マシンガンズ滝沢秀一のレビュー一覧
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ニュースだったか、ネコが生きたまま捨てられているのをゴミの分別作業時に発見する衝撃映像が放送されていた。腐れ外道な所業に腹が立ったが、自分達が捨てたゴミを仕分けてくれる人達がいることを再認識・感謝する機会にもなった。
著者は(全然知らなかったが汗)お笑い芸人の傍らゴミ収集作業員もされており、調べたら新聞社に留まらず環境省からのインタビューも受けられていた。
本書は日頃の作業で遭遇したとんでもないゴミや人々を紹介しつつ、一日の流れや国内のゴミ問題までと、内容は幅広い。読後はゴミ出しに用心していること間違いなしだ。
冒頭のようなペットは論外だが、プライバシー丸裸な書類や缶のゴミに鍋が紛れ込んで -
Posted by ブクログ
全編を通して面白かったし予想外にタメにもなりました。初めて知る事実に驚いたりクスッと笑ったり、一部では戦慄したり…。
世の中には色んな人がいるなーと思いました。
特に面白かったのは、
1章 ゴミ清掃員のつぶやき
2章 ゴミ清掃員プロファイラー
5章 ゴミ清掃員、格差を斬る
6章 ゴミ清掃員のおすすめ物件
10章 ゴミ清掃員、無法者を取り締まる
『民度はゴミ出しにあらわれる』
本当にその通り。本書を通してしみじみ感じました。
楽しく読み進め、ラストは日本と世界のゴミ事情について。ゴミに関して圧倒的な後進国の日本。そしてゴミ先進国のスウェーデン事情には驚くばかり!
親世代の皺寄せを子供世代に -
Posted by ブクログ
業界の事情が表に出ることのない仕事は世の中にあるが、著者の就いているゴミ清掃員の仕事もその1つだ。
お笑い芸人だけでは食べていけずに奥さんから「3月までに40万持ってこい」と言われて、仕事探しを始めたことがきっかけだった。
しかし、年齢制限があり、芸人時代の仲間に連絡をとったときに、ごみ清掃をしていて年齢制限がないと聞いたことから今の仕事と出会うこととなった。
ゴミの出し方、ゴミを出す人の個性が描かれている。例えば、ゴミで格差が分かる。金持ち地域ではないところだと、酒とタバコのゴミが目立つ。ペットボトルに入っているタバコの吸殻や栄養ドリンクのビン -
Posted by ブクログ
ネタバレゴミから見えるこの素晴らしき世界。
ゴミ清掃員のことを考えたことがなかったということに気付いた。見たことがないわけではない。でも考えたことはなかった。
臭いものに蓋ではないが、普段、目をそらしているものがある。でもそこにきっと人の本質が現れる。ゴミの出し方を考えること。自分の代わりにゴミを片付けてくれる人がいると思うこと。自分が出したゴミがどこにいくか考えること。これからの地球のことを思うこと。
この本を読まない人に、自分の考えをどう伝えるか、という著者の言葉にハッとした。この本を手に取った自分は、変わらざるを得ない。もうこの本を読む前の自分とは違った自分になっている。どうしたら伝わるか -
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本当にごめんなさい。
緊急事態宣言の時、家を片付け、その時は、というか今の今まで清掃員さんの苦労など考えもしませんでした。洋服はじめ沢山のものを割と纏めて出しました。いやぁ、緊急事態宣言のおかげでいつかしようと思っていた断捨離ができたわー、となんなら晴れ晴れとした気持ちでいたのです。
…前作「このゴミは収集できません」未読ですが、全く問題なく読めました。
とにかく筆力が圧倒的で面白く一気に読めます。
清掃員さん、一般の人、様々なエピソードに読み応えがあり面白かった。
お金持ちになるほどゴミが少ない、という話も興味深く、信じられないゴミの話には目がとび出そうでした。
後半になるにつれて非常 -
Posted by ブクログ
引越し先の物件を探すには、この本を読むことをおすすめします。のような不思議な内容です。
ゴミ収集車での仕事は、春、夏、秋、冬、それぞれの過酷な体験を語っていただき、死と隣り合わせな環境のようでも、面白おかしく描かれていたので、つい笑ってしまいます。
最後の不法投棄は、滝沢秀一さんかなり根に持っているようでした。
それから、まだまだ使えるものや手付かずの食べ物がたくさん捨ててしまっている日本に未来はどうなるのか?世界一のゴミ大国日本。コメントがほぼ斎藤幸平さんとかぶってました。
とても勉強になりました。
国民は全員一度はゴミ収集車の仕事をする義務とかやってもいいのでは? -
Posted by ブクログ
前作が面白かったので続編も読んでみた。
清掃員への職業貴賎の目、日本の食品ロス問題(メロンや米がそのまま捨てられているとはね…)、危険物の混入、コロナ禍でのマスク放棄等問題は山積している。
そんな中でも著者は相変わらず、真面目にごみ収集に取り組み、果ては日本のごみ問題にまで目を向けている。毎回、頭が下がる。
ごみ収集所にてごみ箱の蓋を開けたら「いつもありがとうございます」というメッセージが書かれた張り紙があって嬉しくなったと著者は書いている。言葉ひとつで大変な仕事もやってて良かったと思ってくれるのなら、清掃員を見かける度にお礼を言いたい気分だ。
猛省しなければならないのは、私も服に関して -
Posted by ブクログ
ゴミの分別ってするのが当たり前だと思ってたよ。なんでしない人がいるんだろう…
捨てたいものが燃やすゴミなのか不燃ごみなのか、それとも小さな金属類なのか、分かんなくても調べればすぐ分かる。なぜそれをしようとしないのか、わたしには理解できない。
わたしは自分の出すゴミを減らしたいし、ゴミとして出してしまえばリサイクルすらしてもらえなくて、本当にただのゴミになってしまうことが受け入れられないので、
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