萩原慎一郎のレビュー一覧

  • 小説 滑走路

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    水川あさみさんが大好きで、
    舞台挨拶がある日に映画を先に。

    出演者の演技もすばらしかったけど
    本を読んだら、映画を観たのは結構前なのに
    昨日みたいに頭に浮かんでびっくりした。

    相手を思いやるようで傷つけることば
    一見傷つけるようで思いやることば
    ってそれぞれあるなと思う。
    もちろんわかりやすく思い遣るのが
    1番いいんだろうけど。

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    2021年06月16日
  • 歌集 滑走路

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    ネタバレ

    遅ればせながら読みました。
    読んで感じたことを最初全く言語化できなかったけれど、解説を読んでようやく少し言語化できるようになった気がします。
    特に又吉さんの読み解きの深さに救われました。
    ようやく、自分が感じていたものの正体や、それでいて自分の読み解きの浅さが浮き彫りになったから。

    詠み手の優しさ、彼の目を通して見た世界を今こうして追体験出来る奇跡。
    口語の短歌なので、すぐそばで語り掛けてくれているようであり、励ましの歌にこんな情勢だからこそより救われている。
    自らの翼で滑走路から飛び立った彼の心が今も自由で優しく美しくあれと願ってやみません。

    この境地に自分は到底たどり着けませんが、少し

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    2020年12月19日
  • 小説 滑走路

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    中学時代の3人の辛く厳しい物語。大人になり、それぞれの人生を歩むが、絶妙な間合いで描かれている。
    著者の萩原慎一郎は歌人であり32歳で自死されているが、自らの中高時代の苛烈ないじめにあった事なども、この作品に色濃く反映されている。

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    2024年09月25日
  • 歌集 滑走路

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    ネタバレ

    書店でふいに手に取ったのは、死んだ友達に名前が似ていたから。
    で、ネットの評判など何も調べることなく読んで、不思議な気持ちになった。
    もとから幻想耽美人工的な短歌のほうが好きなので本来の好みとはいえないが、それでも読み続けてしまった。
    「ベランダで沈む太陽観ていたら急に切なくなってしまった」
    とか、自分も体験したことがある、と思ったのだが、よく考えてみたら、そんな経験ないかもしれない。
    なのにこの歌を読んだことで、記憶が上書きされたかのような気がする。
    彼は僕に似ている。
    いや、僕が勝手に彼に似ているような気がしているだけなのだ。
    同じ国で似た年齢だから似た経験をしていてもおかしくはない。

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    2022年04月17日
  • 小説 滑走路

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    歌集の滑走路が気になったのだけれど、
    小説が先に手に入ったので、読んでみた。
    歌集を基にした映画がすでに作られていて、
    それをさらに下敷きにした小説だそうだ。

    姓と名を巧みに使い分けて、
    バラバラに見えていた風景が、少しずつ一つに重なっていく。

    暗い過去があって、
    そこから抜け出せずに落ちていく者がいて、
    逃げている者がいて・・・

    時を経て、再会をして、
    なんとなくほの明るい未来が見える感じがあって、
    だから「滑走路」なのだろう。

    歌集を早く読んでみたい!

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    2021年07月26日