富野浩充のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
目の前の医療従事者の言葉よりも、誰が書いたかわからない真偽不明のネット記事を信じてしまう人。コロナ禍でもよく見た話で、その度になんでかなあ~と思っていたけど、薬剤師からの視点で語られると益々やるせなくなる。
その後からまあまあの長さで続く癌患者の話。実体験も相まってぼろぼろ泣いてしまった。わかる、わかるよ。急にがくっとくる感じ。だんだん口から栄養が取れなくなってきて。好きな食べ物を家族に差し入れされるようになったら、そろそろお迎えは近いのかな、という感覚。
患者自身も周りの家族も、少しずつ、でも確実に近付いてくる死を受け入れていく過程が丁寧に描かれていてとても良かった。みどりは何もできなかったと泣いていたけれど、そんなことないよ、と伝えたい。 -
Posted by ブクログ
アンサングシンデレラは薬剤師の裏側についてきちんと取材されており、その再現性については感嘆する素晴らしい作品です。
今回のワクチン接種については、ワクチン忌避について薬剤師義務の放棄と断罪しているところが特徴です。
公衆衛生に関わるパターナリスティックな、科学的合理性を上位に置いた権威的態度を振るう葵みどりにどうしても心情的に共感できませんでした。彼女のキャラクターと薬剤師としてのロールのアンバランスさがどうにも違和感があります。
薬剤師としての葵みどりは患者さんに寄り添う薬剤師を目指しながら、患者の自己決定権は知識不足に基づく非合理的判断と軽視している、或いは医学的正当性な判断を選ばれないのは自身の説明不足という政治家さながらの思考法で説得を試みます。
葛藤を覚えながら非合理的選択を選ぶ患者を受容する選択がなく、自分の発言の心理的侵襲性への向き合いも見られず、いつも科学的合理性、プロフェッショナリズムへの向き合いに終始しています。
キャラクターとしては☆1つでありながら、作品への取材や主張の違いという点を加味して☆3つです。
自分がこんな薬剤師に応対されたのを考えると、心理的侵襲性の強さから拒絶反応を覚えるだろうなと感じました。