玉置勉強のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かつてヒット作を出すもその後はパッとしない中年ラノベ作家がひょんな事から15歳のイラストレーター志望のオタク少年と同居することになるというコメディ。
よくある疑似家族モノだけどあまり二人の関係性には深入りせず(全2巻なんで深入りする前に終わったのかもしれないが)中年オタクと現代のオタクとの差異や共通項を高めの解像度で描いてる部分はなかなか楽しい。
とってつけたようなハッピーエンドの最終回はどうかと思うが、最近の玉置勉強の作品の中では一番面白いと思う。もうちょっと続くと良かったのに残念。
1巻の巻末に沙村広明がイラストを寄稿してるんだけど、背景の文章がなかなか良いこと言っているのに比べて、沙村 -
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パンツ一丁とシャツで大の字になってゲームをしていたり
三浦海岸まで行ってひたすら地元の高校生カップルのいちゃつきを眺めていたり
雨の日に一人で夜桜を見に行って、通りすがりの人々にメンヘラオーラを浴びせたり
どう頑張っても結婚どころか、彼氏が出来る生活を送っていないんだけど
本人は真剣に結婚を考えているものの、性格的に厳しめ。そこが面白い。
基本的には自宅での仕事中、夕餉の支度中、入浴中、晩酌中などにおける
モノローグであり、一人暮らし女子あるあるを楽しむ作品だけど
そこに友人や妹が絡んできて、人生を議題に追い詰められ
焦りを感じてきてからが真骨頂。
彼女の芯の強さがどこまで頑丈なのかを見届 -
Posted by ブクログ
猫要素以外は我々の世界と何ら変わりのない異世界。
唯一付け加えるならば、階級制度が根強く残っている世界ということ。
描かれるのはそんな社会に疑問を持ち、自立すべく家を飛び出したお嬢様・ダオと
召し使い・クロスケの日常。
猫世界とは何なのか?
ダオは階級社会に一石を投じられるのか?
二人の運命は如何に?
などという展開は一切なく、超が付くほどのお嬢様であるダオが
一般社会の常識に振り回されつつも馴染んでいく様を描いただけ。
波乱などは一切なし。そう、そこがいい。
川沿いに住んでるから、台風が来たら心配だな。と憂いたり
運動不足の為ジョギングをするも、うっかり走り過ぎて帰りをどうしよう。と嘆いた -
Posted by ブクログ
ネタバレすこしネタバレします。
表紙がいい、表紙のただ静かにたたずんでいる赤ずきんが、儚く美しい。
いよいよ行動を起こした相手方、なんとあのお世話係のマルコを……。ヴィヴィは哀しみに満ち、彼が贈ってくれた真っ白なウェディング・ドレスを身にまとい敵を薙ぎ払います。この純白のウェディング・ドレスが紅く染まることを揶揄します。
『歪んだ愛』。
この作品を通して伝わったのは、その『歪んだ愛』なのかな、と。
それがいいか悪いかはわかりません。
セオスは叫びます。
「何故俺を拒む」
と。
手に入れたくてたまらなくて仕方なかった愛しい愛しい人物から拒否され身を滅ぼされ、哀しみに飲みこまれながら死ん
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