林将之のレビュー一覧
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購入済み
おもしろかった
「人間は、自らが生き残るために、紅葉や自然の色を美しいと感じる本能と感性を備えている」
つまり、人間にとって都合のよいものを美しく感じるというわけだ。
美しいと思うものが一致する人は価値観も一致するかもしれない。
かといって、それでうまく行くかどうかはわからないのが難しいところ。 -
Posted by ブクログ
なかなか植物の名前がわからないし覚えられないので、手助けになればと思ってこの本を買った。植物以外の話題もたくさん載っている本だった。
題名と内容が完全に合っていない本かも。葉っぱの章は全4章のうちの1章だけなので。
とはいえ、「人間も自然の中の一部」というメッセージが根幹にあり、全く同感。人がヒエラルキーの頂点と思っているかもしれないが、いろんな生き物とのバランスがあるし、実は植物が生命力が1番強いのかもしれない。
著者の林将之さんが自分で手探りで植物の名前を覚えていったことに共感を覚え、分かりやすそうなので、さっそく図鑑をいくつか注文した。
。。。。
大きく分けて3つのカテゴリーに分かれて話されている。
①著者について
葉っぱをスキャンし始めた行きさつ。独学で師匠がいなかったからこそ、今このように好きな形で樹木の図鑑を作れるようになったこと。
②植物について
葉っぱの大きさ、形について
樹木とアリの共生関係
③クマ、シカ、オオカミについて
数の増減、絶滅、再導入について
人間との関係 -
Posted by ブクログ
タイトル通り「葉っぱはなぜこんな形なのか?」という考察も面白かったが、樹木に魅せられた人の、人生、就職や仕事としても面白かった(『バッタを倒しにアフリカへ』を読んで面白かった人はこの本も楽しめると思う)。
葉っぱの「ぎざぎざ」がないツルッとした葉は温かい地域に多く、沖縄と北海道の人だと、どちらが見慣れた葉か違う、など、へー、と関心をもって読めた。
「平均気温=0.306×全縁(つるつるの葉)率+1.141」など、式にできるそう。
そしてなぜそうなのか理由がわかっていないこの現象を筆者は考察していく。
全体的に学術的に正しいことの羅列ではなく、筆者の考察が多く、それがまた楽しい。 -
Posted by ブクログ
園池公毅の『植物の形には意味がある』は大変面白かったのだが、裸子植物の葉っぱについては書かれておらず、裸子植物の葉っぱがなぜあんな特殊な形なのか書いてある本はないかなあ(一般書で)と思っていたら、これには書いてあるようなので喜んで読んだ。
『植物の形には‥‥』はいかにも学者らしく、仮説を立て、観察・実験を重ねて、こうではないかという真実に近づいて行くところが(読み手にも考えさせるところが)、本当に面白かったのだが、こちらは(植物図鑑を作る)専門家ではあるが、実踏を重ねた現場の人なので、経験と観察においては上かもしれない。
葉っぱの形に関しては、園池本と同様の推理ではあったが、大変わかりやすく、普通の中高生にはこちらがいいのかもと思った。(研究者を目指すなら園池本がいいけど。)この仕事をするまでの経緯も将来を考える若い人の参考になると思う。
(私にとって)肝心の裸子植物の葉の形については、裸子植物だからというより、冷涼な高地に生える針葉樹として書かれており、それはそれで納得したのだが、なぜ被子植物より原始的な裸子植物がそういう植生や形状を選択したのかはよく分からなかった。
私のような素人には葉っぱの形が幼木と若木と成木で全く違う木がある(P64ヤマグワ)、一つの枝についている葉でも場所によって形が違う(P85コウヤミズキ)というだけでもビックリだが(図鑑を作る大変さがちょっとわかった)、ウツギは一つの植物を指すのではなく、枝の中に空洞がある植物の総称とか(「空木」ってこと)、木の洞はクマが樹皮を剥いだあと、時間経過で作られるとか、知らないことばかりだった。
ときどき自然や植物を人間に喩えるところがあり、わかりやすくはあるが、そこはちょっと安易かな、と思った。(松浦健二『シロアリ』を自然科学本の最高峰だと思っているので。)
しかし、植物だけではなく、そこに暮らす人間を含めた動物の問題(熊が人間の暮らす場所まで降りてくる、鹿の食害と異常な増加)も考察しているところも良かった。
文一総合出版の「ハンドブック」シリーズの著者の対象への愛にはいつも驚嘆しているが、こういう方が作っていたのか!と喜び、かつ安心したのだった。 -
Posted by ブクログ
秋だしたまには秋っぽい本でも読もうかなーと思って見つけたのが、こちらの1冊。
とにかく掲載される樹木の情報量と写真の量が多い本でした。
作るのめっちゃ大変そうだけど、
作った人いったい何者なんだろうと思って経歴を見ると、樹木図鑑作家とある。
なにそのレアな職業。
確かに、さすがは樹木図鑑作家という内容ではある。
基本的にすごいんだけども、紅葉一覧、黄葉一覧、ドングリ一覧が特にすごい。
見開きに各種類の紅葉の葉の写真が無数に貼り付けてあるのは壮観ですらある。
個人的には、ドウダンツツジが綺麗だと思った。
各種類ごとにページがある感じで単調だが、ときおり樹木クイズなどのコラムが入る。
次のうち秋の旬じゃないものがあります。それはどれ?
イチジク、キウイ、サクランボ、ナシ、ビワ、ブドウ、ミカン、モモ、リンゴ。
正解:サクランボ、びわ、ももは夏。
って知らんわ!
なんかすごい本だった。
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あともみじの紅葉で、黄色になる葉と赤色になる葉が違うというのは初めて知りました。
葉には元々、クロロフィルという緑の色素とカロチノイドという黄色の色素があって、
クロロフィルが分解されたあと、黄色の色素が残ったのが黄葉。
葉の糖分から赤色の色素アントシアニンが生成されたのが紅葉だそうで、黄色の葉は赤にならないそうです。