とんでもなく胸糞
犯人の男にまったく共感できない。
なんかこういうクライムサスペンス系って、犯人の動機に一定の共感ができるものが多い気がしてたけど……
これは、全く無理でした。その生い立ちに一応理解できる部分はあるような気もするけど、その怒りの矛先が主人公 成美に向くのが全く理解できない。幼い頃の成美の発言が彼の母親の自殺のきっかけを作ったという一応の説明はあるのですが、なんとゆーかお門違い感甚だしいと言うか。
ただ、そういう理不尽な動機が、あの監禁・激しい暴力に結び付くという点で、非常にホラー。怖い
まぁ、そんなクライムサスペンスホラーがメインストーリーではありますが、このお話の主軸は「母と子」なんでしょうね。(なにせ、タイトルも「ママ」ですし)
なので、メインのホラー要素より、母子家庭である成美とひかりをメインに、彼女たちを取り巻く人々の人生•生活のなかのちょっとした理不尽やちょっとした救いのエピソードの方が心に残りました。
成美とひかり
こうあって欲しいという「母と子」の形そのもの。
あまりにも理想的すぎて読んでる途中で、この母子の関係にこそ裏があるこではないかと、逆に不安になったりもした。
三田さんとなくなった明恵ちゃん
最初はずうずうしお節介やっかいなババァって印象だった三田さんだけど、その過去が明かされてからは、彼女に少しでも幸あらんことを…って祈りたくなった。
まぁ、最期は……なのですが。
ほなみさんと高校生の息子さん
息子は別人格だと受け入れなきゃいけないって言うのにぐっときました。
このほなみさんも、人としてできた人過ぎて、何か裏があるのでは?と読んでてハラハラでした。
犯人の男とその母
ネジくれてるんだけど、それなのに切り離せない強い結びつき。でも、こんな結びつきなら切ってしまう勇気も必要だなって。
私にとっては、母子の物語としてみたら、over80点。
パニックホラーとしてみたら、50点
みたいな作品でした。