怪獣生物学入門(インターナショナル新書)

怪獣生物学入門(インターナショナル新書)

869円 (税込)

4pt

3.9

怪獣とはどんな生物なのか? 怪獣ファン長年の未解決問題に生物学の第一人者が真正面から挑む! ゴジラ、ガメラ、マタンゴ、ドゴラ、ウルトラ怪獣、(『寄生獣』の)パラサイト……。日本では自由な発想のもと、さまざまな怪獣が無数に創造されてきた。この怪獣たちをSF的発想と科学の視点から多角的に考察していくと、「荒唐無稽」と一蹴できない発見が次々と浮上してくる。――(本書「はじめに」より)怪獣はつまるところ、我々の知る生物科学の基礎の上に立った動物のヴァリエーション、ありえたかもしれない架空の「新種」なのだ。ならば、それは想像の上で解剖することもできようし、その怪獣が進化してきた道筋を考えることもできようし、それを通じてゴジラのような動物がなぜ現実には存在しないのか、できないのかをも理解できるであろう。こういったことは科学的にちゃんとした思考実験なのである。むろん、「こんなのあり得ない」といった事柄に出くわすことは多い。生物学的変容や進化的多様性にはさまざまな限界が付きまとうが、人間の想像力はそこからある程度は逸脱することもできるのだ。だからこそ、怪獣と呼ばれる異形の生物を夢想できるのである。

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怪獣生物学入門(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年09月11日

    もっと映画を見なければいけない。これが最初に思った感想だ。面白みが半減してしまう。怪獣を知った上で読まねばならないという気持ちになった。

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    Posted by ブクログ 2020年01月23日

    ドゴラ、マタンゴ、セミ人間、8分の1計画等、マニアックなところまで考察してくれて嬉しい。読んでいて知的好奇心を非常に刺激された。

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    Posted by ブクログ 2020年01月20日

    honzのイベントレポートから。
    「怪獣を動物として見たときに、その形態が進化の結果としてできた形であるとするなら、どこまで科学的に説明できるかを考えました。怪獣は動物の延長で、進化した形かもしれないし、まだ人間が知らない一歩先の変異体かもしれない、と。」という「思考実験」とのこと。
    怪獣ドゴラの辺...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月26日

    <目次>
    はじめに  怪獣は100%のイマジネーションではない
    第1章   恐竜と怪獣の狭間
    第2章   日本怪獣学各論
    第3章   進化形態学的怪獣学概論~脊椎動物型怪獣の可能性
    第4章   進化形態学的怪獣論~不定形モンスター類の生物学的考察
    第5章   ウルトラ怪獣形態学~比較形態学と進化的考...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月04日

    イメージとしては、「空想科学読本」のように、怪獣映画(あるいはそれらの映画に登場する怪獣そのもの)を、生物学的な見地から分析する、という本です。
    とはいえ、柳田理科雄氏のある意味で振り切れた科学分析に比べると本書はもう少し「地に足のついた」分析や解釈がなされているように感じます(その分、少し専門的な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月15日

    面白かったです。好きなものについて熱く語っているのを聞いたり読んだりするのは楽しいので、この本も楽しかったです。
    怪獣とは…を真剣に考察されています。形態、出自、スケール問題…理科でも生物は通ってきてないし、文系脳なのでついていけないところもありました。
    それでも、怪獣への愛は伝わってきましたし、映...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月25日

    専門的な内容をできるだけかみ砕いて、わかりやすくしようとしてるんだろうなぁ…とは思うんだけど、やっぱりちょいちょい飛ばしちゃう。
    だけど、数々の怪獣を嬉々として語る様が楽し気で、読んでいて気持ちのいい一冊。

    0

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