曾野綾子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
生きる姿勢
著:曾野 綾子
与えられた場所で、与えられた時間を生きる。
それが人間の自由だ。
帯には、生き方の原点を示す54篇とあります
気になったのは以下です
・人の人生を眺めるということは、その人の生きる姿勢を見せてもらうことだ、と気がついたのは中年以後だろう
・私は幼稚園から大学まで育てられたカトリック系の学校で、修道女たちから、「一生を賭けて」と言う姿勢を習った
彼女たちは、私たち生徒を教育するために、文字通り一生を賭けていた
私たちの学校には欧米人の修道女たちがたくさんいたが、その人たちは、二度と故国に帰らず、死んだら日本の土になることを納得して来た人たちばかりだった
-
Posted by ブクログ
人をたよらず、自分の力で、人生を拓いてきた著者のことば、奥ゆかしく、押しつけない、その姿勢がいさぎよい。
帯:孤独の中にこそ、人生の輝きがある。世間にとらわれないあらたな老いの愉しみ。生涯、魂の自由人であれ
気になったことは以下です。
・人間の基本的な性質は「利己」ということだ。野生の動物がそうであるように、餌をもってなければ、他の個体の持っているものを奪ってでも食べる。それが生存本能の原則である。唯一の例外は母性本能だけだということになっているが、それさえも確実ではない。
・言葉は、もっとも温和な武器です
・人間はたやすく集団で理性を失える性格をもっているのだ。それが万人に共通の弱 -
Posted by ブクログ
帯にあることば、「苦しみを知るほど人は優しく強くなる」
読み終えて、大きな悲しみやカベにぶつかったときに、本当に必要な言葉とは優しい言葉なのでしょうか。と感じました。
気になったことは次です。
・私は50年に近い作家生活の中で、ああこの人は自分を失っていないし、勇気があるなあ、と思った人は、たった3,4人に過ぎない。その人たちは、信念をもって「世間を向うに廻して闘う」ことを静かに覚悟していた。
・たとえ明日は死滅の危機にさらされようと、生きるための努力をし続けることとは全く別です。たとえ、叶えられない希望といえども、そのために働くのは、人間の美学の問題です。それが生きること、そのものな -
Posted by ブクログ
家…いらないものを捨て、空間を増やして身軽な暮らしを楽しむ
時間…1日は16時間しかない。死ぬまでに、それをどう使う?
食事…手間も時間もかけない料理が、ほんとうのぜいたく
お金…「損」の中にいてこそ、生きがいを発見できる
人間関係…見栄や評判を考えず、自分流の道を行く
五つの切り口で身軽な生活について書かれています。
物を捨てる、だけでなく他の切り口からが面白そうで読んでみた1冊です。
一番刺さったのは時間の使い方でした。
人の生活を見るのに費やす時間の無駄さ…とか。
色々な考え方があるとは思いますし、そうなの?って感じるところもありましたが、共感できるところも多数あり考えさせられる1