あらすじ
会社員のメンタル不調が国益にもかかわる深刻な問題となった今、必要とされているのは、部下に好かれ、「部下をメンタル不調にさせない上司」です。ところが、当の「上司」が、メンタル不調の原因1位なのです。300社以上で顧問医を務めてわかった、「部下を元気にするノウハウ」を大公開。
【目次より】
第1章 3秒で部下に心を開かせる方法
1 「嫌われ役」の時代は終わり
2 ドアを開けて3秒で好かれる方法
3 命令するな、応援せよ(「頑張れ」は命令である)
第2章 愚痴が多い部下編
1 求められているのは「親バカ上司」
2 かわいい部下には「どうやって」シートを作らせよ
3 愚痴の多い部下へのNG対応
第3章 高すぎる評価を求める部下編
1 部下が欲しいものの「正体」
2 部下の自己評価基準を「競争」から「協力」に変えさせる
3 ハイプライド人間へのNG対応
第4章 指示待ちニンゲンな部下編
1「ヨイ出し」の連発で勇気づけ
2 具体的な期間入りのミッションでドキリとさせる
3 指示待ち部下へのNG対応
第5章 自信ソウシツ部下編
1 部下の話をしっかり聞くのがいい上司?
2 前向きなエピソードを用意する
3 過剰な自己観察は有害である
4 自信ソウシツ部下へのNG対応
第6章 仕事を抱えすぎていっぱいいっぱいの部下編
1 しんどい仕事は他者への配慮による仕事
2 仕事を「他人軸」と「自分軸」に分けさせる
3 いっぱいいっぱいの部下へのNG対応
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
NLP的な要素もあるんですかね、タイトルには「部下に好かれる」とありますが、どちらかというとメンタル面で悩める部下を救うための上司としての心構えを説いた本、という理解が適切ではないかと感じました。
一般的なビジネススキルの向上ではなく上司・部下ともにあるがまま・ありのままでコミュニケーションを図りつつ、部下を元気にしてゆこうという内容になっています。医学的な難しい言い回しはなく非常に平易に書かれておりサクッと読みやすいことも特長です。
一つ難点を上げるとすれば平易に書かれているからこそ、逆に脳のメカニズムにもとづくエビデンスを示すといった要素がないため、単なる精神論や中途半端にセラピー的な分野を学んだ人が書いたビジネス書に出てくる上司論に見えなくもない点でしょうか。