増村岳史のレビュー一覧
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日本一入試の倍率が高い東京藝術大学。藝大卒のアーティストにインタビューし、彼ら彼女らの思考を紐解いていき、現代に「アート」はどう生かされるのか考察した本です。
一章の藝大入試の話がめちゃくちゃ面白かったです。
ほとんど禅問答のような試験問題で、傾向もない。受験生に必要なのは『ビジョン』や『哲学』と、それをアウトプットする技術というわけです。
当方、美術大学を受験しましたが、藝大は秒で諦めた記憶があります。
ただ「超絶技術がある」受験生しか受からないからあれだけ何浪する人がいるんだろうと思っていました。藝大受験の実態は漫画『ブルービリオド』でも描かれていましたが、藝大はただ絵が上手い人を求め -
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ビジネスと共生するアートの潮流を導入に、アートとデザインの本質に迫りつつそのクリエイティビティについて考察し、アート界のイノベーションの歴史を振り返ります。そしてクリエイティビティはアートシンキングによって実現できるとして、感性とロジックを回すことと先入観を持たない緻密な観察力が重要説く。また、それらを自分自身の中で高めるには絵を観ること、デッサンを学ぶことが必要と締めます。
ゴッホがPDCAを回していたり、爆発する芸術に設計図があったなど、思いもよらないアートを巡るエピソートをとても新鮮な思いで読みました。「ビジネスに新しい発想を持込にはアートを取り入れる。」というのが本書の主題ですが、日ご -
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【自己効力感が高い人は、未来の伸びしろを信じる】1000人のハイパフォーマーの言動から、そのマインドを分析した一冊。ハイパフォーマーになりたいのなら、まずは憑依させることが大事かも。
きっかけは案件だったが、読んでからかなりアクティブになった(すぐ影響を受ける人 笑)。土曜早朝からピラティスに通ったり、朝6時から夜更けまで毎日仕事したり。そういう繁忙さを上手に乗りこなせるようになってきた。週末は昼過ぎまでダラダラしていた自分とは思えない。
あの人はすごいな、わたし/僕は追いつけないやと諦めがちな人には、一度読んでほしい。変わるって、知ることから始まるのかも。
ハイパフォーマーの特徴
・組 -
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●ハイパフォーマー思考
①なんとかなると思ってやってみる
②柔軟に方向転換する
③自分とは異なる価値観や文化を認め、受け入れる
④仕事をプレイする
⑤常に学び続ける
⑥人との縁を大切にする
⑦物事を斜めから見る
③の詳細
③-1チームによそ者を入れる
③-2"異見"を尊重する
③-3惚れたアイディアを見直す
③-4郷に入っては郷に従え
③-5違いがあることを面白がる
④の詳細
④-1人間は解釈して意味を見出す動物である
④-2ネガティブな状況でも視点を変えてポジティブに捉えてみる
④-3自分がプレイできる場所を探す
④-4今取り組んでいる仕事の解釈、姿勢を変えてみる
④ -
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元電通と元リクルートのお二人の共著。「はいはい電通とリクルートね」と最初感じつつも、思ったより活かせそうな部分が多かった。
「ハイパフォーマー分析」から見えてきた優秀人材の思考・行動様式にフォーカスをあて、それは後天的に身につけることができるものとしている。
複数のハイパフォーマーへのインタビュー内容が興味深い。ハイパフォーマー達は今の実力ではなく将来の伸び代を含めた実力を信じている、というのは、なるほどと感じた。「初対面の人に自分をわかりやすく覚えてもらうための自己紹介を用意しておく、相手に合わせて複数パターンを練り上げておく」というのも実践したい。 -
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知的体力=正解がない問題をさまざまな角度から掘り下げ思考し行動する力であり、OS部分とアプリコット部分がある
アプリ=知識、スキル
職種や時代により変化するため陳腐化する
OS=思考・行動様式
普遍的で知的体力をアップデートするための土台
AIでは概念を掛け合わせる事ができない
7つの思考・行動様式
1.なんとかなると思ってやってみる
どうしてもやりたいこと、を持つ
未来の自分を信じる
くよくよ考える前に第一歩を踏み出す
困難な状況を楽しむ
ネガティブな言動を禁じる
2.柔軟に方向転換する
目指すゴールを大きくとらえる
自分の得手、不得手に気付くこと
自分なりの勝算を描けるか -
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ネタバレ・「知識・スキル」は外圧や強制によってもマスター可能なのに対し、「思考・行動様式」は当人が腹落ちしたうえで、主体的な意思を持って取り組まない限り身にはつかないのです。
・ハイパフォーマー分析から導き出された正しい手順は、「まずやってみて→駄目だと思ったら柔軟に方向を修正し→自分が『プレイ』できるフィールドを決める」まで進んでから、「何を学ぶべきか」を考えるという流れです。
・ お金を払って来てくれる観客を相手にした芸能である以上、受け手側に立った「マーケティング」も必要なはずなのですが、その世界に惚れ込めば惚れ込むほど、ややもすると演者視点の「分からない奴が悪い」的な独りよがりに陥りがちです。 -
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色々な学びがありました。
その中でも、改めて重要だと感じた事が3つありました。
一つ目、くよくよ考える前に第1歩を踏み出す。
何かを成す為の原動力は即行動。
自分も、まずやってみて、そこから軌道修正する行動が出来ている。よって即行動の重要性も理解している。軌道修正の回数も減り、どんどん質も上がっていると感じている。
引き続き意識していくが、″何かを成す為の原動力は即行動″は、しっくり来る言葉だった!自分も使おう!
二つ目、ネガティブな言葉を禁ずる。
何度も耳にしたら言葉で重要性も理解しているが、まだまだネガティブな言葉が口から出てしまう。
もっともっと、これの重要性を理解し、少しづつ減らしてい -
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アートが人の視野や思想を広げるものだということがわかる
なぜなら、絵を観るときにその対象物を把握するのにたくさんの思考が働くからだ。
私は幼少期の色覚検査で少し異常があり、光の当たり方で黒と赤が見分けられない時もあった。そして、学校の美術の授業で、他の人が例えば木の幹を茶色で塗っているのに、僕は少し暗めの緑で塗っていた。それを「間違ったこと」と捉えていたけど、この本の内容を見ていると、それも個性だし、色覚が異常というのは、他の人が持ってない感覚だから、たくさん絵を描いてみても面白いのではないかと思った。
あとは、アートとデザインの違いを理解できたのは大きかった。アートは価値観や問題定義を