中濱ひびきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母親の心が闇につかまっているとき、子どもはなんとか支えようとしてくれる。でも本当はそんなの無理に決まってる。そんな出来事なら、子どもの心だって闇にのみこまれそうなはずなんだから。でもどうしていいのかわからないから、表情だけは、今までの自分と同じ態度をとり続けるしかなかったりする。知っていることを身にまとっていれば、心の中をさらさずにすむから。他人にも、自分自身にも。
主人公と同じ気持ちを抱えた子に、そっとすすめたい。だから表紙が綺麗なのは助かる。周りの子にさとられずにすすめやすいから。ただ後半まで読み通せるかどうかは、好みが分かれるところだと思う。宗教的な考え方や哲学的な考え方も随分と出てく