唐沢孝一のレビュー一覧
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身近にいる鳥たちの、驚きの食生活を紹介。
1章 都会の鳥 2章 郊外の鳥 3章 秋・冬の鳥
4章 水域の鳥
カラー写真が豊富。索引、参考文献有り。
スズメやカラス、シジュウカラ、カルガモなど、
身近にいる鳥たち35種に焦点を当てて、食生活を紹介しています。
鳥たちは、生存するために、子孫を残すために、
身体の内外や食生を特化して進化し、生き延びています。
空を飛ぶから軽量化は大事。身体自体を軽くするだけでなく、
排泄も食事も同様。そのために特化する嘴や舌。
体内の酵素、砂のうの筋力、吸蜜に特化したメジロの舌の驚き。
何を食べるか・・・ダイエットとエネルギー補充との関連。
しかも、鳥の種類に -
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唐沢孝一 著「身近な鳥のすごい食生活」、2020.3発行、とても面白かったです。野生動物の一生の大半は「食べる」ことに費やされる。実に真剣で命がけ。鳥の場合はしっかり食べ、しかも体重を増やさないこと。飛翔の敵は肥満と便秘、噛まずに丸のみ、早メシ・早グソ。都会の鳥、郊外の鳥、秋・冬の鳥、水域の鳥、合計30種の鳥の食生活が紹介されています。この本を読むと、ハワイ~アラスカ、1万kmを休みなくひとっ飛びで渡りをするオオソリハシシギなど、渡り鳥のパワーはすごいなと改めて感心しました。
①群がって採餌する雑食のスズメ ②アリもトンボもミツバチも捕らえるツバメ ③共喰い(死んだカラス)も辞さない旺盛な -
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この本をチラ見した妻曰く「この人知ってるよ。高校の時の先生!」...だと。
へ~、びっくり、そんな奇遇なこともあるのですね。
とはいえ、鳥を食べるのは大好きだが、鳥の食生活などに興味なしの妻は読む気なし。
自分はと言えば、なぜかグッと親近感が増しちゃいました。
身近な鳥35種のほとんどを目にしたことがあるので書かれていることにもしばしば納得します。
その一例がジョウビタキ。
なぜか自分を知っているような気がしていたが、そのとおりだった。
草をむしったり、土を掘り起こしたりしていると、近くまで来てじっと見ているのだ。
その場を立ち去るとすぐにムシ探しを始める。お目当てはコレ。
自分の行くとこ行 -
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郡司ペギオ幸夫さんの本で苦しんだ(笑)ので、鳥つながりの本書で少し気分を変えてみた。
(噂によれば郡司さんはペンギン好きが高じて、息子さんに「ペギオ」と命名しようとしたというが反対され、ご自身のペンネームにしたというのは本当だろうか?)
タイトルのごとく、本書は都市(主として東京、千葉周辺)の鳥を取り上げる。
そのため、さして鳥類ファンでもない(というか鶏は怖いと思う程度の)自分にもおなじみの面々が次々に登場する。
ツバメ、カラス、スズメは章立てして、しっかり論じられる。
カワウ、カイツブリ、コアジサシ、コブハクチョウ、カモメらの水鳥も、ハヤブサ、チョウゲンボウ、オオタカ、ツミ、フクロウの猛 -
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<目次>
第1章 人と鳥のソーシャルディスタンス
第2章 ツバメの「栄枯盛衰」
第3章 人類に随伴するスズメ
第4章 水鳥たちの楽園、「都市の水域」
第5章 都市生態系の頂点「カラス」
第6章 カラスと猛禽
<内容>
もう傘寿になられた唐沢先生の本。都会にいる鳥について、2000年代後半あたりからのデータを基に詳述されている。そして意外な話が多々載っている。ツバメやスズメの様子。最近はカワセミはもちろん、猛禽類(オオタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、フクロウ類)も都市の庭園や高層ビルに営巣していること。これは見てみたい。カラスが減っていることも驚きだ。でもその分、自分の住んでいるあ -
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ネタバレ[ 内容 ]
都市の発展により多くの野生鳥が姿を消したが、一方では環境に適応することによって積極的に都市に進出する鳥群が観察される。
その頂点に君臨するのがカラス集団であり、いま都市にあってはカラスとヒトの知恵比べが熾烈に進行中なのである。
本書は都市鳥研究会にあって長年、野鳥を観察研究してきた著者が、その成果を克明に報告するとともに、カラスに対する愛憎半ばする感情をさまざまな文献に探る、カラス百科である。
[ 目次 ]
序章 野鳥にとって都市とは何か
第1章 銀座のカラスはカァーと鳴く
第2章 ヒートアイランドの夜
第3章 カラスを追跡する
第4章 都会派カラスの子育て法
第5章 街中のス