和久井清水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ内田康夫の絶筆に伴い、内田本人も選考に加わったという完結編。内田康夫の世界観は所々に引き継がれて、さらに独自の浅見光彦ワールドが展開されている。浅見は鎌足の墓から持ち出された物は天智天皇から賜った香炉だと辿り着いた。その行方を追って事件は展開していく。義麿ノートを読み進めながら時代は進み、同時に犯人の男のモノローグも織り込まれている。義麿は孤独な人だったのだろうか。千尋を想い続けていたが、千尋の方はそうではなかったようだ。犯人は三千惠の異父兄だったが、姿は最後まで出てこない。もしも内田康夫だったら「いつも浅見の側にいたあの男が…」という展開になりそうだが。正直、三千惠が共犯者というのもこじつけ
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Posted by ブクログ
ネタバレ真犯人はともかく、香炉や鎌足の遺体など古墳関連の落とし所が弱かったような気はするが、本作は別に歴史ミステリーや伝奇の類ではないから、こういうものなんだろう。
内田康夫氏は存命時点で自身の手による完結を断念し、新人公募企画に転じてでも話を終わらせる手段を取り、その結果として本作が生まれたが、そこに物語をすることへの責任感が感じられた。あれだけの大ベテランが自作を他人の手に委ねる決断をするのは相当難しいことだったのではないかと思う。
全く関係ないが、作者急逝で第2章から先が永遠に読めなくなったミステリー小説『殺人者の舞踏会(魔界百物語4)』(吉村達也)に未だに心を囚われている自分としては、作