伊藤直のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでいて、各所で熱い気持ちが湧き上がった。
傍線と書き込みの量も多かった。
やはり、わたしは哲学が好きだし、特に、「戦後フランス思想」≒「実存主義」が好きなのだな、と認識を新たにした。
カミュ『異邦人』は、わたしの生き方の指針といえる小説であり、サルトル『嘔吐』のマロニエの樹の根のシーンは、写真芸術の本質を突いていると思い、わたしは感銘を受けたのだ。
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この世の真相は虚無であると覚ったうえで、そこから、どう生きるか?と考えはじめる。
実存主義の根幹とは、このようなものであろう。
さて、そこで疑問になるのが、虚無を覚ったうえで、本当は虚妄でしかない現実社会に、あらためて向き合う、その動機付けである。
この動機には、理論や理屈は存在していないと思われる。
ここで、そのまま悲観主義者になっても良いのだ。
例えば、シオランは、虚妄である現実社会に対し、悲観主義者の立場を取ったのだ。
虚無への対応の違い。
これは、何に起因するのか?
生まれ持ち、成育により培われた「性格」に起因するのだとすれば、そこには、やはり何の論拠もない。
普遍性はない。ただの偶然である。
とすれば、そこにも再び、虚無を感じざるを得ない。
この議題、特に「政治的社会参加(アンガジュマン)」に向かう「チカラ」がみなぎる、その動機とは何か?については、今後もわたしの思索対象として、大きな疑問となるだろう。
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上記の議題とも重なるが、「人間が思索をする時には、時代背景の影響を必ず受ける」という認識は、本書でも強調されている重要な観点であり、大きな学びであった。
圧倒的な思考力を持っていた偉大な哲学者たちでさえ、時代背景と関係なく、自由に思考していたわけではないのだ。
「戦後フランス思想」≒「実存主義」を考える時に、第二次世界大戦の惨禍と、その後の、核戦争の危機が迫る東西冷戦構造は、当時の思想家たちの思索の背景として、必ず頭に置いておかなければならない。
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Posted by ブクログ
NLP的な要素もあるんですかね、タイトルには「部下に好かれる」とありますが、どちらかというとメンタル面で悩める部下を救うための上司としての心構えを説いた本、という理解が適切ではないかと感じました。
一般的なビジネススキルの向上ではなく上司・部下ともにあるがまま・ありのままでコミュニケーションを図りつつ、部下を元気にしてゆこうという内容になっています。医学的な難しい言い回しはなく非常に平易に書かれておりサクッと読みやすいことも特長です。
一つ難点を上げるとすれば平易に書かれているからこそ、逆に脳のメカニズムにもとづくエビデンスを示すといった要素がないため、単なる精神論や中途半端にセラピー的な分野を学んだ人が書いたビジネス書に出てくる上司論に見えなくもない点でしょうか。