セバスチャン・マラビーのレビュー一覧

  • The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(下)

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    特に第9章、第13章が最高に面白かった。
    ハンズオン支援を一切やらなくなり、あくまで創業者のために投資を行うスタイルがピーター・ティールのファウンダーズ・ファンド。

    資本構成の見直しから経営の執行・監督まで幅広く関与し、創業者ではなく会社のためのバリューアップとは全く真逆にスタイルが2000年代に出てきた後、

    少しだけアンドリーセン・ホロウィッツにより揺り戻しが起こり、会社のためのバリューアップに力点が置かれるようになった。

    よく「VCはバリューアップできるものなんて何もない」という人もいるが、そういう人はまずこの本を読むべき。歴代の著名VCがいかにしてスタートアップを助けてきたがわかる

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    2025年10月11日
  • The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(上)

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    ソフトバンクの孫社長も登場する。1950年代以降のベンチャーキャピタルビジネスにおける重要案件が記載されている。
    ソフトバンクがビジョンファンドでやっていた投資方法(巨額の資金を投資対象先企業に一気に入れる。断ったら別の会社にこの金を入れるといって脅し、無理やり受け取ってもらう。特にバリューアップをするわけではない)はすでに2000年代頃からやっていたのだと知り驚いた。

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    2025年05月11日
  • The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(下)

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    シリコンバレーのローカルビジネス(しかし、波及効果はグローバルに)だったVCが東海岸やロシア系ヘッジファンド系を巻き込み、ファイスブックを始め若き起業家の隆起を招き、中国の別の生態系を生み出し、巨大な潮流を生み出した。結果、ウィーワークやウーバーの暴走を生み、今やAIとシリコンを武器とした国家間競争につながる。VCに対しては未だに賛否両論はあれど終章にあるような善の効果が圧倒的に高いと個人的には考える。例えばモデルナはフラッグシップ・パイオニアリング社が資金提供しなければ存在していなかった可能性が高く、COVID-19の終息は更に長引いた可能性が高い。高速に猛省と猛進を繰り返しながらVCの役割

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    2024年02月26日
  • The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(上)

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    ベンチャーキャピタル興隆期。アーサー・ロック氏から始まりフェアチャイルド・セミコンダクター社から「8人の反逆者」を救出した「解放の資本」としての役割。そして「The Power Law(べき乗)」の本領が発揮されると巻き起こった「資本への反乱」。いまやシリコンバレーひいてはグローバル・スタートアップ業界におけるVCの役割は疑いようもないが、そこに至るまでの変遷が非常に興味深い。VCのネットワーキング力と、それに「NO」を突きつける超グロースの若手起業家たち。行きつ戻りつ螺旋でゆっくりと業界は力を増して拡大していく。孫正義氏が非常識で型破りながら無視し難い要注意人物として登場するのは同じ日本人と

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    2024年02月26日
  • The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(上)

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    この本はベンチャーキャピタルの重要性を再考させるものである。
    テクノロジー企業におけるお金(リスクマネー)の重要性。
    それと同じくらい大事なのは人脈。
    この二つの合わさった所に企業は集まる

    私も含め皆が起業家に焦点を当てがちだが、資金の出し手はもっと評価されていいのではないか。
    彼らは評価を求めていないと思うが。(競争の激化を恐れて)

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    2024年02月11日
  • グリーンスパン 何でも知っている男

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    グリーンスパンほど、評価が180度変わったFRB議長はいないのではないか。今ではグリーンスパンは間違っていたという評価が定着しているけど、当時の人たちは何故グリーンスパンに「騙された」のか。答えは出なかったが、彼が高い知性を持っていたことはよく分かった。金融政策とは関係ないが、彼が、アイン・ランドと深い繋がりがあったのが一番印象的だった。

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    2020年06月27日