表示に小さく「ビジネスに効く」なんて書いてあるがどう考えてもビジネスに効かせようなんて意図はない。
ただ、そんなことはどうでも良くて、クラシックの中世〜近代までの流れを掴むにはとても分かりやすく良い本だと思った。
クラシック興味あるからこれから知っていきたい人にはオススメです。
どの本でも同じには
...続きを読むなるが、バロック、古典が濃く書かれていて、特にベートーヴェンについての偉大さを語っている。
ベートーヴェンまでは音楽家は召使い同然の扱いで、ベートーヴェンから変わっていったことがよく分かる。
ロマン派になるとたくさん人が出てくるので説明はかなりおざなり感がある。
しかし、それも他の本でも同じことではある。
日本に西洋音楽が伝わったことが最後に書かれているが、個人的にはこれが好きだった。
西洋音楽の音階は日本にはなかった、そこからどのようにして広めたら良いか。
当時、明治時代始めはドレミファソラシドがまだない頃である。
当たり前な話だが、言われてみるとすごいことだと思う。
音楽取調掛が始まった明治12年(西暦1879年)から本年の2021年まで142年。
日本はドレミファソラシドを知ってからまだ150年も経ってないんだなと考えるとなんだか不思議に思う。
そしてクラシックの音楽が入ってきてからはジャズ、ロック、ボップと日本の音楽はここから目まぐるしく変わっていったんだなと感慨深いものを感じた。