【感想・ネタバレ】クラシック音楽全史―――ビジネスに効く世界の教養のレビュー

あらすじ

音楽家の人生と名曲の背景から、歴史がわかる!会話が弾む!言葉を超えた音楽こそ、世界共通のビジネスツールに!
勤勉さを武器に転職し、国内でステップアップしたバッハ
命がけだった馬車の長旅で大成したモーツァルト
フロイトとウィーン大学で同時代に学んだマーラーなど……
音楽家の人生と名曲の背景から、歴史がわかる! 会話が弾む!

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Posted by ブクログ

表示に小さく「ビジネスに効く」なんて書いてあるがどう考えてもビジネスに効かせようなんて意図はない。
ただ、そんなことはどうでも良くて、クラシックの中世〜近代までの流れを掴むにはとても分かりやすく良い本だと思った。
クラシック興味あるからこれから知っていきたい人にはオススメです。

どの本でも同じにはなるが、バロック、古典が濃く書かれていて、特にベートーヴェンについての偉大さを語っている。
ベートーヴェンまでは音楽家は召使い同然の扱いで、ベートーヴェンから変わっていったことがよく分かる。
ロマン派になるとたくさん人が出てくるので説明はかなりおざなり感がある。
しかし、それも他の本でも同じことではある。

日本に西洋音楽が伝わったことが最後に書かれているが、個人的にはこれが好きだった。
西洋音楽の音階は日本にはなかった、そこからどのようにして広めたら良いか。
当時、明治時代始めはドレミファソラシドがまだない頃である。
当たり前な話だが、言われてみるとすごいことだと思う。
音楽取調掛が始まった明治12年(西暦1879年)から本年の2021年まで142年。
日本はドレミファソラシドを知ってからまだ150年も経ってないんだなと考えるとなんだか不思議に思う。
そしてクラシックの音楽が入ってきてからはジャズ、ロック、ボップと日本の音楽はここから目まぐるしく変わっていったんだなと感慨深いものを感じた。

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2021年06月24日

Posted by ブクログ

歴史を通じて、クラシック音楽を"読む"

それだけで、今まで耳にしていた名曲の聴こえ方が変わる!

ざっくりわかる!クラシック音楽の流れ。

ベートーヴェンやモーツァルトなど、誰もが知っている有名作曲家たちの時代背景や想い。

音楽の魅力に、当時のヨーロッパ中が熱狂した雰囲気と、今現在まで世界中で愛され続ける「音楽の力」。

教養だけでなく、新しい趣味の入口にもなる一冊!

(自分のiPhoneに、ベートーヴェンやモーツァルトが!♫)

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2021年02月20日

Posted by ブクログ

分かりやすくクラシック音楽の事が理解できる一冊。

教養ってこういった内容の本をたくさん読む事で培うことが、出来てくると感じます。

たくさんの音楽を聴きたくなった一冊でもあります

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2019年02月02日

Posted by ブクログ

音楽史と当時の世情を年代順に。
巻末にはクラシック音楽関連の映画、初心者におすすめ10曲あり。クラシック音楽好きには既知のこともそこそこありそう。
さらっと読めるけど、良い内容だと思う。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

モーツァルトやベートーヴェンが大作曲家になったのは、過去の偉人達が築き上げた音楽理論を勤勉に学んで発展させただけでなく、パトロンや観客、そして時代が欲していることを見事に汲み取り、永遠の芸術作品へと昇華させたからだと気付かされた。

本書では他にも、活版印刷や楽器の発明による音楽の普及、王政や宗教や文化がクラシックを必要としたことなど、西洋史と音楽史を同時に学ぶことができる。

数多の名曲達が歴史に名を残したのは、単に名曲だからではなく、幼い頃からの猛烈な学問と練習、周到なマーケティング、芸術家としての並々ならぬ矜持によるものだと知れば、いまの仕事に見習うべき点も多々見つかりそうだ。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

クラシック音楽に無学な私でもわかりやすく、また興味深く読むことができた。
音楽家たちの生涯や作品の背景を紹介するだけでなく、市民革命やナショナリズムといった歴史と絡めて説明されることで、とても奥行きのある内容になっていたからだと思う。
私が世界史やクラシックに疎いからこそ、発見が多かったというのもあると思うけど。
個人的には日本人オペラ歌手三浦環のエピソードが印象的。
欲を言うなら、ショパンについて詳しく知りたかったなぁ。

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2021年12月02日

Posted by ブクログ

クラシック初心者でも楽しめる本だと思う。
時系列順にクラシック音楽の歴史を知ることができて、面白いエピソードも多い。
バッハとヘンデルが失明したエピソードなんかが興味深かった。

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2021年02月24日

Posted by ブクログ

クラシックについての知識はほぼ皆無だったが、本書を読む事で、クラシック音楽の歴史を概観することは出来た。

各時代における作曲家の役割についても、理解する事が出来たため、読んで良かった。

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2020年10月25日

Posted by ブクログ

作者が言うように、クラシックに触れる機会がなく、コンサートにも行ったことがない人を対象にした本。
そういう人の最初の一冊としてはなかなかのオススメ。
大まかな歴史が分かり、興味も持てた。

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2019年04月07日

Posted by ブクログ

クラシックの基本的な歴史や特徴が上手くまとめてあって、自分の様な初心者には非常に取っ付き易い。

聞いたことがある名前や曲も、このように歴史や背景を知るだけで、視点が広がるし聴いた時の吸収力も遥かに違う。
何事も知識を増やす事の大切さを改めて感じられた気がする

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2019年01月21日

Posted by ブクログ

クラシック音楽の名だたる音楽家の歩みを当時の歴史とともに理解させてくれる。社会の中で、どのように音楽が発展してきたかを学べる。音楽家との接点は音楽室にあった肖像画程度の自分にとっても、わかりやすく書かれており、とても参考になった。

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2019年01月06日

Posted by ブクログ

東京フィルハーモニー交響楽団の広報渉外部部長がクラシック音楽の歴史について説明する。社会と音楽の連関した発展についてよくまとまっている。
巻末の参考文献も気になる。

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2019年01月06日

Posted by ブクログ

「読みやすい」というのが率直なところ。

「クラシック音楽とはなんたるものか」を論じるというよりかは「こういうことをちょっと頭の片隅に入れておくと聴くのが楽しくなりますよ」ということを意図して書かれたものだろう(何たるかを知りたいのであれば吉田秀和あたりの本を読めばよい)。

取り上げている作曲家も絞られていて、ショパン、ブルックナー、ラフマニノフはほぼ触れていない。

ソナタ形式の説明は分かりやすい。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

音楽史に影響を与えた社会的出来事をも含めて、
クラシック音楽史を代表する人物を時系列に沿って展開し、紹介されている著書。

音楽史を深く理解するためには、
音楽史だけの理解では浅く、
世界に起こった様々な出来事をもおさえていることが重要。

ベートーヴェンは、
あまり人あたりがよくなく冷たい印象を持たれるが、実は元々は文学や哲学などの教養にも深く、難聴になる前までは好んで人と論議をしていたことがこの本では紹介されている。

ベートーヴェンの音楽史において革命的な偉業を成せたのは、彼が実は音楽のみではなく、様々な世界の事象を理解する教養があったからこそ、新しい音楽スタイルを作り出せたのだろう。

音楽で自分の気持ちを前面的に出し、今までの音楽形式を一転させ、フリーランスとして自由に活動をした、音楽業界の革命児ベートーヴェン。

その根底にあったのは、彼の教養力だったのだ。


音楽に携わる人ほど、音楽以外のことを学び
音楽に携わらない人ほど、音楽のことを学んだほうが良い。

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

 これ一冊で音楽と世界史がざっくりわかる。

 「聴き減りのしない音楽」それがクラシック音楽。作曲家たちが何百、何千曲にのぼる作品を発表してきたが、現在まで遺っているものは、ごくわずかで、数百年にもわたり、引き継がれてきた作品は、まさに一流。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

※以前に読んだ本の登録
ざっくりメモ

クラシック音楽の歴史について学べる本。ワインなどと同じく、歴史、文化を知っておくことは教養として必要であると考える。

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

古代ギリシアからバロック、古典派、ロマン派、現代音楽に至るクラシック音楽の歴史をざっくり解説。
クラシック音楽は好きだが、その流れやジャンルなどはあまりよくわかっていなかったので勉強になった。
ただ、やはり実際に聴かないと、文章での音楽理解には限界も感じた。
また、「ビジネスに効く教養」ということを謳っているが、カウンターパートがクラシック音楽好きなら多少話のネタにはなるだろうが、本書はビジネスに直結するような内容では全然なく、クラシック音楽とビジネスを安易に結びつけるのもちょっとクラシック音楽に対する冒涜という感じもするので、あまりその点は掲げないほうがよかったのではないかと思う。

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2022年11月22日

Posted by ブクログ

クラシック音楽のプロデュースなどを手掛ける松田亜有子さんが書いたクラシック音楽ガイド本。

タイトルだけ見ると堅いのかな?と少々身構えていたが、丁寧な文体で分かりやすく、すんなりと内容が入って来た。

作者のクラシック音楽愛も伝わってきたし、大事なところは太字にしたり、作曲家年表を付けていたり、参考資料写真などもふんだんに盛り込んでおり、読みやすい工夫を、至るところに感じた。

作曲家たちの歴史はもちろん、音楽家の役割や、その曲が作られた当時の西洋の時代背景も書かれており、音楽を通して世界史までも学ぶことが出来る、大変お得な一冊。

作曲家は、バロックからはヘンデル、バッハ。古典派からはハイドン、モーツアルト、べートーヴェン。ロマン派からはシューベルト、シューマン、ベルリオーズ、リスト、ワーグナー、チャイコフスキー、ヴェルディ、プッチーニ、マーラー。印象派からはドビュッシー。現代音楽からはストラヴィンスキー、などの歴史や人物像を丁寧に紹介している。

作曲家だけでなく、オーケストラやオペラの楽器編成の歴史、「音楽」そのものの歴史や、ピアノの進化、ドレミの音階、楽譜の普及や、日本と西洋音楽の出会いまでも書かれており、これは楽しくクラシックの勉強が出来る一冊だった。

松田さんは特にベートーヴェンが好きなのかな、と感じた。
初めて自分の気持ちを音楽で表現したり、パトロンに頼らずフリーとして独立して活動したり、と、音楽で大きな革命を起こした貴重な人物だ、と賞賛していて、文章にも熱を感じた。

逆に、ショパンとラヴェルの記述がほとんどなかったのが気になった。
交響曲を書かなかったからかな?

また、個人的にはやはり、印象派についての記載が興味深かった。
19世紀のパリのサロンでは、モネと同世代の詩人のステファーヌ・マラルメが自宅で度々交流会を開き、その時輝いていたあらゆる芸術家たちを集めたという。
そこには、ドビュッシー、マネ、モネ、ゴーギャン、ドガたちも呼ばれていたらしい。
ドビュッシーとマネは20歳ほど歳も違うけど、当時交流があったのかな?

巻末には、作者オススメの「クラシック音楽が楽しめる映画30選」と「クラシック音楽オススメ10選」が掲載されている。
気になるモノは全部メモりました!これを参考に、映画も音楽も、楽しみたいと思います!

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2021年11月26日

Posted by ブクログ

 歴史や理論を知ることで、作業用BGMでしかないクラシックをより楽しめるんじゃないかと思い、購入。

 その時代の音楽家の役割と名曲は、その時代の社会や経済に影響を受けて生まれるとの考えから、本書では、音楽家の解説の前に時代背景を説明する。フランス革命あたりがベートーヴェン、ドイツが30年戦争から復興したあたりがバッハとヘンデルといった感じで、歴史のイベントとクラシックが自分の中で結びついたのがこの本を読んで一番良かったこと。
 この本でクラシックじゃなくてヨーロッパの歴史に興味が出たら、「超訳 ヨーロッパの歴史」を読むのがおすすめ。

 クラシックを聞いても綺麗だな、激しいなぐらいの感想で終わってたのが、こういう時代だから腹立ってたのかなぐらいは想像できるようになった。BGMとしてではないクラシック音楽を今後楽しめそうだ。

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2021年01月28日

Posted by ブクログ

音楽は聴くものであって、その曲の成り立ちとか作曲家とか何派だみたいなのはあまり気にしていなかったものの、こうして体系的にまとめられるとそれなりに面白くてためになった。

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2019年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

忘れやすいので、備忘録代わりに。
普段は、仕事柄ビジネスパーソンと関わる機会が多く、このような話題は避けられないやもと思い、読んでみました。
内容としては、まずまずです。著者の方の人柄が滲み出ており、不快感もなく読み進められました。

本当に「ざっくり」分かるので、クラシックとは何ぞやを知りたい方にはおすすめです。

少し残念だったのは、俯瞰的な内容かと思いきや、偏りがあったことでしょうか。
著者の思い入れが強いのか、ベートーヴェンにかなりのページを割いています。
他の作曲家たちの紹介もありますが、これだけで教養を身に付けた気になるのは、危険かもしれません。
あくまでも、トリガーの役割を果たす導入書という感覚で、詳しいことは個人的に深掘りしていくのが良策だと感じました。

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2019年03月02日

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