山崎史郎のレビュー一覧

  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    小説形式ではあるものの、言及されているデータはほぼほぼ実際のもので、現実に起きている少子化問題をわかりやすく描いている。
    行政による法律提案から国会での審議までの様子も描かれていて、元官僚の著者ならではの臨場感が感じられた。

    データを多用しており、ちょっと間違うと単なる資料的な文章になりそうなところ、小説形式にされているため読みやすく、内容も整理されていてとてもわかりやすかった。

    少子化は現実にまだ解決していない問題なので、今後自分たちが何を選択して、どうしていくのかも考えさせられる内容だった。

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    2025年01月11日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    小説形式で読みやすく、基礎知識からはじまりながらも網羅的に人口問題の個別テーマが語られていて、且つその対策案の設立の難しさを介護保険設立との対比から説明されていて、とにかく面白い。
    500ページを超えるが読み物なのでサクサクいける。テーマ違うけど、三枝シリーズを読んでる感じ。

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    2024年03月31日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    制度の考え方や、雇用等の問題の背景をわかりやすく解説して提言に入ってくれているので、とても勉強になる。
    提言をものすごく雑にまとめると、
    - 子育て両立をしやすくし、非正規雇用から正規雇用への移行を強め、高齢者がさっさと引退せず現役期間を長くできるようにする
    - 社会保障の縦割りを「地域」のヨコでつなげて、効率化
    - 同じく、ICT活用や人材活用で効率化
    ということ。
    社会保障の給付を受け取る側を攻撃したりする論になりがちだが、実際にこれからの社会で給付側を安易に抑制はできないし、年金などはそもそも仕組み上抑制ルーチンがかかっている。
    それよりも、制度の持続可能性という点で、負担を担える人を増

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    2024年01月28日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    ネタバレ

    人口減少対策について、真正面から書ききった。元官僚だから書ける立法府の内情はさておき、子供保険を含む対策案の説明は理路整然としていた。なかでも親世代が子供世代に投資・支援するという発想は、国債発行しまっくって子世代に借金を押し付けている現状を変えるすばらしいプロパガンダ案と言えよう。未来への投資を箱物やインフラにするのではなく、子供たちにする! この発想を日本国民が共有できれば・・・・

    公表されている統計データを読み解くだけで、日本の暗い未来が想像できてしまう。老人ばかりが多く、若い世代が極端に少ない国に、若い世代が住み続けたいと思うわけがない。子供をつくる・つくらないは個人の自由だが、人口

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    2023年09月26日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    日本における2020年の合計特殊出生率は1.33。人口減少を止めるには、これを2.07以上に回復させるしかない。それは容易なことでないにしても、早急に何らかの打開策が必要なのは多くの国民が認めるところ。 
    ただ、ただちに解決策を講じても人口減に歯止めがかかるには長い期間を要する。また、結婚・出産は個人の問題であり、国が介入すべきでないという根強い意見もある。   それでも、スピードをあげて進む少子高齢化に対する国民的議論は必要というのが、元厚労省幹部の著者の考え。             本書は、政府内に立ち上げられた「人口戦略検討本部」で官僚や専門家が真剣な議論を行い、法案を立ち上げ、国会に

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    2023年03月10日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    フィクションではあるが、人口をめぐる歴史や現状や将来推計は事実に基づく情報なので、人口減少という社会問題を理解する事ができた。
    また、官僚や政治家がどのようなプロセスで、制度づくりを行うのかというプロセスをあまり意識した事がなかったため、興味深かかった。
    なぜ、一億人国家なのか引っかかりながら読んでいた。総理答弁で語られた内容は理解でき、将来世代にとって希望を持てる国にしていく必要があることも理解できできるが、国土も狭く、食料自給率も低い日本が、人口を維持することが本当に必用なことなのかは語られておらず、国家より、もう一段上のレイヤでも、この問題を考えるべきではないのがと思った。

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    2022年05月29日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    社会保障はより広範囲に包摂的に行き届かなければならない。
    また、生活困窮者に公的な支援制度が十分でないばかりに日本の失業者は増加し、非正規化が進み、雇用情勢は悪化した。
    人口減少に歯止めがかからないこれからの時代、「共生」していくことがいかに重要か私達は思い知ることになる。
    三重県名張市のような地域組織の再編が求められる。

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    2022年03月23日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    介護保険制度の立役者であり、地方創生総括官などを歴任した元官僚である著者が、小説形式で人口減少問題とその対策について解説。
    人口減少問題に関する様々な論点やその対策の方向性がよく整理されていて、非常に理解が深まった。
    本書一押しの施策である子ども保険については、以前に構想が浮上した際には、保険にはなじまないのではないかと思って違和感があったが、本書を読み、社会全体で連帯して子どもの養育を支え合う仕組みとして結構いいんじゃないかと思えてきた。
    介護保険制度の立案から施行までに携わった著者だけあって、制度設計や法案化のプロセスが臨場感のある形で再現されていて、国の政策立案過程を仮想体験できるという

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    2022年01月26日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    人口減少と社会保障 山崎史郎

    職業柄、社会保障を勉強しているが制度面を覚えるにあたり、現在の社会保障制度がある背景や、今後の展望についてより深く知りたいと考え、本書を手に取った。本書は長らく厚生労働省の官僚を務め、介護保険導入等に携わった山崎氏の著書であり、現在の社会保障制度が構築された背景となる社会状況を概観した上で、社会が変化する中で社会保障制度も変わらねばならない状況にあると力説されている。
    社会保障制度は社会の鏡であるべきであり、社会保障制度もまた、社会を構築するパワーを持ちうる。そうしたポリシーの下、まずは第一章で現在の日本社会の状況を述べた後に、第二章では社会保障制度を概観し、第

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    2021年01月25日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    社会保障制度を理解するための良書。
    知る事で、これから老後を迎えようとしている人たちの責任の重大さがはじめて理解できる。

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    2018年10月12日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    広範に渡る人口問題を押さえながら小説の形態で読みやすくまとめてられており、官僚のリアルな働き、与野党との距離感などが感じられて良かった。地方からの若者の流出や、地方への移住の点では、特に『地方に対する意識、しがらみ』について、その対策も含めもっと踏み込んでみてほしかった。

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    2025年04月21日
  • 人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか

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    ネタバレ

    NHKのニュースで紹介されていたことをきっかけに読んだ。小説の体をとっているが使用しているデータはすべて実在のものであるため内容は極めてリアルであり、人口減少がはらむ問題とその解決策が詳細に議論されている。最終的にこの小説内では「人口戦略法案」は廃案となってしまったが、首相の「今回のことは”『始まり』の終わり”でなければならない。人口戦略の第一幕は終わったが、第二幕、第三幕が開かなければならない。さもないと日本の本当に”『始まり』の終わり”になってしまう」の言葉は日本国民みながしっかりと受けとめるべき。

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    2023年01月25日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    介護保険の創設という一大仕事などに関わった厚労省の元官僚が記す日本の社会保障の”これまで”と”これから”の概説書。新書として必要なエッセンスがコンパクトにまとめられており、年金・医療・介護・子育て支援などの様々な社会保障を手始めに知るには大変優れた一冊というのがまず読み終えた所感。

    本書では日本の社会保障の特徴を「個々のリスクに個別に他書する縦糸」(疾病などのリスクに対する健康保険、老後のリスクに対する年金や介護保険、困窮などのリスクに対する生活保護など)と、「国民皆保険・皆年金を構成する職域・地域という横系」の2軸にあるとしつつ、特に”横糸”を構成する職域・地域による包含というのが、非正規

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    2021年09月19日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    社会保障について、分かりやすく解説してあり、なおかつ問題点を突くだけでなく、具体的な提言もなされています。
    人口が減少しても別に構わないんじゃないのかな。と思っていましたが、社会保障のことを念頭に入れれば、無対策なまま人口減少が進むのは危険だと理解できました。
    日本の現状を理解するにも、社会保障について理解するにも、良い一冊だと思いました。

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    2018年07月07日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    人口減少と社会保障について論じた本。

    問題は複雑に絡み合っており、解決するのも難しい。ただ、だからといって、対策が遅れれば遅れるほど、余計に問題が深刻になる。

    現在進行形の問題。

    政府、政治家は一刻も早く、専門家の助言を聞き入れ、丁寧な、政策施行をするべき。

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    2018年04月11日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    社会保障に対する厚労省の考えを理解すると共に、自分自身の考えも整理できて面白かった。
    斜め読みしてしまったのでもう少しじっくり読む。

    ※新書等読む時は、メモ取りながら読むと自分の考え整理できるな。気づきとして記録。

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    2018年01月25日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    実務に基づき年金、国民健康保険、介護保険などのしくみと財政運営の現状、少子高齢化と人口減少社会に向けての打開策を述べた。もうすぐ年金をもらう身、のほほんと頂いていいのか実情を知りたくて読んでみた。
    著者はミスター介護保険と呼ばれた元厚労省の役人。社会保険のしくみを、戦後国民皆保険となった歴史的経緯と、財政の現状と考え方を分かりやすく説明。実務担当者にとっても考え方を整理するのに役に立つのでは。

    後半で人口減少社会に向けた展望を述べているが、生涯現役で働けるうちは働くべしと言っていて、組織に属するのはもうたくさん、と思っている身には耳が痛い。

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    2018年01月23日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    一時期地方公務員でしたので、民間企業勤務では携わらなかった分野があり、そのあたりの本を結構読みました。人口問題は最も向き合ったネタでしたね。

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    2020年10月25日
  • 人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える

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    社会保障といっても医療、年金、福祉(主に高齢者)と子育て支援の4種類を自己負担の保険と税金の2本立て、しかも本人負担と会社負担、国税と地方税という超複雑な仕組みで運用されている。支え手が減っていくとはいえ、制度をまわしながら改革するのは骨が折れる。

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    2018年04月27日