前田正子のレビュー一覧

  • 母の壁 子育てを追いつめる重荷の正体

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    そうだよ、そうだよ、そうだった!と自分の過去の体験や今の気持ちを代弁してもらっているような気がしました。いつまでたっても、日本は、そして世界は、女性を差別し、育児や家事を押し付けている。だから、結婚もしたくないし、子育てなんて、できる気がしないって若者が思うのも無理はない。どこへ行っても壁があり、母は辛すぎる。救済策はないのか?この現実、世の中に広く伝わって欲しい。

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    2023年08月05日
  • 保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動

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    待機児童、保育所開園を阻む住民運動、過疎地での少子化と保育所閉鎖、欧米先進諸国とアメリカ・日本・韓国の比較から見えてくる日本の課題等々。

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    2019年08月14日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    日本の人口構成の変化を丁寧に追った本。
    あとから振り返ると見えてくるものも、真っ只中にいるときは、なかなか見えないものなのですね…。

    それはさておき、日本の人口構成は、これからどうなるんでしょうね。
    日本の社会の在り方とともに、真剣に考えていかないと、とんでもない未来がやってくることでしょう。

    昔に比べて、日本人は長生きするようになりましたし、元気なお年寄りも多いですが、未来を作っていくのは若者なので、その若者たちが、明るい未来を描けるように、ある一定以上の年齢層の人たちは、自分も含め、若者たちに、より良い形でバトンタッチできるよう、がんばらないといけないですね。

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    2019年03月21日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    『少子化』問題へ「戦略対応」=構造転換が出来なかった
    97年橋本改革にもそれだけの構想力は無かった
    バブル崩壊で個別の問題対応に追われてしまった 不良債権も後回し
    結果的に若者を切り捨てて乗り切りを図った 短期的なつじつま合わせ
    非正規労働者 出生率の低下 母体の急減 復活には2世代50年を要する
    社会構造は変えられなかった 
     旧態依然 男が終身雇用・年功序列 
    第三次ベビーブームは来なかった
    その場限りの個別対処は、タイタニック号と同じ運命

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    2019年01月02日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    2040年に人口一億を割るとされる超高齢化社会は、人口減少を上回るスピードで生産年齢人口が減少(1日あたり人口減約1100、生産年齢人口減は約1500)する社会であり、合計特殊出生率が2.07となっても人口減が50年以上止まらないという恐るべき社会である、一刻も早く若い世代への支援などの的確な対策をとらなければならない、とする警告と具体的提言からなる書。
    この現実を前に、どのような社会にしようとするのか、国民みながしっかりと議論し、選択し、行動しなければならない時が来ていますね。

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    2018年12月18日
  • 保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動

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    横浜市の副市長を務め、1人の母でもある著者が保育園問題を考える。現状、課題分析、諸外国の例、対策(提言)の構成となっており解りやすい。行政の立場、子育てする親の立場の双方を経験しているだけあってか、非常にバランスが取れた一冊となっている。良書と言えるだろう。

    以下、本書のメモ。

    〇認可保育所の運営
      公立:約4割  社会福祉法人:約5割  学校法人や株式会社など:約1割

    〇保育所の数
      ・2万3,447ヶ所(2016年)。2014年と比べ減少。
      ・過疎地の保育所の閉鎖、認定こども園への移行が主な原因。

    〇保育量をめぐる3つの論点
      ①認可保育所を利用しない人からの不満
       

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    2017年08月03日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    少子高齢化を扱った本はいろいろあるし、この本が何かとてもスペシャルなことを訴えているわけではありません。読めば暗い未来が眼前に拡がり、提案されている対策もどれも決め手になるかというと微妙だし、誰かには痛みを伴うものになりそうです。でもなにもしないことが今の現実を招いているので、「何か」はやらないわけにはいきません。安心して若者が結婚して子育てできるようになるためには彼らが未来に希望と安心を見出してもらう必要があるわけで、そのためには少なくとも彼らが抱える経済問題に対してきちんとした対策はするべきでしょう。そのためには余裕のある層からの富の移転を進めることが必要になりますが、いまの政治では無理で

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    2024年09月29日
  • 母の壁 子育てを追いつめる重荷の正体

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    子育て中の母を追い詰める壁は大きい。日本の母は生きづらいのだ。私も3人の子を産み育てたが、どうにかならないものかと思う。父親の意識変革も重要である。

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    2023年11月14日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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     少子化のスピードが早いことが気になり、網羅的に少子化の原因を知りたいと思って読んでみた。
    「無子高齢化」という刺激的なタイトルと、著者が横浜副市長を経験しており、自治体の現場を知っていること、女性であることから本書を選択した。
     2018年の刊行なので、平成が終わる時期。映画『万引き家族』が話題になった時期の書籍である。当然、新型コロナ危機は発生していない。コロナ以前の「少子化対策の失敗の歴史」をたどることに成功している良書だ。
     就職氷河期に社会にでた団塊ジュニア世代が、正社員になれなかったことで、生活が不安定になり、少子化が促進したことがデータをもとに詳述されている。本書は、重要な事実を

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    2020年08月02日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    ◯これまでの国の子育て施策を総括し、これからの少子化対策をいかにすべきかを語る。
    ◯移民施策、とりわけ近年議論されていた新たな在留資格を導入した場合の社会保障施策に対する検討もされており、新しい。
    ◯とはいえもはや少子化対策は一朝一夕には解決しないものであることが確実であるため、これ以上少子化が進ま無いように、できれば盛り返すためにはどうするかを考え続ける必要がある。

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    2020年01月05日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    まず、「無子高齢化」というタイトルを見て、私は、「やられた」と思った。
    そう、これから日本が直面する最大の加田は、「少子」ではなく、「無子」なのである。

    この本が、他の「少子化本」と一線を画しているのは、著者の前田氏が横浜市副市長という経歴の持ち主であることから、行政的な立場から「少子化」の解決策についてのアプローチを試みている点である。
    実際、本書で著者は、その対策案として、行政的な視点から5つの案を提起している。
    その提起された5つの案から、私は、非正規社員や外国人労働差の増加、奨学金の返済問題、家事・育児時間の増加など、様々な要因が重なり合い、我が国は少子化が進展してきたことを改めて認

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    2019年06月29日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    なかなか衝撃的なタイトルだが、内容も歯に衣着せぬ表現で、現在の人口問題について分かり易く解説している。育児支援や保育政策が専門の大学教授が、現在の苦境を招いた原因を、政策対応を時代の経過とともに説明しながら、問題点を指摘している。バブル崩壊による経済の低迷と、政府が適切な対策が取られなかったことが致命症になったが、生まれない子供を気に掛けることは難しく、頭ではわかっていながら問題の本質を見ないようにした「無視」が「無子」をもたらしたのだろう。そもそも、どうやって人口減少社会を乗り切るかというビジョンがなく、人口増加をベースにした昭和の考え方をあきらめきれないところに問題の本質があり、微修正で場

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    2020年10月26日
  • 保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動

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    横浜市副市長として待機児童ゼロに尽力した筆者が豊富なデータをもとに行政の視点から保育園問題について解説と提言を行っている良書。 待機児童の定義一つ統一できていないというのは驚く。具体的に言うと、認可保育所に入れることができなくても認可外保育所に入っていれば待機児童と数えないなど自治体によって定義が異なる。そもそも育休延長をするために、わざと倍率の高い好立地の保育所に申し込む人もいるというから問題は複雑である。制度を緻密にするほど、人々の行動も複雑に変化し、またそれに対応するために制度が複雑化してゆくという循環に入り込んでしまっているように感じる。 育休の2年までの延長というのは弊害が大きいとい

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    2018年10月29日
  • 保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動

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    本題の「保育園問題」は、副題である「待機児童、保育士不足、建設反対運動」だけではなく、もっと広い視野で見なければいけない問題だということが良くわかる。

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    2017年06月25日
  • 保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動

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     序章のある一家のケースが圧倒的。自身がまったく当事者でなかったため、これまで新聞などで保活について読んでもなかなかピンときてなかったが、この本の事例はどういうわけか非常に腑に落ちた。赤ちゃんがお腹にいるときからこんなに必死に活動しなくてはならない、ただでさえ体調管理には気を遣う時期なのに心の方もすり減るだろうし、もし入所できなかったら、人によっては仕事を失うかもしれないという理不尽さに恐怖を覚えた。
     こうしたショッキングな、けれどもおそらく決して珍しくはないケースを冒頭に読んだ後だと、その後の冷静な調査分析も非常に身にしみてくる。筆者の方は横浜市の副市長時代にさまざまな取り組みをされており

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    2025年09月27日
  • 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

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    ニュースや新聞でも毎日のように目にするキーワードが満載。あたりまえのことだが、このように明文化されると、どんどん追い詰められ、絶望的な気持ちになる。
    勿論、取り組むべき対策についても述べられているが、勝ち組として逃げ切った人以外、どの世代にとってもショックな内容に変わりは無い。

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    2020年02月02日
  • 保育園問題 待機児童、保育士不足、建設反対運動

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    都市部の保活の厳しい現状、日本全体で人口減少が進む中、首都圏の中でも、とりわけ東京23区に人口が集中していることが保育園問題をさらに深刻化させている実態。保育園を作ろうにも土地や建物には限りがあり、土地があっても近隣からの反対運動がある。加えて最も深刻なのが保育士不足。低賃金、長時間労働、責任の重さ。モンスターペアレントの対応など、課題は山積している。日本が抱えている真実を丁寧に分析し、これから進むべき道を様々な実証を元に指し示す。狭く厳しい隘路ではあるが、明るい希望も抱けた。

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    2017年11月05日