エドワード・O・ソープのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「マーケットは効率的だ,それを出し抜く隙はない」
「賭博場では参加者は胴元に必ず負けるようになっている」
定説に対して,本当か?と疑問を抱き,
考える力という己の武器を駆使して相手に正面から(相手の土俵,つまり相手のルールに従った上で)相手を打ち破る.
そして,この資本主義社会において間違いなく成功と言われる経済的自由を掴みとる.
惚れ惚れする,ナシームニコラスタレブに並ぶ自分の中のヒーロー.
リターンを追い求めるためにリスクはとるもの,その上で以下にそのリスクを最小化するか.筆者は卓越した思考力で数理ファイナンスを当時誰よりも先駆けたことで市場から途方もないお金を取っていった.
ルールに沿った上で皆を出し抜くには,自分しか持っていない重要な情報をいち早く掴んでポジションを取るか,公開されている情報で誰も到達していない洞察を得るしかない.
それをつかめない以上(地震と根拠を持ってそれが説明できないのであれば)偶然を除き,平均に勝つことはできない.
株式市場であれば,アクティブ運用をするということはそういうこと
インデックス運用を支持することと、市場公立仮説を信じることはまた別。自分をはじめとして、市場や投資対象に無知であるが故に効率的に見えるのかもしれない。
(非合理的な投資家と、その非合理性をとって裁定取引により利鞘を稼ぎ、それにより商品価格も適正になる。この時、市場には最低取引が可能な非効率的な状態があり非合理的な投資家と非合理的な価格が確実に存在している )
・新車は買った瞬間、車庫を出た途端に価値が何割か下がる
・年次で貸借対照表を作って、資産推移を振り返る
・P164の市場観はnote。
自分がやっているマーケットへの参加方法(個別株投資,投資信託購入)は真似事にすらなっていない,危険な火遊び.
売買のテクニックや銘柄選びではなく,リスク管理方法から見つめ直した方がいいかもしれない...
2020/02/25,ちょうど米国株は大幅な調整が入っている様子...) -
Posted by ブクログ
数理的な手法で,不確実性とリスクテイクに立ち向かい,勝利をつかんだ男の物語.
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持ち前の能力(”考える力”)と知的好奇心で,現実の難題に立ち向かい,資本主義ゲームの上がりにまで至った人,
己の知力と試行錯誤,そしてリスクテイクを積み重ねて資本主義世界での勝利(お金を稼ぐ)を成し遂げたことには素直に憧れる.
・前例,慣例に抑圧されない⇨ブラックジャックには勝てない.
・法的であることと、倫理的であることはちがう。
・何かを為すには武器が不可欠。武器なくしての大成は物言わぬ死体が背後に積み上がったラッキーでしかない。ソープは数学力(というか知的好奇心ととことんエネルギーを注げる情熱,能力)
⇨自分は...? 目先の金をどう増やすか悩み,運ゲーで消費するのではなく今は刃を研ぐとき.
オッカムの剃刀:何かの説明に設ける仮定は,シンプルな方が良い.
下巻も楽しみだ. -
Posted by ブクログ
これが世にいうGIFTEDというものなのだろう。生まれた家庭はあまり裕福ではなかったようだが、高い知的な能力と、それを存分に必要とする膨大な知的な好奇心を指針として、エドワード・ソープは大成功を収めていく。
ギャンブルにせよ、株式市場のデリバティブにせよ、過去の例を踏まえたうえで自身の頭で考えきり今まで人が到達しえなかったアプローチへと辿り着く。そのプロセスが行われるのは自分が他から抜きんでた能力を持ち、誰よりもうまくやれるという自信が根底にあるからだろう。
誰しもがこれほどの能力と運に恵まれて生まれるわけではないが、自信と能力を指針として人生を切り拓いていく生き方にはぜひ近づきたい。 -
Posted by ブクログ
題名に興味があって読み始めた。
最初は子供時代の話が続いたので退屈だった。
しかし数学の論文でブラックジャックでの勝てる研究成果を実践する辺り課から面白くなってきた。
今はラスベガスは会社資本が支配して売るが当時はギャングが支配していたので、その辺りの妖しげな雰囲気が津割ってきて面白かった。
その後ルーレットになるのだが、そのときの機械が世界初のウェアラブルコンピューターだとMITに書かれているらしい。
その後、マーケットのファンドの話になったが、保険をかけて逆を買うことは、白戸では無理だなと思いながら読んでいた。
ただ上巻でタイトルを実現しているので、下巻はどうなるんだと思った。 -
Posted by ブクログ
とても面白かった。ナシーム・タレブの「ブラックスワン」が好きな人には特におススメ。本当の天才数学者がいかにギャンブル(主にブラックジャック)と投資(主にヘッジファンド戦略なので投機とも言える)に向き合うかがとても良く分かる。天才なので再現不可能だし、昔の話(60〜80年代が中心)が多いので今とは環境が随分異なるが、世界金融危機でも活躍しているので、考え方はとても参考になる。やはり金融や経済学は未熟な学問だと思う。あと、アメリカ人が投資から財を為すことに貪欲であり、財を失わないことを目的とする日本人とは考え方がかなり異なる事も分かる本だと思う。あまりそう感じる人は多くないかもしれないが。
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Posted by ブクログ
上巻に比べると下巻は少し退屈に感じてしまった。それは筆者自身についてよりも、投資業界や金融商品の話の比率が多くなるためにやむを得ないことなのかもしれない。ただ、経済にまつわる様々な視点での意見を知ることができるのはとても面白かった。例えば、今まで私が読んだ本では効率的市場仮説を概ね肯定するものが多かったが、筆者は明確に否定している。その仮説とは相反する状況の中で利益を上げてきたのだから当然だろう。特に「100ドル札が落ちてますよ」で始まる、効率的市場仮説の生みの親のユージン・ファーマの逸話は笑える。
ただ、どれだけ稼いでも「人生の時間をどう過ごしたかが重要である」という筆者の言葉は重い。お金はより良い時間を過ごすための手助けはしてくれるかもしれないが、より良い時間そのものよりも価値があるものではない、と解釈した。