川澄浩平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ誰も死なない、中学が舞台のほのぼの系ミステリー。主人公の活発なバスケ女子“ウミ”と、変人だけど頭のキレる“歩”。性格が正反対の幼馴染コンビが、身の回りの事件を推理していく様が面白かった。
全4話構成で、各話ごとに扱う事件が違う。
1話はラブレターの差出人さがし。2話は合唱コン練習での指揮者と伴走者の衝突。3話はモテ男の浮気調査。4話は父と喧嘩し家出したウミの場所を、歩むたたちが突き止める。どの話もオチはホッコリできて後味がいい。
とくに印象的だったのは下記3つの話だ。
*第一話 Love letter from...
ウミの机にだれがラブレターを入れたのか?
先入観により男だと思ってたけど、ウナの親友で同じバスケ部の“エナ”が犯人だったのは驚く。ウミに好意を寄せる男子がいる、というミスリードにやられた。
恋愛感情ではなく、同じ部員としての憧れが動悸。ウミの綺麗なシュートフォームに憧れてたのね。たしかに面と向かって言うのは照れそう。
*第二話 ピアニストは蚊帳の外
合唱コンクールでのいざこざ。入賞に向けて、練習に熱が入るクラスが舞台。
1人の音痴生徒をキツく責めて追い出した指揮者と、それにブチ切れた伴走者が対立。声でかい音痴がうざいのは分かる。とはいえ、みんなの前で罵倒を浴びせるのはやり過ぎで不快で、伴走者が「降りる」というほどブチ切れるのも無理ない。
入賞に関して“指揮や伴奏のうまさ”や“音痴具合”は、評価に関係ないというのは意外だった。合唱コンってあくまで、技術うんぬんじゃなくて、クラス全体の一体感みたいなのを評価してるのかな。
*第四話 家出少女
父と喧嘩して家出したウミ。彼女の居場所を突き止めるべく、歩と友人たちが奮闘する。
夜のパーキングエリアで1人でいるウミからは、冬の冷たさと孤独さが伝わってきた。そんな中、彼女を見つけてくれた歩たちと再会するシーンは暖かい。
「歩を侮辱したから」ウミが激昂し父を許せなかった理由がやさしい。この一言から歩への深い友情を感じれる。
総評
いつも人が死ぬミステリーばかり読んでるから、死人が出ない推理小説は新鮮だった。たまにはこのような日常系ミステリーもいいかもしれない。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
今回は見取り図や写真の簡略図などもあって、謎に工夫が見られる
でも、その辺は小手先でいじっているようであまり好みではない
謎解きの説明も煩雑になりますしね
あと、謎の真相というかは人の悪意を若干感じる
今回も全4話だけど、前作と違って真史と歩の関係に重点が置かれている
第一話 ロール・プレイ
第二話 正解にはほど遠い
第三話 作者不詳
第四話 for you
真史の学校の教師で、以前は塾の講師として歩に教えていた水野先生
歩は小学生のとき、塾で一緒だった鹿取一樹と水野先生の一人芝居の演劇を見に行った
しかし、水野先生がした舞台の失敗について二人の意見が割れた事で先生と友人を失う
先生は何を意図していたのか?
バスケ部の先輩の鹿取一樹の妹の彩花
真史は人懐っこい彼女から、実家の洋菓子店のクリスマス企画のクイズを出題される
答えを当てたらお菓子の家をくれるという
その暗号の答え、そして歩への伝言の意味
美術準備室に飾られた、真史の手に似たデッサン
後日、美術室を訪れた際にはそのデッサンは無くなっていた
美術の先生の隠し事とは?
相談する謎がないのに歩に会いたいときはどうすればいいのか
渡米していた鳥飼歩からのお土産
そんな二人の関係性の変化
歩の非凡さや恵まれた環境が前作にも増して描かれている
冒頭の描写、囲碁をそれだけのために覚えて、尚且つ勝ったのか?
まぁ、そんな事より二人の関係性についてかな
彩花からの問いを a/0 と返したのは、受け手に判断を返すという理系らしい答えで好き
答えはいくらでもあるのか、定義されていないか
そして最終話で、真史の謎解き
というか、二人とも似たような事を考えているあたりがなんとも微笑ましい
是非とも続編を読みたいシリーズですね