倉谷滋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<目次>
はじめに 怪獣は100%のイマジネーションではない
第1章 恐竜と怪獣の狭間
第2章 日本怪獣学各論
第3章 進化形態学的怪獣学概論~脊椎動物型怪獣の可能性
第4章 進化形態学的怪獣論~不定形モンスター類の生物学的考察
第5章 ウルトラ怪獣形態学~比較形態学と進化的考察
<内容>
形態進化生物学者による、特撮怪獣映画(ドラマ)およびSFにおける生物の学問的考証の本。基本的にSFと特撮物への造詣がないと理解できないところが多い。私らの年齢(著者も同じくらいの年齢)だと結構面白く読めた。かなり真面目に論じているが、進化論、DNAや脳科学などが進化している現在、怪獣 -
Posted by ブクログ
イメージとしては、「空想科学読本」のように、怪獣映画(あるいはそれらの映画に登場する怪獣そのもの)を、生物学的な見地から分析する、という本です。
とはいえ、柳田理科雄氏のある意味で振り切れた科学分析に比べると本書はもう少し「地に足のついた」分析や解釈がなされているように感じます(その分、少し専門的な知識について書かれていて少し読みづらい部分もありますが)。
怪獣の形態がどのように決まっているのか、その「見た目」は生物学的にあるいは進化学的にどうなのか、という検証は読んでいて面白かったですし、各種の怪獣に対する筆者の愛着や思い出についての記述も、エッセイのような語り口で読みやすかったと思います