川澄浩平のレビュー一覧

  • 探偵は教室にいない

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    ネタバレ

    北海道を舞台にした学園ミステリー。
    謎が解き明かすが、犯人は追及しない優しいミステリでもあった。

    中学生らしい青春模様や思春期特有の反抗期なども物語に密接に関わっており、懐かしさやもどかしさを感じた。

    米澤穂信さんの『氷菓』と雰囲気は似通っており、中学生版みたいな感じであった。

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    2025年03月18日
  • 探偵は教室にいない

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    北海道が舞台の青春、学園ミステリー。
    とにかく優しい謎解きと、少年少女の青春模様にドキドキしたり、切ない気持ちになったりと読んでいて楽しい作品でした。


    頭の切れる幼馴染に会うのはいつも謎解きに困った時と甘い物を食べるとき。
    不登校の少年と謎を解く、という設定もすごく魅力的で引き込まれます。
    デビュー作とは思えない物語の緻密さと穏やかな文章が凄く好みな作品でした。

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    2025年02月21日
  • 探偵は教室にいない

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    あまり本を読んでこなかった自分でもすごく読みやすい小説でした。情景や場面がスっと頭に入ってきて想像出来て、まるで自分の中学生時代に戻ったような感覚になりました。

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    2022年08月18日
  • 探偵は友人ではない

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    「探偵は教室にいない」の続編。
    一作目がかなり好みの作品だったので楽しみにしていましたが、期待通り大好きな物語でした。

    一作目より主人公の恋愛模様が色濃く表現されていて、謎を解くドキドキ感だけではない気持ちを味わえました。
    主人公をとりまくクラスメイト達、同級生の事件もかなり面白かったです。
    連作短編ですが、最後の作品が特に好きでした。

    彼女たちの、依頼人と探偵という関係性が切なくさせる青春ミステリーという設定がすごく素敵でした。

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    2025年02月21日
  • 探偵は教室にいない

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    暗めの話ばかり読んでたから、明るめの話がいいなと思って。人が殺されたりするのは嫌だけど、ミステリは好きという人におすすめしたい一冊。

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    2024年12月11日
  • 探偵は教室にいない

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    一二話は謎が残る(読者が考察でだいたいの答えが導ける)終わり方をしていて、個人的にはよかったと思う。それ以降は良くも悪くも普通だと思いました。そんなに起伏もないので軽い気持ちで読めると思います。

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    2024年03月15日
  • 探偵は教室にいない

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    ネタバレ

    学校に行かない幼なじみに、学校で起こる謎を相談し、解決する話。

    米澤穂信さんの古典部シリーズに少し似た雰囲気。
    4つの短編で、よみやすい。
    続編も読みたい。

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    2023年09月16日
  • 探偵は教室にいない

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    ミステリー+青春もの。
    主役は中2のウミと幼馴染の歩、仲のいいクラスメイトたち。
    高校生ほど大人びてはなく子どもっぽくもなく、中学生だからこその心の揺れ方。
    爽やかでいいです。
    探偵役の歩もウミもキャラが立っていて読みやすかったです。
    それにしても歩は甘いものに目がなさすぎる。

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    2023年06月30日
  • 探偵は教室にいない

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    中学生の学生生活を主題とするのって案外難しいと思っていて、高校生のように皆が一応は青年期に入っている年齢の方が、成長するにも恋するにも謎を解くにも話をある程度フクザツにしやすい気がする。

    それで本書なのだが、うまいな、と感じる。
    例えば、同じバスケ部でもある友人と、クラスメートの前なのに部活の時のノリで会話してしまったことに悩む、など、中学生の心の”機微”のくみとり方が巧みだ。探偵役の歩にしても、高校生でこの喋り方だとキャラ付けが過剰だと思うんだろうけれど、中学生なら納得できる。

    お気に入りの一編は、みんなで余市に行く話。
    「謎」自体は割合単純で「まあそんなもんだよね」的な解決をしていくん

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    2023年04月14日
  • 探偵は教室にいない

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    中学生の日常の謎で安楽椅子探偵もの

    バスケ部に入っていて、自分の身長が高い事を気にしている海砂真史
    とある日、机に差出人不明のラブレターが入っていた
    ラブレターの相手は誰なのか?
    近しい人にも相談しにくいため、母親同士が旧知の中で幼馴染だが小学校入学前から9年間会っていない鳥飼歩を訪ねる
    鳥飼歩は昔から頭が切れ、小学生のときにちょっとした事件を解決した事もあったという
    果たしてラブレターの差出人の正体とその意図とは?

    全4話で、海砂真史とそのバスケ部の友人、栗山英奈、岩瀬京介、田口総士のそれぞれにまつわる日常の謎

    1話 Love letter from…
    2話 ピアニストは蚊帳の外
    3話

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    2023年03月08日
  • 探偵は友人ではない

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    真史と歩の関係が徐々に変わってきているのが微笑ましく感じた。いづれは謎かけがなくても友人かそれとはまた違う関係を築いていくことになるのだろう。

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    2023年01月31日
  • 探偵は友人ではない

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    札幌を舞台としたミステリーの第2巻。寒さとの向き合い方が神奈川県民の自分とはやっぱり違っていて、なんか面白い。
    全てのお話にすっきとした解決が付くわけではないですが、主人公たちが中学生であることを考慮すれば、これくらいがいい塩梅なのかもしれません。
    今回は真史の後輩の彩香というキャラが登場しますが、距離感とあざとさがどうも好きになれませんでした。

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    2022年11月29日
  • 探偵は教室にいない

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    著者が北海道出身なため
    書いてることが道民感覚で
    ストーリーと併せてとても面白い

    オイルヒーターはかんかんかんかんうるさいんだよな

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    2022年10月16日
  • 探偵は教室にいない

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    ミステリーだが、殺人などは起こらない。いや、法律に触れるようなことさえない。中学生の些細な疑問に焦点をあて、謎解きが行われる。解決したところで特に何も変わらない。

    どちらかというと青春小説の意味合いのほうが強く、中学生の生きる世界がくわしく描かれている。
    体の成長に心が追いつかず不安定。小さいコミュニティの中で自分と他人と比べて苦しむ。
    自分の中で正解を見つけられない恋愛感情。自らが何者かわからず自分に自信をもてない。

    頭がキレて名探偵である歩も例外ではない。むしろ不登校でほぼ引きこもりである歩が一番苦しんでいるのかもしれない。

    些細な問題を解決する名推理。それにより皆が少しでも幸せにな

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    2022年06月29日
  • 探偵は教室にいない

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    ネタバレ

    久しぶりの鮎川哲也賞受賞作。
    中高生が抱える日常のささいな謎を扱ったミステリで、青春ものでもある。登場人物が少なくて、なおかつキャラが立ってるのが読みやすくて良い。
    短編集だが、どの話も最後まで書ききらないところが、この作者の好きなスタイルなのかな、と思った。結局ラブレターはエナからだったのかとか、ホントに岩瀬はボイスレコーダー使ってたのかとか、ウミが田口に謝った時の様子も知りたかったなぁ、とか。99%そうなんだと思うけど、そうだと言い切ってしまわずに、読者の想像に委ねてるところがある。嫌いじゃないけど、ミステリを読んだ後はスッキリした読後感に浸りたい私にとってはいくらかもどかしくもある。ただ

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    2021年11月02日
  • 探偵は教室にいない

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    ミステリーは定番としては探偵が関係者を集めて謎解きしてビシッと犯人をあげるパターンだと思うけれど、このお話は少し違います。
    この独特の余韻に気がつくと病みつきになってると思います。探偵役の歩くんのキャラがいいです。変わり者だけど憎めないキャラ。

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    2021年10月26日
  • 探偵は教室にいない

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     文章が上手いな、と思った。中学生の瑞々しい心情をうまく掬いとっている。第一話が簡単なので、「推理部分は楽勝でした」と書けるかと思ったけど、二話以降侮れなかった。なかなかミステリー部分も悪くないです。

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    2021年10月25日
  • 探偵は教室にいない

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    主人公も探偵役も中学生なので、そう派手な事件が起こるべくもなく。主人公の周りで立ち上がる些細な違和感を、探偵役がイヤそうに解く。そんな連作短編集です。
    舞台は北海道ですが、最終4話目などは北海道ならではですね。

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    2021年09月29日
  • 探偵は教室にいない

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    日常のなんてことのない、でも本人にとっては需要な謎を解いてもらうちょっとしたミステリー。友情ものの青春が大好きなわたしはかなり好きだった。あと会話文がくすってきておもしろい。石のくだりは笑った。
    最初の話がすごい好き。わりとオチはすぐに読めるんだけど、煌めく眩しさと切なさにグッと来た。
    それからも普通に登場するからどうなったんだろうと思ったけど、そんな野暮なことは聞きません。

    爆発的には売れなさそうだけど(笑)わたしは買い続けるぜ。続編も楽しみ。

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    2021年09月29日
  • 探偵は教室にいない

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    ネタバレ

     誰も死なない、中学が舞台のほのぼの系ミステリー。主人公の活発なバスケ女子“ウミ”と、変人だけど頭のキレる“歩”。性格が正反対の幼馴染コンビが、身の回りの事件を推理していく様が面白かった。

     全4話構成で、各話ごとに扱う事件が違う。
     1話はラブレターの差出人さがし。2話は合唱コン練習での指揮者と伴走者の衝突。3話はモテ男の浮気調査。4話は父と喧嘩し家出したウミの場所を、歩むたたちが突き止める。どの話もオチはホッコリできて後味がいい。
     とくに印象的だったのは下記3つの話だ。

    *第一話 Love letter from...
     ウミの机にだれがラブレターを入れたのか?
     先入観により男だと

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    2025年10月28日