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ユーザーレビュー 若い読者のための宗教史 リチャード・ホロウェイ / 上杉隼人 / 片桐恵里 終章に取り上げられていた世俗的ヒューマニズム。特定の信仰は持たなくても、宗教の思想から精神性を享受できる考え方。人生の節目にあたる儀式は、過去には宗教が独占していたけれど、今では当人に個人的な意義を与えることができるものになってることが一つの例。 日々の生活に超自然は受け入れられなくても、願うことだ...続きを読むけじゃなく、祝うこと悼むことなんかに対する基本に、神やら仏を基準とする宗教が間違いなくある。とすると、宗教は物事の考え方に対する糸口を与えてくれるものになるんだろうなと。 若くなくてごめんなさいシリーズ、読むのはアメリカ史、経済学史に続いて3作目。相変わらずダイナミックで歴史の情熱を感じられる読書でした。日本の神道も取り上げられてて、内容とは直接関係ない締めの俳句が最高に粋でした。 Posted by ブクログ 若い読者のための宗教史 リチャード・ホロウェイ / 上杉隼人 / 片桐恵里 これまでのシリーズと違って、単線的な記述では無い。「ジグザク」進む。 宗教の定義が一神教的な神を前提にしているのが気になるが、欧米の出版だから、ある程度の偏りは飲み込むか。 そのような制約はあるものの、宗教の話題を幅広く扱っており、読後は圧巻だ。過去と現在をめぐる記述に嫌気も可能性も感じる。 ...続きを読むシク教とクエーカー教が好み。 #メモ ・ジャイナ教が非暴力運動の源流 ・煉獄が認められたのは12世紀 Posted by ブクログ 若い読者のための宗教史 リチャード・ホロウェイ / 上杉隼人 / 片桐恵里 高品質なリトルヒストリーシリーズの最新刊は、こと日本においては意識されない(意識することがタブー視されているきらいもある)宗教について。 いわゆる四大宗教にとどまらず、歴史のうねりの中で生まれ、形を変えてきた様々な宗教たち。 また、一つの大きな宗教からの分裂(カトリック/プロテスタントが最たる例)...続きを読むであったり、宗教と政治、宗教と暴力、そして宗教間で相互に及ぼした影響など時間軸、空間軸を掘り下げながら生々しい事実が語られる。 宗教と触れ合う機会が少ない(数としては少なくないが、極めて浅い)日本人にとって、世界情勢のバックグラウンドを捉えるためにはこういった宗教の大きな流れを抑えておくことは重要なのではなかろうか Posted by ブクログ 若い読者のための宗教史 リチャード・ホロウェイ / 上杉隼人 / 片桐恵里 面白かったです。いくつかカテゴライズしたそれぞれの宗教の中での歴史を解説しながらも、宗教史として大きな時代の流れを作りながら語られる構成で、1章1章はそこまで長くないので、サクサク読み進めることができます。 とても良いと感じたのは、どの宗教についても批判的な(クリティカルな)目線で評価していることで...続きを読むす。良い所もあるだろうが、こんな矛盾や不合理を抱えているという点を包み隠さず「学問」として論じている姿は良かったです。 世界から暴力をなくす方法は宗教をなくすことである、という指摘や、暴力の原因に宗教がある事に人類が悩むのはなぜか、という問いは本当に興味深いものだった。 Posted by ブクログ 若い読者のための宗教史 リチャード・ホロウェイ / 上杉隼人 / 片桐恵里 世界中を旅するような気になる。東洋、西洋の括りを超えて、ワールドワイドに宗教史がまとめられていた。イスラム、中国、インド、日本、中東、なんでもある。 キリスト教の偉い人が書いているというのが、また凄い。自分の価値観を持ちつつ、多様性を受け入れるとは、まさにこのことだ。 一般の人がなかなか理解しづ...続きを読むらい、ファンダメンタリストの思考を説明していたのも興味深い。自分の考えを曲げない、そういう人もいる。 世俗的ヒューマニズムという考え方には、日本で生活の中で馴染みがあった。オープンに様々な価値観を受け入れる。日本人の柔軟性は、ある側面では、世界に誇れるところだとおもう。 Posted by ブクログ リチャード・ホロウェイのレビューをもっと見る