大山礼子のレビュー一覧

  • 政治を再建する、いくつかの方法 政治制度から考える

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    政治学者による日本政治の分析。著者の視点は明快で、日本の政治の停滞はその制度不全にあるとみる。逆にいえば、制度を変えれば、いくらでも可能性があるということ。首相の権限、国会審議、議員構成のアンバランス、議員給与、選挙制度など包括的に議論されている。議員立法が少ないのが良くない、議員が多すぎる、といった通念が事実に反することもよく分かる1冊(議員立法は他国でも少ないし、日本の議員数は比較的少ない)。

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    2023年06月19日
  • 日本の国会 審議する立法府へ

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    この本で、比較政治学の面白さに初めて気付くことができた。
    当たり前だが、国の数だけ統治のスタイルがあり、なにが正しいということはないことを改めて認識した。また、変化は不可欠であることも。

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    2024年06月15日
  • 日本の国会 審議する立法府へ

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    法学部の授業をきっかけに読んだ一冊。
    題名の通り「日本の国会」について非常に理解を深めることができた。
    社会人になる前にもう一度読む。

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    2020年09月17日
  • 日本の国会 審議する立法府へ

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    ネタバレ

    『日本の国会』/岩波新書/★★★★☆/政治学やら日本の国会の現状やら、幅広い観点から書いている本。ということで非常に勉強にはなるがそれ以上でもそれ以下でもない気がする。改革案が抽象的すぎるしね。

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    2011年12月02日
  • 日本の国会 審議する立法府へ

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    政治関係の本って初めて読んだかも…
    聞きなれない言葉も多くて大変だったけど、何とか喰らいついていってたら、ぼんやりとだけど、あぁそういうことか、とわかった部分もあった。

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    2024年11月21日
  • 政治を再建する、いくつかの方法 政治制度から考える

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    日本の選挙制度について、海外の制度との比較を行い、その問題点等を明らかにしている。
    ただ、それを実現するための方法論、筋道が見えてこない。我々有権者がもっと政治に興味を持ち、政治家にプレッシャーを掛けていくことしかないのだろうが、泥棒に警察官役を期待するのは無理がある。
    それにしても、数を頼みに出した法律を通すことが全てで、野党からの質問をはぐらかしてまともに議論をしない国会は 何とかしないと、本当に民主主義の危機が現実のものとなる。

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    2019年05月27日
  • 日本の国会 審議する立法府へ

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    新書という制約の中で、かなり盛り込んだので、少々消化不良な面がある。
    問題の分析が、諸外国との比較の中でしてあるのはよかった。
    いずれにしても、今の日本の政治家に国会改革の自浄作用があるとはおもえないので、改革の道は険しい。

    本来は、憲法改正の前にやらねばならないことだが。

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    2013年04月30日
  • 日本の国会 審議する立法府へ

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    【読書】日本の国会の審議空洞化の原因を戦後初期からの歴史的経緯からの検証や英仏との国際比較を行うことにより明らかにしようとした本。著者は駒沢大学の大山礼子氏。ねじれ国会が常態化している中、政党間のかけひきが日々行われ、実質的な審議が行われていないという批判がある。3月11日の大震災で全ては一変した。このような政党間のかけひきに時間をさく暇はない。政治は結果が全てというが、今は何より被災地の一日も早い復興に向け、超党派で知恵を出し合い、様々な施策を実施しなければならない。

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    2011年03月29日