マッシモピリウーチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私はもうすぐで節目となる年を迎える。それもあってか最近、「もう人生の●分の1くらいは終わってしまったのだな」と感じ、死ぬのが怖いという気持ちになりがちだった。
時間潰しに立ち寄った本屋でこの本が目に止まった。哲学については素人で、有名な哲学者の名前なら知っている程度だったが、パラパラとめくったページにあった
「わたしがストア哲学を信奉するようになった最後の理由は、死が必然であり、それにいかに備えるかについて、ストア哲学がもっとも直接的に、説得力をもって論じているからだ。」
の一文が気になり、買ってみることにした。
結論から言えば、読み終わった今、死ぬことへの恐怖は薄まったと感じる。ただそれ -
Posted by ブクログ
ネタバレヨガ哲学を学んでいて、ひょんなことからストア派に触れてみたいと思ってました。
この本の良いところは
著者(生物学者さん)がストア派の生き方を実践しながら
その主張を紹介しているところ!
学術的に一歩引いて批判的に記載する事も大事だと思うのですが、現実的で実践的な(で、クールな)熱意を感じられます。(ヨガも実践と体系的学びのスパイラルなので、ちょっと似てる)
備忘録として要旨を記載しておきます。
実践編
基本的原則
1美徳は最高の善
2理性(自然)に従う
3コントロール出来るもの、出来ないもの
→得られる4つの徳
実践的知恵、勇気、公正さ、節制
12の実践
1心像を調べる(プル -
Posted by ブクログ
ネタバレマクロ的には『時間とテクノロジー』で言うところの「確率の物語」や「べき乗の物語」と言われて腑に落ちたんだけど,ミクロ的にはうまくいっていない自分がいてこの気持ちをどうしようかと思って手にとったのがこの本。「確率の物語」や「べき乗の物語」には公式がない。「因果の物語」のように成功方程式がない。それでいて成功者がさもありなんと見下している…そう思ってしまっていた自分がいる。
この本はストア派の哲学を人生に活用できるようにマッシモ・ピリウーチさんが教えてくれる,という形を取っている。ストア派の哲学を知るというよりは、人生にストア派の哲学(特にエピクテトス)を活かす私の方法,というような趣になっている -
Posted by ブクログ
ネタバレ悪に走るものは悪を肯定しているのではなく,それが悪ということを判断できない,無知な状態.
それは非難では買う哀れみを向けるべき.
ベトナム戦争 ハノイ・ヒルトン ストックデール
コントロールできるものとできないものを見定める.前者は落ち着いて受け止め,後者には後悔がない意思決定と行動をとる.
孤独と1人でいることの違い,後者は事実,前者は後者に評価を加えたもの
実用の友情・快楽の友情・善の友情
知恵・勇気・公正さ・節制
自分の他人化
判断を交えずに話す
しかし,ストア哲学はミニマリズム精神とも親和性が高く,自分の求めるストレスフリーなライフスタイルには必須だなあと思う