川澄浩平のレビュー一覧

  • 探偵は教室にいない
    あまり本を読んでこなかった自分でもすごく読みやすい小説でした。情景や場面がスっと頭に入ってきて想像出来て、まるで自分の中学生時代に戻ったような感覚になりました。
  • 探偵は教室にいない
    一二話は謎が残る(読者が考察でだいたいの答えが導ける)終わり方をしていて、個人的にはよかったと思う。それ以降は良くも悪くも普通だと思いました。そんなに起伏もないので軽い気持ちで読めると思います。
  • 探偵は教室にいない
    学校に行かない幼なじみに、学校で起こる謎を相談し、解決する話。

    米澤穂信さんの古典部シリーズに少し似た雰囲気。
    4つの短編で、よみやすい。
    続編も読みたい。
  • 探偵は教室にいない
    ミステリー+青春もの。
    主役は中2のウミと幼馴染の歩、仲のいいクラスメイトたち。
    高校生ほど大人びてはなく子どもっぽくもなく、中学生だからこその心の揺れ方。
    爽やかでいいです。
    探偵役の歩もウミもキャラが立っていて読みやすかったです。
    それにしても歩は甘いものに目がなさすぎる。
  • 探偵は教室にいない
    中学生の学生生活を主題とするのって案外難しいと思っていて、高校生のように皆が一応は青年期に入っている年齢の方が、成長するにも恋するにも謎を解くにも話をある程度フクザツにしやすい気がする。

    それで本書なのだが、うまいな、と感じる。
    例えば、同じバスケ部でもある友人と、クラスメートの前なのに部活の時の...続きを読む
  • 探偵は教室にいない
    中学生の日常の謎で安楽椅子探偵もの

    バスケ部に入っていて、自分の身長が高い事を気にしている海砂真史
    とある日、机に差出人不明のラブレターが入っていた
    ラブレターの相手は誰なのか?
    近しい人にも相談しにくいため、母親同士が旧知の中で幼馴染だが小学校入学前から9年間会っていない鳥飼歩を訪ねる
    鳥飼歩は...続きを読む
  • 探偵は友人ではない
    真史と歩の関係が徐々に変わってきているのが微笑ましく感じた。いづれは謎かけがなくても友人かそれとはまた違う関係を築いていくことになるのだろう。
  • 探偵は友人ではない
    札幌を舞台としたミステリーの第2巻。寒さとの向き合い方が神奈川県民の自分とはやっぱり違っていて、なんか面白い。
    全てのお話にすっきとした解決が付くわけではないですが、主人公たちが中学生であることを考慮すれば、これくらいがいい塩梅なのかもしれません。
    今回は真史の後輩の彩香というキャラが登場しますが、...続きを読む
  • 探偵は教室にいない
    著者が北海道出身なため
    書いてることが道民感覚で
    ストーリーと併せてとても面白い

    オイルヒーターはかんかんかんかんうるさいんだよな
  • 探偵は教室にいない
    ミステリーだが、殺人などは起こらない。いや、法律に触れるようなことさえない。中学生の些細な疑問に焦点をあて、謎解きが行われる。解決したところで特に何も変わらない。

    どちらかというと青春小説の意味合いのほうが強く、中学生の生きる世界がくわしく描かれている。
    体の成長に心が追いつかず不安定。小さいコミ...続きを読む
  • 探偵は教室にいない
    久しぶりの鮎川哲也賞受賞作。
    中高生が抱える日常のささいな謎を扱ったミステリで、青春ものでもある。登場人物が少なくて、なおかつキャラが立ってるのが読みやすくて良い。
    短編集だが、どの話も最後まで書ききらないところが、この作者の好きなスタイルなのかな、と思った。結局ラブレターはエナからだったのかとか、...続きを読む
  • 探偵は教室にいない
    ミステリーは定番としては探偵が関係者を集めて謎解きしてビシッと犯人をあげるパターンだと思うけれど、このお話は少し違います。
    この独特の余韻に気がつくと病みつきになってると思います。探偵役の歩くんのキャラがいいです。変わり者だけど憎めないキャラ。
  • 探偵は教室にいない
     文章が上手いな、と思った。中学生の瑞々しい心情をうまく掬いとっている。第一話が簡単なので、「推理部分は楽勝でした」と書けるかと思ったけど、二話以降侮れなかった。なかなかミステリー部分も悪くないです。
  • 探偵は教室にいない
    日常のなんてことのない、でも本人にとっては需要な謎を解いてもらうちょっとしたミステリー。友情ものの青春が大好きなわたしはかなり好きだった。あと会話文がくすってきておもしろい。石のくだりは笑った。
    最初の話がすごい好き。わりとオチはすぐに読めるんだけど、煌めく眩しさと切なさにグッと来た。
    それからも普...続きを読む
  • 探偵は教室にいない
    主人公も探偵役も中学生なので、そう派手な事件が起こるべくもなく。主人公の周りで立ち上がる些細な違和感を、探偵役がイヤそうに解く。そんな連作短編集です。
    舞台は北海道ですが、最終4話目などは北海道ならではですね。
  • 探偵は友人ではない
    ロール・プレイ
    小学四年生の歩が先生と友人を一遍に失った訳とは

    正解にはほど遠い
    真史はクリスマス企画のクイズに答えてお菓子の家をゲットできるか?

    作者不詳
    美術の先生は何を隠していたのか

    for you
    歩の矛盾を真史が解く

    面白かったですが前作の方が好みだったなあ。
    二話から登場した彩香...続きを読む
  • 探偵は友人ではない
    前作でも思ったが話し方や考えが皆大人びていて、時々高校生だっけ?と錯覚してしまう。
    彩香は純粋に真史のファンなのか、それとも歩に近づくために真史を攻略したいのかと疑問を抱いてしまうのは私が汚れた大人だから?
    Xは今後誰だかわかるのだろうか?
  • 探偵は友人ではない
    シリーズ2作目
    今回は見取り図や写真の簡略図などもあって、謎に工夫が見られる
    でも、その辺は小手先でいじっているようであまり好みではない
    謎解きの説明も煩雑になりますしね

    あと、謎の真相というかは人の悪意を若干感じる

    今回も全4話だけど、前作と違って真史と歩の関係に重点が置かれている

    第一話 ...続きを読む
  • 探偵は教室にいない
    読みやすい文体なので小説が苦手な方にはオススメ。
    読書好きな方には、どこかで読んだようなキャラ設定で、ストーリー展開に多少無理やりな点があり、もの足りなさを感じると思います。
    ミステリーとしては、個人的には可もなく不可もなくといったところでしょうか。
  • 探偵は友人ではない
    相変わらず絶妙な距離感の真央と歩。
    でも少しずつ二人の関係が変化していってる感じ。
    そもそも日常の謎なんてそんな滅多にあるものじゃないけど、お互いに会う口実を作るために自ら巻き込まれに行ってる感じ。八雲シリーズの幼い版みたいだなー

    あ、あとミステリー部分としては相変わらず、普段物騒な殺人事件の本ば...続きを読む