中山エツコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヴェネツィアの孤児院ピエタでのお話。
ここで孤児たちは音楽教育を受けて育つ。
以前『ピエタ』という小説を読んだので、そうそうこんな雰囲気だったなと思いながら読み進めた。
ただ本作は16歳の少女チィチェリアが書く見知らぬ母への手紙形式で進んでいくので、シスターや他の孤児たちとの関係性はあまり深く書かれていなく、チィチェリアの内面をひたすら読んでいく感じ。
ヴィヴァルディが登場し、チィチェリアの才能に嫉妬しつつも彼女のために書いた音楽、それを弾くチィチェリアの感情がひしひしと文章から伝わってくる。
音楽に詳しくないけど、良き本だった。
やっぱり音楽系の本好きだなぁ。
本当は話の中に出てくる音楽を聴 -
Posted by ブクログ
原題は「Stabat Mater」ラテン語。
キリストを失った聖母マリアの哀しみを歌った聖歌という。
が、多くの音楽家によって、同タイトルの作曲がなされている。
17世紀から18世紀のヴェネツィア。
ピエタ教会では、捨て子養育院も兼ねており、
長じた少女は音楽の手ほどきも受ける。
チィチェリアも、そんな一人。
幼い頃から感性豊かな彼女は、独自の世界を持ち・・・
やがて音楽家、あのヴィヴァルディに才能を見いだされる・・・
これ、映画化されたのだそう。
調べてみたら、近場では今週で上映終了。
ああ、もう全く無理。
もっと早く気づけば良かった。残念。
ただし、映画では、ずいぶん、おしゃべりな感じ -
Posted by ブクログ
ウンベルト・エーコが90年代イタリアのジャーナリズムを舞台にした作品。売れないライターである主人公は、ある大富豪が発行準備を進める日刊紙の編集メンバーに採用され、創刊準備号(ヌメロゼロ)の発行に向けて行動を起こす。
その過程を描くこと中で、歪んだジャーナリズム/メディアのあり方を問うとともに、ムッソリーニの真実を明らかにする過程でもまた、断片化された事実を繋ぐことで出てくる真実も描く。よくある陰謀論ロジックだが、昨今の情報過多、かつセンセーショナルになりがちな報道を見ると、あながち伝え方によって「隠された真実」と「作られた真実」が出てくることも事実であると考えさせられる。