絵空ハルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登場人物の福富颯太
他人を不幸にする特性の持ち主。の一文でもう笑ってしまった。
物語は主人公を含む周りとの会話を主にした進め方で、時折出てくる理系用語も解説してくれるので非常に読みやすい。ライトノベルを読んでいる感覚に近かった。短編が2つ収録されており、どちらも謎解きミステリーである。一番印象深かったのは、ミステリーの事件と言うと殺人や誘拐といった被害者が人間であるケースが多いが1部での事件はマウスの大量殺害であった。どのようにしてマウスを同時に殺害したのかも理系の実験用具やエピソードを交えながら解き明かしていったので、大学時代の実験時代が読みながら思い出された。
そして「努力したという経験で -
Posted by ブクログ
神楽坂愛里は東央大学大学院に通うリケジョ。 ノーベル賞を目指し努力を続けてきた。
ある日、同じ研究室の福豊颯太が実験に使うラットが集団死した。感染症の疑いに周囲が騒然とする中、真相を突き止めるため、立ち入り禁止の動物棟に潜り込むが……。
ノーベル賞を目指す努力家の大学院生・神楽坂愛里の活躍する理系ミステリ。
実際作者さんが東北大学の大学院農学研究科修士課程修了者で、企業で食品研究などもおこなっているらしく、その経験が生きているんだろうな、という学内や研究の解像度。理系用語も頻出しますが、都度説明が入るので戸惑う事なく読めます。
読み心地は軽めですが、事件は割と犯人の自分勝手な事情で起こる -
Posted by ブクログ
★誰かを思ってする努力の先にこそ、成果と呼ばれる答えがあるんです。
【感想】
このシリーズは意外にキツいので心地よい読書とはいかないが理系ミステリという雰囲気はある。
【内容】
・学会参加。発表成功。重鎮にレイプされかかる。その重鎮が殺される。
・探偵サークルができ愛里に挑戦してくる。学内に「別れさせ屋」。愛里の父の容態悪化。颯太またもや不幸に見舞われる。
▼リケジョについての簡単なメモ(累積)
【愛里/あいり】神楽坂愛里。主人公。東央大学大学院農学研究科天然物質分析化学研究室(須藤研)所属。ノーベル賞を目指している。何よりも努力をした経験が大事だと思っているが自分に足りないのは運だと -
Posted by ブクログ
【感想】
・世界の雰囲気的には死体が発生しないミステリって感じやけど殺人があるのには違和感。もっとゆるーくリケジョのキャラクタ小説&その世界の紹介小説にしてもいいような気が。ミステリ成分はストーリー進行のために入れる程度で。
【一行目】
東京郊外にあるその白い外壁のマンションは、十一月の寒空に押し潰されるようにしてそびえていた。
【内容】
・故郷からやってきた幼馴染みの圭太を案内していた学祭で颯太の友人が出していた豚汁の屋台で食中毒。人為的なものを感じた愛里は調査を始める。
・停電で実験できなくなった愛里は父のケガ見舞いも兼ねて故郷の村に帰ることになったがなぜか付いてきた颯太とレイア。七 -
Posted by ブクログ
・ミステリ。リケジョが理系らしい? 思考で謎を解く。ということになっている。
・動物棟のラットが五十匹まとめて死んだ。感染症が疑われる中人為的なものを感じた愛里は。
・颯太は持ち前の不幸体質で零下二十五度の冷凍室にスズメバチを召喚する? 愛里と林原にとってかなしい事件。
・おそらくシリーズ化するのでしょう。
▼簡単なメモ
【小倉楓/おぐら・かえで】愛里と同期の修士一年。小柄でかわいくアイドルのようなアヒル口。
【甲斐重雄/かい・しげお】動物棟の責任者である初老の教授。厳しいので有名。
【神楽坂愛里/かぐらざか・あいり】主人公。東央大学大学院一年。ノーベル賞を目指している。何よりも努力をした