渡辺恒夫のレビュー一覧

  • 心の哲学史

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    ブレンターノとヴントを起点に,フッサールやメルロ=ポンティなどの現象学や,認知神経科学といった分野への発展を展望する本。心理学・哲学・神経科学の関係性に注目。

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    2025年09月29日
  • 夢の現象学・入門

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    フッサールの現象学を夢という視点から捉えた入門書であり、神経科学や心理学とは異なるアプローチとして注目される。

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    2025年09月10日
  • フッサール心理学宣言 他者の自明性がひび割れる時代に

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    なぜ私は私であって他の何ものかではないのか、という自我体験。世界にいるのは自分だけであって他はすべてからっぽであるという独我論的体験。これを発達性エポケーと見立てて、現象学的超越論を参照し、読み解いてみると、あるのは間主観的な自明性のそびえる世界で、時間を異にする私としてしか他者を理解できないという現象学的反抗だった。
    というのは腑に落ちた話しで、問題の整理にずいぶん助かることでもあるけれど、改めてこう提示されるとちょっと怖いものでもある。
    そして、さらにもっと怖いのは、これからはいよいよ独我論者たちの時代かも、という結句である。

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    2013年06月26日
  • 夢の現象学・入門

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     夢を題材にしたフッサールの現象学の入門書といったところ。夢の構造を明らかにすることを目的としているので解釈や説明はなくとにかく、タイムトラベルや他者になる夢がなぜそうなるのか、そうなるようにはどういう構造である必要があるかを求める作りになっている。現象学を知らなくても分かるように書いてあるとはいうものの、やはりある程度の予習は必要だったと思う。

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    2016年10月08日
  • 夢の現象学・入門

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    脳科学によって外側から夢を研究するのではなく、夢を見る
    者の当事者研究として、夢をその内側から現象学的に解き
    明かそうという試みであり、その端緒と研究への入門の仕方
    を解説した本。その試みは面白いと思うし、夢を現象学的に
    見ていくことで現象学そのものへの入門編になっていると
    いうのもなかなか良く出来ていると思う。まぁ毎回のように
    「読んでいる間だけわかった気になる現象学」という
    パターンはそのままなのだけれど(苦笑)。

    この「夢の現象学」において最大の問題点は「夢」と「夢
    日記」との関係性に一言も触れていないことだと思う。
    睡眠状態の脳が見ている夢と、覚醒状態の脳がその夢を解釈
    してつづる夢

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    2016年08月25日
  • フッサール心理学宣言 他者の自明性がひび割れる時代に

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    表面的に読み流した。
    深く理論をとらえ、考えるところまでいたらない。その知識がないし、気力がないから。
    しかし、ところどころ関心をとらえ面白いと思えるところがある。

    自明性の亀裂。
    情報があふれる現代。
    自明なことが増えていくように見えながら、かえってその自明性が崩壊していくような、そんな感じがした

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    2014年05月29日