増村岳史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『知識・スキル』以上に『思考・行動様式』が重要であることが理解できた。
また、人が行動様式を変えようとするのは、ハイパフォーマーの具体的なエピソードや発言とセットになってこそ、自身の心を揺さぶられて、変わっていくというのは、自分の経験則でも確かにその通りだと感じた。当人が腹落ちしないと行動様式を変えるのは難しい、ということは覚えておきたい。
何かを始めようとするときに、まず学習から入るのではなく、とりあえずやってみる。そこから柔軟に方向転換していくことが大事である。
自分はまず一度立ち止まって考えてしまうところもあるので、このような考えは参考になった。まずは第一歩を踏み出して動いてみる。
忘 -
Posted by ブクログ
著者はビジネスパーソン向けに、デッサンを通して創造性を刺激するプログラムを提供する会社の社長。
アメリカでは最近、MBAよりもMFA(美術学修士)を持っている人材のほうが重宝されるという潮流がある。MFAホルダーは、右脳と左脳を統合してバランスよくものごとを考えることができ、魅力的な商品やサービスを生み出す力を持つ。
アート思考とはアーティストのように視点を変え、より創造的で革新的な解決策を見つけるプロセスのこと。これを通じてイノベーションを推進し、リスクを取ることがビジネス成長の鍵となる。
アート思考を身につけていたCEOとして、アップルのスティーブ・ジョブズ、ソニーの大賀典雄などが挙げら -
Posted by ブクログ
あんまりかな…という感覚で読み進めると、急にハッとしたことが書かれていて勉強になった。
・スキルや知識よりも、思考様式と行動様式が重要。どう考えてどう行動するか。
・時代によって価値観が変わるので、スキルは陳腐化する。思考行動様式は陳腐化しない。
・プロジェクトOxygenの「最高のマネジャーが持つ8つの習慣」の面白いところは、重要度順であるということ
→習慣8を改めて見ると、なるほどな...と思わされる。
・ジョブ型、メンバーシップ型なんての議論は不毛。全部必要に決まってる。
・相手の注文にあわせるスキル<相手の注文、指摘にあわせて思考する&行動できることがハイパフォーマーの共通事項
◯ -
Posted by ブクログ
ダメだな、最後まで読んでも、思考の重層化という言葉の具体的なイメージが湧かなかった。
読み物としては面白いし、藝大生やそのOBの人たちの実話も面白いのだが、じゃあどうしてその人たちが、どういう思考をどのような場面でどうやって行なっているのか、表象はわかっても深部がわからないというか、「感じて、みようとしてみる」とか言われても、なんとなくしか分からなかった。
前々から簡単なデッサンはできるようになりたくて、それこそモレスキン持って散歩がてら、感じたままに絵を描きたいということを考えているので、まずはそれやってみて、観察する経験を積み上げていくともしかしたら、この著者の言わんとすることも少しは腑に -
Posted by ブクログ
日本における芸術系の最高学府、東京藝大出身者の思考について、入試から大学での学び、卒業生のインタビューを通して解説&解明した本。
進学校にいながら勉強が得意ではなかった私が選んだ進路は美大だった。
当時は共通一次を全科目受験しなきゃいけなかったのも苦痛だったし、デッサンが苦手だったので受かるわけがないと記念受験すらしなかった藝大。
大学院美術研究科絵画専攻油画修了の小左誠一郎さんは、好きなことをやるために実技の一次試験であるデッサンを効率的に描く術を開発した。
そんな発想があったとは。
進路選びからして逃げだったし、大学に入ってからも真剣に向き合っていなかったし、就職もなんとなく決めた