出隆のレビュー一覧

  • アリストテレス 形而上学 上

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    実体と形相の関係、区分、物事の究極の原因等、アリストテレスの知性が光る代表作第1巻。師匠だったソクラテスの「無知の知」が彼にも受け継がれていると感じる。その意味でアリストテレスは物事の究極の原因を「動かす者(=神)」とした。つまり、私たちにとって究極の原因(=神)は分からないという意味で「無知の知」を思い知らされる。

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    2025年11月25日
  • アリストテレス 形而上学 下

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    全部は読み切れん

    全体を概観するのに役立つ11巻と12巻とを読み終える。
    他の巻も時間をかければ読めそうだが、時間をかけただけの実りが、自分にとってあるかというと、微妙に思えてきた。

    アリストテレス、広過ぎる。
    しかし、アリストテレスが目的ではないのだ。

    惜しいが次へ行くべきであろう。

    もっと読みやすい訳を待つ。
    字も小さいし、厳しいわこれ

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    2018年11月25日
  • アリストテレス 形而上学 上

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    全部は読み切れなかった

    下巻に収められている11巻、12巻が、概要になってる部分もあるのでそちらで誤魔化す

    読んだところは面白かった

    文庫で新しい訳が出るのを期待
    なんで昔の人はこんな訳を良いと思ってたんだろうか

    学問として格調高くするのに、形から、っていうような考え方やん

    格調高いのは、言葉遣いでなくて内容で充分

    光文社さん、よろしく!!

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    2018年11月24日
  • アリストテレス 形而上学 上

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    ミレトス(現トルコ)。哲学発祥の地。ギリシアの植民市で、ギリシア文化の影響が比較的弱く、自由な気風。さまざな異文化が混在。ギリシア人は自然(世界)は神々により創られたと考えていたが、異文化の人々は別の神話(創造の物語)を持っていることに気付く。地域に関係なく当てはまる(神に頼らない)万物の根源(アルケー)を考え始める。水(タレス)、原子(デモクリトス)、数(ピタゴラス)、無限なるもの(アナクシマンドロス)、空気(アナクシメネス)。

    同一人物であっても、時の経過とともに老いていくから、同一人物でない。誰も同じ川に二度入ることはできない。万物は流転する。ヘラクレイトス

    牛に手があれば、牛に似せ

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    2025年08月11日
  • アリストテレス 形而上学 下

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    世界の原理とそのありようをどのような形で理解すればよいか、アリストテレスがプラトン含めた過去の説とその課題も紹介した上で自説を展開。うち下巻は「神学論(第十二巻)」が主要課題。これに加え「天体の運行」「数」「イデア」などの諸概念に関する、アリストテレスの存在論(目的論に基づく存在論)との関係性などの関しての解説。

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    2022年08月19日
  • アリストテレス 形而上学 上

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    世界の原理とそのありようをどのような形で理解すればよいか、アリストテレスがプラトン含めた過去の説とその課題も紹介した上で自説を展開。うち上巻は世界の構成要素(質料&形相)とその動的姿(生成と消滅&可能態→現実態)について解説。

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    2022年08月09日
  • アリストテレス 形而上学 下

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    再読。
     プラトンとかアリストテレスは、高校の頃に適当にざっと読み流して済ませてしまったのだが、近現代の哲学書もある程度読んできた現在、あらためてこれら「基本図書」を読み返してみると、どうだろう。ことに哲学書に関しては、読むことに終わりはなく、すべてを何度でも読み返し、考え直していくのが正しいやり方だ。
     
     紀元前4世紀頃に(散逸した形で)著されたこの本は、西欧哲学の起源を示す基本中の基本図書というべきものだ。近世以降のヨーロッパの思考は、アリストテレスの諸著作、特にこの本を読み解くことからスタートしたのだと言ってかまわない。いま読み返してみて、そのことを改めて痛感する。「西洋哲学」なるもの

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    2012年05月26日
  • アリストテレス 形而上学 下

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    無知な一般人が読むものではなかった…1割も理解できた気がしない…。が、時間も土地も遠く遠く隔たった人々の、科学もない時代の人々の思考実験と討論に触れる、という体験として面白かった。
    これを読破するとそれ以降、多少難しい本に当たっても「形而上学に比べれば何言ってるか分かる」ので読書が捗るようになった…気がする。
    超個人的な感想としては、世間に言う「星占い」に関して、何故人間の生活と星の位置に関係があるとされるのかがずっと不思議だったので、理屈が理解できて感動した。
    信じる気にはならないが。

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    2021年09月29日
  • アリストテレス 形而上学 下

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    [α,Α,Β,Γ,Ε,Ζ(1,3,8),Λ(6,7,9,10)]

    古代ギリシアの哲学者、プラトンの弟子にして、「万学の祖」とも称さる、アリストテレス(前384-322)による形而上学の古典。ここで展開されている存在論が、中世キリスト教世界に於ける支配的な思考枠組みたるスコラ哲学の基礎となる。

    □ 自己関係性

    或る哲学者が「人間/世界は○○である」と論述する当の哲学体系の内部に於いて、「人間のうちの一人である/世界の一部である当の哲学者が「人間/世界は○○である」と語ること」の可能性が自己正当化されていなければ、哲学体系として全く土台を欠いた不完全なものである。哲学者が哲学体系を語る(

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    2014年04月14日
  • アリストテレス 形而上学 上

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    翻訳の限界か、訳語のゆらぎが大きく論旨を追うのが難しい。参考資料として手元においておき、別途入門書を紐解くのが吉。

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    2011年09月12日