阪倉篤義のレビュー一覧
-
匿名
購入済み改めて日本語を見直す
普段我々が用いる日本語を、語源という観点から改めて見直す。
特に身近な言葉についてその元を詳細に説明しており、読み物としてはとても面白いものとなっています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ手元に置いておきたい本。
例として、こんな内容が書いてあります
おんなの語源
中世以前は「をんな」と発音
遡れば「をみな」になり、対して「おみな」という言葉がある
「おうな媼」は「おきな翁」と対
年長を「お」で表し、年少を「を」で表した
「お」が大を表し、「を」が小をあらわしたのは
「小川をがわ」「小舟をぶね」などより明らか
日本書紀の「オケ」と「ヲケ」の兄弟の例もある
(ここの件は凄く納得した)
少女を「をみな」、少年を「をぐな」
おきなとおみなの関係から「き」が男性を、「み」が女性を表している
「イザナキ」と「イザナミ」も同様の関係
等といったことが書かれています -
Posted by ブクログ
アニメや映画は原作を読む派、ということで。
学生時代に変体仮名の授業で、江戸時代の物語本を読んでいたので内容はほぼ覚えていました。
凡例から注釈までじっくり読んでも60ページくらいなので、すぐ読めた。文学部専攻として、竹取物語くらいは教科書の抜粋だけでなく全部知っておきたい。
古今東西、日本人なら誰でも知っている竹取物語、かぐや姫の常人離れした美しさ、ユーモアあり、どうなるか分からない(結末は知っているわけだけど)展開や難題、登場人物が非常に人間くさく、素朴でいて今も楽しめる。
皮衣が「めらめら」燃えるという表現に、千年より前に成立した話が今でもほぼ言葉やオノマトペの感覚が同じなんだな、と -
Posted by ブクログ
この「おはなし」は読み終えた時、どうもすっきりしないことが残る。
一つには、『竹取物語』という題名なのに、主人公が翁なのか姫なのかがはっきりしないことだ。翁が竹の中から見つけた幼女を成人するまさで養育し、それにともない裕福となるが、姫が月に帰るとともに、病になり、みすぼらしくなってしまう話が一つ考えられる。
別の見方をすれば、この世(地球)にやってきた姫が、罪がはれたので月に孵ってしまった話であ
る。
二点目にあげられるのが、六つの言葉(例―富士山)の由来話である。作者は、一体どのような動機や目的で、この話を書いたのかがパッと読んだだけでは捉えずらい。これらの点がどうしてもわだかまりが残ってし