竹下隆一郎のレビュー一覧
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SDGsって胡散臭いと思っている人こそ読むに値する。
最近のインターネットの息苦しさや資本主義の反省トレンドが実はSGDsに繋がっていることを示している本。
元々持っていた個人的な不満がSNSの力によって拡散・巨大化する傾向にある。アイデンティティや価値観をもった個人の集団(結社や活動団体ではなく一時的なもの)に企業が変更を余儀なくされる。
元々関係者のみに閉じていた利害関係(購買でいうと提供者と購入者の関係)が第三者の視点も含むことになる、いわばさまざまなマイノリティを含めた国民全員を考慮しないといけない、つまり非常に政治的なものになってきている。
この文脈の中で、企業が政治的な課題・問題に取り組む指針としてSDGsが発展したのではと筆者は結論付けている。
胡散臭いのはまさにその点で「金儲けのくせにキレイごとばっかり並べている」と思ってしまうかもしれない。ただ実はSNS・インターネットの時代においては企業はもはやビジネス(利益や経済合理性)だけを考えていてはいけないことがSGDsの興隆の一つの理由である。購買でいうと、嫌いなんだったら買わなければいいだけ、わざわざ批判しに来てるなどということでは済まされない時代になっていることがSDGsの興隆から読み解けるのではないか。
個人的なことを殺さずに表明していこう。それがSDGsへの関わりのはじめの一歩のように思う。 -
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内向的な人のためのスタンフォード流 ピンポイント人脈術
著:竹下隆一郎
時代は大きく変化し、「人脈モンスター」になるよりも、大事な少人数の個人と、熱量がある「深い関係」を結んでいた方が、仕事も生活も楽しめて、結果を出せる時代になった。
人づき合いが苦手でも良い。誰ともつながれるSNSが広まったからといって、みんなとつながらなくてもいい。「人脈」という、得体のしれないものをおいかけるよりも、自分の内面とじっくり向き合ったほうがいい。限られた好きな人たちとピンポイントで付き合っていくだけで、うまくいくと確信している。
本書の構成は以下の4章から成る。
①内向的な人が活躍できる「ピンポイント人脈」の時代
②内向的な人のためのスタンフォード流7つの人脈術
③ピンポイント人脈がもたらす3つのメリット
④ピンポイント人脈でチームをつくる3ステップ
答えを得るよりも自分が気づいていなかった視点から新たな課題を浮き彫りにしてくれた一冊。軽快な読ませる文章とそれだけはない読みやすいものの心の奥を揺さぶる組み立て。
人に何かを押し付けるのではなく、気づかせてくれるきっかけを与えてくれている一冊。内省を重ねながら到達した境地の片鱗を触れされていただいた。
タイトルは偏りがありそうなテーマではあるものの絶妙に今の時代・今後の時代の変化を捉えた、バランスを意識して書かれており、ためになるターゲットも幅広くなっている。
人脈+未来への自己成長
を考えさせてくれた。 -
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内向的な人のためのスタンフォード式ピンポイント人脈術
2025.5.03
『悩みは「ホワイトハウス」と「カフェ」の二つだ。それはホワイトハウスでしか解決できないような例えばどうしたら世界を変えられるのかについての悩みとカフェで異なる考え方の人と雑談すれば解決する悩みだ。』という考えが心に残った。確かに漠然とした悩みはよく考えれば大したことないのだと気付かされた。
個人が重要視される時代に内向的な人が有利という意見は考えたことがなかったし、かえって内向的は不利だと思っていたので驚いた。大切なのは本当に好きな人と関係を気づくこと。自分はそれを見つけられてないのか、いやおそらくもうすでに出会っているのに気づけていないまたは言い訳を見つけて話せない自分から逃げているのかもと思った。解決策は勇気を持って話しかける、雑談を通して興味を伝えるのだ!!
「雑談力」にも共通して書いてあったが、印象づける名詞化がすごく気に入った。確かに面白いYoutuberはみごとに名詞化がうまいのだネーミングセンスメインパクトが記憶に残る。実践する! -
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流行のMBTIで言う内向型の話ではなく,日本語としてのいわゆる「内向的な人」に向けた人脈本。人脈モンスターを目指す旧来の人脈術に馴染めない著者ならではの人脈術。スタンフォード流と付けたことが良かったのかどうかは不明。
人脈術
①まずは7人の「好きな人」を見つける
②「うん,でもね」「そうは言っても」を口にする人は相手にしない
③名刺交換せずに会話をはじめる
④自分だけの「ビジネスコーチ」をつける
⑤抽象的な話で会話と思考の幅を広げる
⑥「紙とペン」を使って引きつける
⑦不良が活躍する時代,「小さな変革者」を探す
苦手な人に対して「無関心でいる勇気」をもって接する
=「電車の駅の自動改札」だと思う。
好きかどうかはサンドイッチの具を選ぶ直感で決める
Cf. 楠木健『「好き嫌い」と経営』
スモールトークのコツ
①仕事や研究テーマについて
・何に最も情熱を傾けているか
②食べ物について
・お気に入りの店,看板メニュー,特徴
③自分が相手に聞きたいこと
・少なくとも3つ以上
・「子どもの悩み」は鉄板
A41枚に英語でまとめておく
ホワイトハウスの悩みとカフェの悩み
ホワイトハウスの悩みはホワイトハウスに入ってから考える。カフェの悩みは友人とカフェで解決する。
具体的なことは多様性を損なう
破壊願望
地図よりもコンパス
越境者
熱量
キラークエスチョン
・AIであなたの仕事や人生はどう変わるか?
・最近,1万円を何に使ったか?
自分を好きになってもらう3つの方法
①キラークエスチョンを自分に向ける
②発信し続ける
③アルコールに頼らない
「人脈爆発期」をつくる
「どうしてもつながってしまう」
分断にすらならない個人や小さなグループが無数にあるような社会。
分断ではなくアトム化とでも呼ぶか?
勉強ができる人は「文字」,不良は「会話」で戦っている。 -
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本書はSDGsの胡散臭さ、校長先生の説教のような話という感覚を少しでも払拭するために書かれたと思う。そして、私もその感覚を払拭したくて読んだ。
でも、結局は払拭できなかった。どうしてここまで腹落ちしないのか?そして、10年後とかにはこれをビジネスに組み込んでないと、そもそも良くないということも頭ではわかる。
例えば、中国のウイグル人の強制労働問題を通じて、H&Mは中国市場から撤退し、ユニクロはそうではなかったという事例。これはH&Mもユニクロも、企業にとって合理的な選択をしただけだと思う。H&Mは、比較的人権意識の高い消費者が多く、そうした消費者離れないためには、中国と関わらないほうがメリットが大きいと判断しただけだと思う。
SDGsは有無を言わずにみんなが守るべきなんだ!というお題目を掲げられても、正直困ってしまう。そういうインセンティブを設計するところが肝なんだろうなと思う。なんだか今のリベラルが凋落したことにも繋がってるような気もする。
もう少しこのことを考えてみたい。 -
Posted by ブクログ
SDGsをただの「きれいごと」として冷笑していられないほどにSNSが発達した時代なので、ちゃんと腑に落ちるまで理解して共感し、ビジネスとして成り立たせるように日本企業は努力すべきだ、という話。
要約するとたぶん上のような感じなのだけど、自分語りのまえがき部分でも述べられているように著者の「ジャングルジム」のような人生のように、「この本も『ジャングルジム』だ。退屈な教科書のように、一つ一つ、順番を追って説明するようなことはしない。これまでSDGsについて取材してきたことを惜しみなく紹介していく。(略)私個人の体験談からグローバル金融の潮流、ブラック企業の問題点まで、行ったり来たりする。」(pp.12-13)という構成で、全体がゆるくつながっていて、趣旨も分かるのだけど、重複する話とか、付随する話題で急に違う研究?結果の話とかが述べられるので、小道に入ったりして気づいたら元に戻っていたりという、これはジャングルジムを登ると言うよりは(ジャングルジムだったらどう辿ったとしても上方向に行くと思うので。あえて上に行かずに下とか横に移動し続けることってあるのか?あんまりやったことないからわからない)、森の中を気まぐれに案内されて歩かされている感じで、それは面白いと言えば面白いし、現に一気に読んでしまったことは事実だが、新書だったらもっとすっきりした構成の方がいいんじゃないか、と思う。そもそもこれを読むビジネスパーソンは、そういう効率性というパフォーマンスを求める人たちなんじゃないの、という偏見もあるけど。つまり構成がはっきりしていないと、SDGsの話をしつつ、結局著者の自分語りに収束されてしまう感じになっているように思えてしまう。
ちょうど授業でSDGsをテーマにした英文ばっかり最近読んでいて、3学期でこの教材も終わってしまうので、SDGs関連の本も今のうちに読んでおこうと思って、読んだ。正論が述べられていると思うし、あとこの本が書かれた2021年までのビジネス関連の大きなニュースやトピックが知れたことも良かった。「1990年代後半のナイキの不買運動」(p.103)とか知らなかったし。ユニクロとかH&Mの話も聞いたことあるだけで、そういうことで今そういう状況なのか、と知った。あと、気になったところのメモ。
まずSDGsがきれいごとではない、という話。「社会課題や環境問題に考慮することが、企業にとって単なる『慈善活動』ではなく、利益を追うための、ハードなビジネス上の戦略となっている」(p.14)の部分。授業で読んだ英文の教材では企業がエコ商品を作るのは"hoping to avoid worsening their image"と書いてあったが、それよりももっと深い段階に行っている、ということが分かった。最近読んだ『タピオカ屋は〜』の本で「パーパス経営」という話があったが、それとつながった。この本でも「パーパス」について触れている箇所はあるけど。「機関投資家によるESG投資」(pp.48-50)なんて、この本を読まなければチンプンカンプンの用語だったので、勉強になった。途中、三菱商事の話が出てくるが、途中「能條さん」からの「公開質問状」を受けながらも、結局その後、株価は上昇し続けているということが調べて分かったが、これは三菱商事もSDGsと両立させてビジネスを成り立たせたということ?それはそんなに関係ない?とにかく、「環境や社会への影響を考えたほうが利益は増えるという考え方が、機関投資家やグローバル企業音あいだで浸透してきている」(p.102)らしい。
結構全体に渡って「SNSによる無限の視線」という話が出てきて、途中の吉田鋼太郎のインタビュー記事の孫引きになってしまうが、「いまやインターネットの世界で、普段は我々に興味がない人も含めてあらゆる目に晒されています。しかも、批判する人たちの顔はこちらからは見えません。すると俳優をはじめとして表現者は、批判されないように振る舞わなければならず、どんどん生きづらくなっていく。(略)多くの人が世間の声に必要以上に怯えているいまの社会は、異常だとすら思います」(ppp.84-85)という部分にすごい共感した。各自が生きやすさ、自分らしさ、を追求して遠慮なく表現した結果が、怯えて心を病むというのは、もはや「SDGsハラスメント」というオクシモロンができそう。SDGsによって生まれるディストピア。おれも教員として、本当に指導や話がやりにくいと思う瞬間もあるので。何年か経ったら揺れ戻しとかくるんじゃないかな、とか。もしかして今の右傾化とか保守化って、SDGsにの負の側面が表出した結果なのか、とか。というか、そもそもSDGsの話とSNSの話は分けないといけないから、それこそおれも議論を整理しないといけないのだけど。(でもこの本でSNSユーザーは「SDGs市民」とされているから、こうなってしまう。)これとは逆に、著者の意見では、「中国という国は『みんなの生活を豊かにして、14億人を食べさせるために政治的自由をある程度、制限するのは必要不可欠だ』という発想を持っているようにも思う。ここには中国ならではの正義がある。」(p.181)というのも納得してしまう。
それから、このSDGs時代には、「個人的なこと」が「経済的なこと」になる、という話が何度か述べられるが、その具体例としての冷凍餃子の話は分かりやすかった。これは『ナラティブカンパニー』という本で述べられていて、「最後に『あなたのフライパンで仕上げてください』と呼びかけたことで消費者が同じ物語に参加するという共通体験の構造を作り上げた」(p.134)という話。ディズニーじゃないけど、やっぱりストーリーって大事だよな、って思って、中学生での文化祭の展示の指導をした時には、お客さんをストーリーに巻き込む形にしよう、って呼びかけたことを思い出した。(けど最近、『物語化批判の哲学 <わたしの人生>を遊びなおすために』という新書があることを知り、これも読んでみたい、と思っている。)
あと知らなかったのは「グリーンウォッシュ」という言葉かな。英語ではgreenwashingと言うらしい。「SDGsなどを重視する企業が、実際には環境保護に関する取り組みをまったくやっていなかったり、裏で環境破壊をしていたりする」(p.166)とか、「環境保護を訴えるメッセージ入りのTシャツを買うとか、ペットボトルをやめてウォーターボトルを買うといった、数百円から数千円単位の消費行動によって『環境問題を解決した気になる』ことの欺瞞」(同)というのもあるらしい。全くやらないよりはいいと思うんだけど。確かにレジ袋の有料化に反対する人たちの理由はこれだよな、と思った。そんなの減らしても微々たる量だがら意味ない、みたいな。
ということで、社会やビジネスを考えるために必要な話題が知れたし良かったが、そもそもSDGsとは何でどういう背景で出来たものなのかという肝心な話は実はそんなにないまま著者の思いのままにペラペラ進んでしまうという点に違和感を覚えて、それこそこの本で何回も使われている用語で言えば「腹落ち」しなかった。でもこれは好き嫌いの問題だよな、どうしてもおれはこの著者を好きになれないという、ただそれだけなのかな、と思った(ちなみにこの「腹落ち」というのもビジネス用語らしい)。「きつい言い方をすれば、四の五の言わずに、すべてのビジネスパーソンはSDGsに取り組むべきだ、というのが私のスタンスだ」(p.21)ということだが、その同じページの最後には「若い世代には、『ビジネスの世界は厳しい。甘えるな』と、マッチョな男性中心社会の思想を押しつける。しかし(略)」(pp.21-2)と書いてあって従来の会社組織を批判しているが、いや著者の「四の五の言わずに、すべての〜べきだ」がマチズモだろ、とか思ってしまった。こうしないと、「人権や環境を本気で考えている欧州企業などとの競争に負ける」(p.238)らしい。だいたい部下の生理痛休暇の話で、その部下の本名出すかな。仮名だったとしても別にそこ名前出す必要なくない?とか思って、本質じゃないところで受け入れられず、もっと器の大きいSDGs市民になろうと思った。(26/02/14)