【感想・ネタバレ】政治を再建する、いくつかの方法 政治制度から考えるのレビュー

あらすじ

☆なぜ国会審議は無意味に見えるのか、なぜ能力の低い議員が量産されるのか、出たい人より、出したい人を選ぶには、どうすればいいのか……。

☆「政治の劣化」が叫ばれて久しい。原因は政治家の質、日本人の「民度」だけでは語れない。そこには、政治機能に歪みをもたらす制度的な問題があったのだ。国民が当事者意識、参加意識を高め、改革を進めなければ道は開けない。

☆政治制度の分析を専門とする研究者が、日本の政治に埋め込まれた矛盾、問題点を鋭く突き、真に機能する制度とは何かを考える。これからの国、地方の進むべき道を考えるうえで必読の書。

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Posted by ブクログ

政治学者による日本政治の分析。著者の視点は明快で、日本の政治の停滞はその制度不全にあるとみる。逆にいえば、制度を変えれば、いくらでも可能性があるということ。首相の権限、国会審議、議員構成のアンバランス、議員給与、選挙制度など包括的に議論されている。議員立法が少ないのが良くない、議員が多すぎる、といった通念が事実に反することもよく分かる1冊(議員立法は他国でも少ないし、日本の議員数は比較的少ない)。

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2023年06月19日

Posted by ブクログ

日本の選挙制度について、海外の制度との比較を行い、その問題点等を明らかにしている。
ただ、それを実現するための方法論、筋道が見えてこない。我々有権者がもっと政治に興味を持ち、政治家にプレッシャーを掛けていくことしかないのだろうが、泥棒に警察官役を期待するのは無理がある。
それにしても、数を頼みに出した法律を通すことが全てで、野党からの質問をはぐらかしてまともに議論をしない国会は 何とかしないと、本当に民主主義の危機が現実のものとなる。

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2019年05月27日

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