曾野綾子の一覧
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ユーザーレビュー
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帯にあることば、「苦しみを知るほど人は優しく強くなる」
読み終えて、大きな悲しみやカベにぶつかったときに、本当に必要な言葉とは優しい言葉なのでしょうか。と感じました。
気になったことは次です。
・私は50年に近い作家生活の中で、ああこの人は自分を失っていないし、勇気があるなあ、と思った人は、た
...続きを読むった3,4人に過ぎない。その人たちは、信念をもって「世間を向うに廻して闘う」ことを静かに覚悟していた。
・たとえ明日は死滅の危機にさらされようと、生きるための努力をし続けることとは全く別です。たとえ、叶えられない希望といえども、そのために働くのは、人間の美学の問題です。それが生きること、そのものなのですから。
・現実は、全く何もかも本質的に惨たんです。政治が悪いからでもなく、個人的に運がわるいからでもありません。人間の機能自体が、本質的に惨たんなるものだからです。
・この世は矛盾だらけだが、その矛盾が人間に考える力を与えてくれている。
・不幸はむかえうたなければいけないものなのだろうと思う。
・相手がいい人かどうかより、自分がどれだけ確固とした世界をもっているかどうかだということです。
・自分が変わらないごとく、他人のやり方もまた、変えさせようとしても無理である。
・恋の基本に「なかなか会えない」という条件がある。
・ものを食べるという行為は、性行為と同じで、していい場所に制約があるものである。
・私は他人を理解もしないし、他人も私をわかろうとはしないのだということ、つまり、人間は誰もが誤解を受け続けなければならない。
・他人が耐えられることなら、私も耐えるべきである。
・組織の本当の姿は外から見えない。
・中国は歴史始まって以来、ずっと保守主義と王朝の変型を続けているだけで、一度も社会主義にも、共産主義にもなったことはないのだ。
・まちがいを、自ら認めるのが恐らく勇気の本質なのである。
・意識して裏表を使い分けられるのが大人というものだろう。
・教育の根本の姿は自らを教育し続けることなのである。
・他人と同じことをしていてどうなる。
・人間はどこかに必ず、その人が必要だ、と言ってくれる場所があります。あなたは、そこに行かなければなりません。
目次は以下の通りです。
まえがき
第1章 あきらめない勇気、断念する勇気 人生の価値について
第2章 つきあい上手の秘訣 友人、他者という存在
第3章 善と悪と見抜く力 倫理とは何か
第4章 現実というカベにぶつかった時 物事の表と裏
第5章 子供たちに何を教えるか 大人になる条件
第6章 老いを迎え討つ 死と向き合う
第7章 家族が家族であるために 夫婦、親子のいい関係
出典著作一覧
引用文出典一覧
Posted by ブクログ
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いつも曽野さんの本を読むと日本は幸せで別格な国だと思い知らされる。
国民は政治家に夢のような公約を期待し、政治家は国民に息を吐くように平気で嘘を約束する。
Posted by ブクログ
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家族を介護してきた著者の流儀は、人生の最終段階、つまり空を黄金色に染める夕陽の時代をどう生きるかを大切にすることなのだろうと感じた。
介護のために、誰かが犠牲になることではなく、介護が必要な状態になったとしても、誰かの役に立つ生き方がある。
自ら身近な人の実践したからこそ書ける社会一般では表に出てこ
...続きを読むないようなストレートな意見は、介護をする家族、介護を受ける本人の一側面を示してくれている。
介護は大変なものと思っている人に、一度は読んでもらいたい。良い悪いではなく、そういう介護もあるということ。
Posted by ブクログ
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しっかりとした信念を持っている方だと思う。自分が思っていたエッセイは暮らしを大切にする内容と思っていたのでワンランク上の生活をされている方なので心に残らなかった。
Posted by ブクログ
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家…いらないものを捨て、空間を増やして身軽な暮らしを楽しむ
時間…1日は16時間しかない。死ぬまでに、それをどう使う?
食事…手間も時間もかけない料理が、ほんとうのぜいたく
お金…「損」の中にいてこそ、生きがいを発見できる
人間関係…見栄や評判を考えず、自分流の道を行く
五つの切り口で身軽な生活に
...続きを読むついて書かれています。
物を捨てる、だけでなく他の切り口からが面白そうで読んでみた1冊です。
一番刺さったのは時間の使い方でした。
人の生活を見るのに費やす時間の無駄さ…とか。
色々な考え方があるとは思いますし、そうなの?って感じるところもありましたが、共感できるところも多数あり考えさせられる1冊でした。
Posted by ブクログ
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