高津臣吾のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
昨年最下位のヤクルトが日本一、しかもあの高津監督で!(すみません、でもどうしても大都会を歌っていた現役時代のイメージがあるので)
2018年オフの出版なので、答え合わせになるかと思い、読んでみました。
史上最年少のMVP 村上選手の活躍や、奥川、高橋奎投手の起用法、合言葉となった「絶対大丈夫」が生まれた背景がよくわかる内容でした。
良い師匠との出会いと、NPB、MLBだけでなく台湾、独立リーグでプレーしたなど様々な経験が人を育むのだということも教えてくれる一冊です。
余談ですが、一部報道にもありました廣岡選手のトレード、それはショックだったでしょう。この本の中でも大分期待してるもん! -
Posted by ブクログ
二軍という普段フォーカスされない場所について、どういう人達(若手、ベテラン、怪我のリカバリー、外国人選手)がいて、どういう指導をしていて、どういう環境があるのかということが記載されている。
一番印象的だったのが、高津さんが若手選手に向けられる温かな目線だった。休日は缶蹴りをしましたという高校卒業して間もない選手に対して、かわいいやつらだと感じ、どうにか活躍する未来を示してあげたいという温かさ。
野球という特殊な世界ではあるけれど、会社組織の育成論にも通じる話も多くあった。強制的にこうあるべきと押し付けるのではなく、こういう考え方もあるよと正しい方向に目線を提示してあげること。コーチとしての -
Posted by ブクログ
ヤクルトスワローズにてクローザーとして活躍し、現一軍監督の高津臣吾氏が2軍での役割や自身の野球論などを2軍監督時代に書いた一冊。
華々しい一軍と違って目立つことのない二軍がどのような方針で選手育成しているのかを本書で知ることができました。
選手のモチベーションの上げ方や高卒ルーキーへの育成法などグラウンドや一軍と二軍との連携などテレビなどで見ているプロ野球の裏側を多く知ることもできました。
また、昨シーズンの新人王村上宗隆選手や高橋奎二選手などの育成や恩師野村克也監督や楽天イーグルス監督の三木肇氏など様々な方との著者とのエピソードなどもふんだんに掲載されており、人柄など野球以外の部分でも発見 -
Posted by ブクログ
プロ野球の二軍監督の仕事について紹介している異色作。かつて日本を代表するクローザーだった著者は、メジャーリーグを含め4カ国でプレーし独立リーグで選手兼監督を務めた後、2017年よりヤクルトの二軍監督を歴任。本作は2年間の二軍監督経験を踏まえ、二軍や二軍監督の役割、さらには選手に寄り添う自らの指導スタイルについて詳述している。
二軍監督という珍しい切り口に加え、野村監督の教え子の本ということで気になり読破。二軍の実態を知ることができたことに加え、最近気になっているコーチングについて考える機会になった。頭ごなしに何か言うのではなく、話を聞きながら前向きにフィードバックすること、あえて失敗させて学ば -
Posted by ブクログ
ネタバレ二軍というといい印象を抱かないけど、この本を読んで「人材インキュベーションの場」としてとらえ方が変わった。
*ギャップを超える場であること
学生からプロ、一軍から二軍へ。技術のギャップを埋めることもそうだし、精神面で動じない心を育てる場でもある。
*安心できる場であること
育てるためなら負けてもいい、とタイトルにあるように、自とにかく一生懸命、全力で取り組むことで自分の欠点や強みを知る。技を磨き、克服する。質より量は昔の話、というけれど、2軍という場がきちんと確保されているからこそ、全力で三振できる、そして次につなげることができる。
*経験を積める場であること
試合にでないと自分の力は把 -
Posted by ブクログ
選手時代に栄光の実績をもっているスター選手が、必ずしも名監督ではない、とは言われるものの、そもそも監督になれる人はある程度の実績がある人に限られます。
そして、その手腕を問われたとき、最下位から優勝というと結果ほど強いものはありません。
選手時代の高津さんから、二軍監督を経て、選手と監督、そして二軍と一軍、いろいろな違いを語られるリーダー本としてとても興味深く読むことができます。
読んだ人に、一人ひとりに違う接し方で接することの重要性と有効性を印象づけてくれます。
そして、それはとても難しいことも、さらによくわかる本です。
簡単にあきらめないために、成功した人の本は勇気をくれることは間 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今シーズンから一軍の指揮を執る高津監督が二軍監督時代に書いた本です。
2017年から二軍監督をしていました。
本書では二軍監督の仕事ぶりやファームとはどういうところか?など多岐にわたり論じています。
ヤクルトではチームの将来を担う人材を「強化指定選手」に定め、先発投手ならばシーズンで特定のイニングを投げさせるようにし、打者の場合は何打席以上を確保するようにしているとのこと。
具体的に誰が強化指定選手であるか明言はしていないが、打者では村上・廣岡、投手では高橋・寺島・梅野が当たるよう。
第3章 育てる組織 では2018年に2軍チーフコーチを担当した三木さん(現楽天一軍監督)がいかに優れた