【感想・ネタバレ】クラシック名曲全史―――ビジネスに効く世界の教養のレビュー

あらすじ

ビジネスパーソンが世界で戦ううえで必須の教養としてクラシック音楽の歴史をまとめた『クラシック音楽全史』につづき、名曲に焦点を当てた第2弾!
音楽が発展してきた大きな流れを押さえたうえで、では具体的に何から聴けばいいのか? クラシック初心者のビジネスパーソン向けに、押さえておきたい&おススメの名曲と、その創作秘話をまとめたのが、この『クラシック名曲全史』です。
指揮者や音楽評論家の方がまとめた名曲ガイドは色々ありますが、オーケストラの企画広報という裏方の現場にいた立場から、「売れる曲」「ウケる曲」のポイントも踏まえた独自の視点でお伝えします!

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Posted by ブクログ

アーモンド松田さんのクラッシック音楽古典解説本。教養としてのクラッシック音楽、グローバルコミュニケーションの中でのクラッシック音楽の大切さなども説く筆者によって、ビジネスと文化両面の視点から書かれている。
つまり、楽曲それ自体の良さ、美しさや歴史に残る意義と同時に、その楽曲が作られた時代背景や、ちょっとしたウィットなども織り込まれている。バッハの活躍したバロック時代には、協奏曲がまだ前座的な位置付けで、ソプラノ歌手の歌うオペラが全盛で、アカペラとは教会(カペラ)で歌う、つまり演奏なしで歌うことを指すなど、イタリアこそがクラッシックの中心に。
そこから、古典派のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンが活躍、ドイツやオーストリアが台頭。
ロマン派は、民族主義や愛国主義が台頭した1980年台から1900年頃、31歳で亡くなるシューベルトが魔王を作曲。ショパンのノクターン第二十番は、戦場のピアニストでも挿入されていたことで有名に。多彩な表現方法が導かれるように発表されていた時代。そして、ドイツではブラームスが、ベートーヴェンを継承する形で人気に。一方で、ロシアが台頭し、チャイコフスキーの白鳥の湖など、名曲が多数。アメリカでは、チェコ人のドヴォルザークが新世界を発表、ヘラルド社が1893年12月16日をアメリカにとって最も大事な日と表現したように、クラッシック音楽がアメリカでも浸透し、且つ影響を及ぼしていく。
その後、ワーグナーが演奏すると4日はかかるニーベルングの指輪を発表。ボックス席を否定し、社交場の雰囲気提供ではなく純粋な音楽を発表する場として位置付けた。クラッシック音楽には、神を感じる部分が必ず付きまとい、日本人のような「感じる」文化を持つ人たちにはフィットする一方で、あまりにもそれが荘厳であり、異世界であるために、受け入れにくいブルジョアジーの歴史を歩んだとも言える。ただ、しっかり体で感じることが大切だということだろう。寝ないように。。。

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2019年10月13日

Posted by ブクログ

これを機会にいくつかクラシックを聴いてみたが、もっと漁ってみたいと思った。芸術分野は作者や歴史の背景などの知識がやっぱり必要なんかなぁ

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

読みやすいので、入門書としてライトにクラシックやオペラの世界に踏み出すきっかけになる一冊。
曲名を知らないだけで、何気に聴いたことある曲がいっぱいあると思います。

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2021年11月05日

Posted by ブクログ

作曲家と楽曲に焦点を当て、クラシック音楽の歴史を概説している。

読みやすい本であるが、楽曲そのものについて深く掘り下げられているわけではない(おそらく著者が意図してそう書いたと思われる)。

また、前著との内容的な差別化が必ずしも明確ではない。

「ビジネスに効く」と銘打っていることから、クラシック音楽に馴染みのないビジネスパーソンをターゲットとした本であり、その意味では良書であると思う。これを読みつつ実際に楽曲を聴いてみると良いだろう。

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2021年01月02日

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