カレン・M・マクマナスのレビュー一覧
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めっっちゃくちゃ良かった。
『自由研究には向かない殺人』とかの雰囲気が好きな方には超おすすめ。訳も同じ服部京子さんだし。
居残り教室に集められた5人のうち、1人が死ぬ。
死んだ1人は高校内のゴシップを集めたアプリを運営しており、4人は秘密を握られていた。
果たして「誰が」嘘をついているのか???
というあらすじで、残された4人が一人ずつ視点人物となる章を交互に織り交ぜ、物語が進む。
群像劇!高校生!アメリカ!そしてミステリ!!
という、要素だけ見てもわたしが好きな物てんこ盛りだったのだが、予想以上に面白かったし、やっぱりミステリでもそうじゃなくてもYAは独特の楽しさがあるなとあらためて思っ -
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ネタバレ面白かったー!
読むにしてもジュヴナイルはもう感情移入できないやちょっとねゴメンナサイネというお年頃。面白いという話は聞いていたが高校生か、と、遠い目でやり過ごしておりました。うーん、そのあたしを殴りたい!
なんとなく覚えていてまとめ買いの1冊としてカートに追加。寝る前に読むか…で、まさにノンストップで読み切りました。次の日にたまたま有給だった自分、グッジョブ。
面白かった!
事件としては全員が仲良しグループというわけでもない集められた居残り高校生のうち一名がアナフィラキシーショックで死亡。犯人は誰?という作りで、シチュエーション的には嘘つきの大学生とかと近いのかなと思ってたけど、1人ず -
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★5 事件に巻き込まれた高校生たち 嘘がヤングアダルトから大人へ成長させる #誰かが嘘をついている
■レビュー
どこにでもいそうな現代の高校生たちの青春群像劇。殺人事件に巻き込まれてしまった若者たちの苦悩、果たして彼らの未来はどうなるのか。
面白いっ ★5 登場人物たちが良すぎ!
ブロンウィン:優等生で真面目、妹思いのお嬢様
ネイト:素直になれないワルで、世間からの疎まれ者
クーパー:イケメンスポーツマン、学校一の人気者
アディ:彼氏にべったり、自分に自信がない女の子
もう、これだけでワクワクするでしょ。
特に超推しなのがアディ。
彼女は辛いことがいっぱいあったけど、この事件で成 -
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*ネタバレ設定にしていませんが、きっと内容に触れています
TVでやってた「リモートで殺される」が相当イマイチでw
でも、そういう会話している中に嘘が紛れていて、次第に事の真相が明らかになっていくみたいな話が読みたいんだよなーと思っていて、思い出したのがこれ。
だって、「誰かが嘘をついている」だもん。そうなのかなーって思うじゃんw
と、思って読んだら、そういう話じゃなくて、残念!
と、思っていたら、なにこの話、面白ーい!w
謎の洋館も、嵐の孤島も、もったいぶった変人名探偵も出てこない。どんでん返しもない。
そこがいいんだよなー!(爆)
読み始めた時は、肝心4人が、秀才の女の子、天才 -
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舞台は現代アメリカの高校。
放課後に教師に呼ばれ反省文を書かされた5人。うち一人が死亡する。彼はインターネットで同じ高校の生徒たちの秘密を記事にしていた。そして同じ場所にいた4人も秘密を知られていたことが発覚し、警察に事情を聞かれる。生徒たちのからも距離を置かれる4人は、身の潔白を証明するために、誰が嘘をついているのかを調べ始める。
出てくるみんなに秘密があり、嘘がある。そして魅力的で癖もある。
章ごとに語り手を変える群像劇で、事件を機にまわりからの視線の変化に緊張したり、強がったりと、とにかく面白い。何を書いてもネタバレになりそうで、形ばかりしか書けないけど、すごい面白い。 -
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ゲラ版先読みに当選して完読。
ただただ面白かった。
400ページ以上あるにも拘らず、読み始めると一気に読んでしまうほど。
ただ、ミステリというより、青春ミステリーとして楽しんだ方がいいかなと。事件を通して成長していく四人がとても魅力的。真面目な優等生ブロンウィンの大切な人を守るために周りを止められても諦めない姿。誰にも頼らないネイトは自分の弱さを受け止めて、彼氏に依存していたアディが自分らしさを見つけて強くなり、優しいヒーローのかわいらしさ。本当に四人がとても好きになる。
次々に明らかになっていく秘密にドキドキやきもき。
誰が犯人だろうと気になるけれど、彼から事件を通して変わらない大切なもの -
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アメリカの作家カレン・M・マクマナスの長篇ミステリ作品『誰かが嘘をついている(原題:One of Us Is Lying)』を読みました。
ここのところ、エッセイ等の息抜き作品を除けばアメリカの作家の作品が続いています。
-----story-------------
容疑者たちの独白に、真相への手がかりが!?
高校生5人と教師しかいない理科室での殺人!
放課後の理科室で、5人の高校生がルール違反の罰で教師に作文を書かされていた。
だが突然、生徒の1人サイモンが苦しみだし、病院搬送後に死亡する。検死の結果、警察は事件性があると判断した。
サイモンは生徒のゴシップを暴くアプリを運営しており、 -
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アメリカの高校を舞台にして起こる殺人事件。
校則に反した罰として呼び出された生徒5人、成績優秀なブロウィン、メジャーリーグ入りも夢ではないピッチャーのクーパー、お洒落な学校のプリンセス アディ、ヤクの売人もしていると噂される不良少年のネイト、そして生徒のゴシップを暴くサイトの管理人サイモン。
5人は一つの教室に集まったが、水道の水を飲んだサイモンが急に発作を起こし死んでしまう。彼はピーナツアレルギーで、コップに注がれた水にはピーナツオイルが含まれていたのだ。
サイモンが水を飲んだのは全くの偶然だが、誰かが彼を殺すために仕組んだのだ。4人の高校生は最有力容疑者として疑われる。
そんな時、死んだサ -
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ネタバレ私は「主人公たちが集まって現状整理と仮説検証するシーン」が好きなんですが、本作も一応あったのでまあよしとします。
注文をつけるなら、現場にいた教師がなぜ容疑者から外れるのかという点はきちんと論証してほしかった。
作中で弁護士も指摘してましたが、そのまま放置されてしまいました。
YA小説としては、私はもうそういう年ではないので「へえ〜今どきの子はこうなんだ〜」みたいな感じで読んでましたが(笑)
生活スタイルが日本の高校生とは全然違うのに、焦りとか憂鬱は何となく理解できるような気もして興味深かったです。
若い子たちも、こういう海外のYAにたくさん触れることで、いわゆる外国人でも中身は自分たち -
Posted by ブクログ
ネタバレ創元推理文庫のブランドで、“必読の現代本格ミステリ!”という惹句がある以上、コレは!と期待して読むのは当然だが、この小説は本格ミステリではない。確かに犯人探しの側面はあるし、創元推理文庫にも入っているエラリー・クイーンの某作と似た趣向も垣間見えるから、そこを本格ミステリ的!と捉えることは可能。だが、あまりに無能でろくに手掛かりも検証しない警察の描かれ方はサスペンスを高めることに寄与していても、本格ミステリとしては完全にアウト。『誰かが嘘をついている』(原題『ONE OF US IS LYING』)というタイトルもアンフェアぎりぎり。
むしろこの作品は敢えてジャンル分けするなら、殺人の容疑者と