あらすじ
インテル、アップル、グーグル……。世界を変えた企業の誕生と成長を演出したベンチャーキャピタルの内実を活き活き描く、興奮のノンフィクション。
・数多のスタートアップから原石を見つけ、世界を変革する巨大企業へと導くベンチャーキャピタル。彼らは、何に突き動かされ、どうやって企業(創業者)を見極め、どう育てて、莫大な投資収益を生み出していくのか――。
・数百人にわたるインタビューで多くの関係者を取材、「The Power Law(べき乗則)」が支配するベンチャーキャピタルの世界--数少ない成功が、巨額の利益を生む--の秘密を解き明かす。
・スティーブ・ジョブズ、孫正義、ジャック・マー、イーロン・マスク、ジョン・ドーアなど世界的に活躍する登場人物が織りなすストーリーはまさに発見と驚きの連続で、エンターテインメントとしても超一級の読み物となっている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ソフトバンクの孫社長も登場する。1950年代以降のベンチャーキャピタルビジネスにおける重要案件が記載されている。
ソフトバンクがビジョンファンドでやっていた投資方法(巨額の資金を投資対象先企業に一気に入れる。断ったら別の会社にこの金を入れるといって脅し、無理やり受け取ってもらう。特にバリューアップをするわけではない)はすでに2000年代頃からやっていたのだと知り驚いた。
Posted by ブクログ
ベンチャーキャピタル興隆期。アーサー・ロック氏から始まりフェアチャイルド・セミコンダクター社から「8人の反逆者」を救出した「解放の資本」としての役割。そして「The Power Law(べき乗)」の本領が発揮されると巻き起こった「資本への反乱」。いまやシリコンバレーひいてはグローバル・スタートアップ業界におけるVCの役割は疑いようもないが、そこに至るまでの変遷が非常に興味深い。VCのネットワーキング力と、それに「NO」を突きつける超グロースの若手起業家たち。行きつ戻りつ螺旋でゆっくりと業界は力を増して拡大していく。孫正義氏が非常識で型破りながら無視し難い要注意人物として登場するのは同じ日本人として誇らしいような苦々しいようななんとも不思議な面白さがある。