く知れる感じ。まあなんかみんな宗教を都合よく解釈するし、何より預言者って本当に神の声を聞いたのか?でっち上げたのか?精神疾患だったのか?と思ったりもする。でもみんな同じような行動をとるんだから本当に神の声が聞こえているのかも。それにしては、日本人神の声聞こえてなさすぎる気がするけどなあ。

    最後まで読み終えたので改めて書く。人は自分を正当化するための巨大な後ろ盾を求めていて、その点で神ってのは非常

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    2023年03月16日
  • 若い読者のための宗教史

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    予想してはいたけど、白人、男性の目線から歴史が語られる見本のような本。これを日本語に訳して、(他の言語にも?)これが宗教史!としてばーんと出すことにめっちゃ疑問を感じる。は、言い過ぎかもしれないけど、別の角度からも読む必要があるなーと思う。

    でも、発見もあるし読みやすいしで一気に読めた。苦難の連続だからこそ、そして頼る偶像や言葉の入れ物がなかったからこそここまでの力があるのかも。分かりにくいことに宿る力。

    ゾロアスターやモルモン、シクなどもぼんやりとしか知らなかったけど整理できてよかった!

    ジャイナ教、シク教、クエーカー派そしてバハイ教を知ることで救いも感じる。総じて欧米って、、、

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    2022年12月10日
  • 若い読者のための宗教史

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    宗教史を物語のように読める。ヒンドゥー教、仏教、神道も登場する。
    それぞれの専門家による解説ではなく、スコットランドの元主教である著者が全て執筆している。そのため、細かいところで修正が必要とされる可能性はある。

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    2020年12月21日