松田亜有子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クラシック音楽のプロデュースなどを手掛ける松田亜有子さんが書いたクラシック音楽ガイド本。
タイトルだけ見ると堅いのかな?と少々身構えていたが、丁寧な文体で分かりやすく、すんなりと内容が入って来た。
作者のクラシック音楽愛も伝わってきたし、大事なところは太字にしたり、作曲家年表を付けていたり、参考資料写真などもふんだんに盛り込んでおり、読みやすい工夫を、至るところに感じた。
作曲家たちの歴史はもちろん、音楽家の役割や、その曲が作られた当時の西洋の時代背景も書かれており、音楽を通して世界史までも学ぶことが出来る、大変お得な一冊。
作曲家は、バロックからはヘンデル、バッハ。古典派からはハイドン、モーツアルト、べートーヴェン。ロマン派からはシューベルト、シューマン、ベルリオーズ、リスト、ワーグナー、チャイコフスキー、ヴェルディ、プッチーニ、マーラー。印象派からはドビュッシー。現代音楽からはストラヴィンスキー、などの歴史や人物像を丁寧に紹介している。
作曲家だけでなく、オーケストラやオペラの楽器編成の歴史、「音楽」そのものの歴史や、ピアノの進化、ドレミの音階、楽譜の普及や、日本と西洋音楽の出会いまでも書かれており、これは楽しくクラシックの勉強が出来る一冊だった。
松田さんは特にベートーヴェンが好きなのかな、と感じた。
初めて自分の気持ちを音楽で表現したり、パトロンに頼らずフリーとして独立して活動したり、と、音楽で大きな革命を起こした貴重な人物だ、と賞賛していて、文章にも熱を感じた。
逆に、ショパンとラヴェルの記述がほとんどなかったのが気になった。
交響曲を書かなかったからかな?
また、個人的にはやはり、印象派についての記載が興味深かった。
19世紀のパリのサロンでは、モネと同世代の詩人のステファーヌ・マラルメが自宅で度々交流会を開き、その時輝いていたあらゆる芸術家たちを集めたという。
そこには、ドビュッシー、マネ、モネ、ゴーギャン、ドガたちも呼ばれていたらしい。
ドビュッシーとマネは20歳ほど歳も違うけど、当時交流があったのかな?
巻末には、作者オススメの「クラシック音楽が楽しめる映画30選」と「クラシック音楽オススメ10選」が掲載されている。
気になるモノは全部メモりました!これを参考に、映画も音楽も、楽しみたいと思います!
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Posted by ブクログ
歴史や理論を知ることで、作業用BGMでしかないクラシックをより楽しめるんじゃないかと思い、購入。
その時代の音楽家の役割と名曲は、その時代の社会や経済に影響を受けて生まれるとの考えから、本書では、音楽家の解説の前に時代背景を説明する。フランス革命あたりがベートーヴェン、ドイツが30年戦争から復興したあたりがバッハとヘンデルといった感じで、歴史のイベントとクラシックが自分の中で結びついたのがこの本を読んで一番良かったこと。
この本でクラシックじゃなくてヨーロッパの歴史に興味が出たら、「超訳 ヨーロッパの歴史」を読むのがおすすめ。
クラシックを聞いても綺麗だな、激しいなぐらいの感想で終わってたのが、こういう時代だから腹立ってたのかなぐらいは想像できるようになった。BGMとしてではないクラシック音楽を今後楽しめそうだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ忘れやすいので、備忘録代わりに。
普段は、仕事柄ビジネスパーソンと関わる機会が多く、このような話題は避けられないやもと思い、読んでみました。
内容としては、まずまずです。著者の方の人柄が滲み出ており、不快感もなく読み進められました。
本当に「ざっくり」分かるので、クラシックとは何ぞやを知りたい方にはおすすめです。
少し残念だったのは、俯瞰的な内容かと思いきや、偏りがあったことでしょうか。
著者の思い入れが強いのか、ベートーヴェンにかなりのページを割いています。
他の作曲家たちの紹介もありますが、これだけで教養を身に付けた気になるのは、危険かもしれません。
あくまでも、トリガーの役割を果たす導入書という感覚で、詳しいことは個人的に深掘りしていくのが良策だと感じました。