和久井清水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ真犯人はともかく、香炉や鎌足の遺体など古墳関連の落とし所が弱かったような気はするが、本作は別に歴史ミステリーや伝奇の類ではないから、こういうものなんだろう。
内田康夫氏は存命時点で自身の手による完結を断念し、新人公募企画に転じてでも話を終わらせる手段を取り、その結果として本作が生まれたが、そこに物語をすることへの責任感が感じられた。あれだけの大ベテランが自作を他人の手に委ねる決断をするのは相当難しいことだったのではないかと思う。
全く関係ないが、作者急逝で第2章から先が永遠に読めなくなったミステリー小説『殺人者の舞踏会(魔界百物語4)』(吉村達也)に未だに心を囚われている自分としては、作