黒沢令子のレビュー一覧

  • 温暖化に負けない生き物たち 気候変動を生き抜くしたたかな戦略

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    ネタバレ

    なかなか難しくて読み進めるのが大変だったけど、だんだんと集中してきて読み切れた。温暖化だけではなく、有史時代においても小氷期などの寒冷な期間があったことも初めて知ったし、生物だけでなく植物までもが移動などの戦略をとっていること、そして人間の移民などにも温暖化の影響があることを知った。昨今温暖化に関するニュースも増えて、ネガティブな印象や危機感を感じることが増えたが、温暖化は今後数十年確実に進むのであれば、もうダメだと嘆くのではなく、できることをそれぞれが行い文化を変えていく、もしくは生物たちの戦略を面白く前向きに眺めていきたい、そう思える本だった。

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    2025年08月29日
  • 雨を操る

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    雨を操る: 森林保護思想の変遷から読み解く気候安定化への道。ブレット・M・ベネット先生、グレゴリー・A・バートン先生、黒沢令子先生の著書。森林と気候変動の科学史。森林破壊で降雨量が激減することが地球温暖化につながる。森林問題地球温暖化問題に詳しくない人でも最近の夏が暑すぎることは誰だってわかるはず。森林問題地球温暖化問題から目を背けずに森林保護をすることが地球温暖化問題の解決の第一歩。森林の重要性と森林保護を考える人を一人でも増やすことでしか地球温暖化問題解決はない。

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    2025年08月11日
  • 時間軸で探る日本の鳥

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    面白かった。特に普段から鳥類の文化資料に興味があるので、3、4、5章を目当てに購入したが、全章あたりだった。
    1、骨や遺伝子から探る日本の鳥。化石から古代日本の鳥類相をバードウォッチングする。遺伝子解析からルーツを探る、系統地理学。考古遺物からの解析。ニワトリ、アホウドリ。
    2、文化資料から探る日本の鳥。堀田正敦『観文禽譜』を例にした江戸時代の鳥類。江戸時代の食文化と鳥類。江戸時代のツルの同定と分布『本草網目啓蒙』『有徳院殿御実紀』『鳥類図譜』『伊達治家記録』『伊達家御歴代事記』宇和島藩
    『記録書抜』
    3、全国的な野外調査でみる日本の鳥類の今

    以前から文化資料でのバードウォッチング、まあ、野

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    2021年03月18日
  • 温暖化に負けない生き物たち 気候変動を生き抜くしたたかな戦略

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    環境が変化することによって、今まで通り生き続けていくことが困難になる事例は数多くある。そうした状況、特に温暖化という過酷な条件の中で、動物、植物、海洋生物、昆虫、鳥類など様々な生物たちのとった選択が、多くの研究者たちの調査結果とともに紹介されている。いずれも専門的な分野の研究でありながら、筆者の持ち味ともいえる軽妙なタッチでわかりやすく読ませてくれる。日照時間の変化によって、渡りを開始する鳥たちと、温度によって開花を早める植物との自然界におけるタイミングのずれが、生態系を狂わせたり種の滅亡につながっていく、といった事例などは、いま世界中の各地で起こっている。

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    2024年09月03日
  • 温暖化に負けない生き物たち 気候変動を生き抜くしたたかな戦略

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    非常に良い本。温暖化問題というと気候科学や災害などの話が多く深刻なものばかりだが、この本を読むと植物を含む生物はたくましく生き残ろうとしていることが分かる。もちろん温暖化がなくなるに越したことはないが、地球温暖化は初めてではないし、この世の終わりでもないことがよく分かる。ただ絶滅する種がある事も、人類が相当な困難を受ける事も事実。北方に引っ越そうかな。

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    2024年08月18日
  • 温暖化に負けない生き物たち 気候変動を生き抜くしたたかな戦略

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    環境に与えているダメージの大きさを思い知らされる。
    地球人として、できることは何でもやることだ、に尽きる。

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    2024年05月10日
  • 人類を熱狂させた鳥たち

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    鳥類の扱いと、鳥類学の歴史を、現在に至るまで辿る一冊。
    人類の歴史の中で、鳥類もまた身近な生物であり、生きるための狩猟、家畜化から遊びでの狩猟に至るまで多くが殺され、気候変動の拍車もあって絶滅させられてきた分類の一種である。少し前まで鳥類の科学といえば標本剥製の収集が全てだと信じられており、かつ銃の誕生と精度の向上、宗教的背景が収集と狩りを加速させてきた、他の動植物の例にもれず現代の視点からするとなかなかに黒い歴史を経てきた分野だなと感じる。
    ずいぶん前に読んだ「大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件」の話も出てきたり、歴史の中でフォーカスされた鳥類たちがどのように扱われてきたかを垣間見て、今の人と

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    2025年08月17日
  • 温暖化に負けない生き物たち 気候変動を生き抜くしたたかな戦略

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    【感想】
    気候変動が動植物に破壊的な影響を与えていることは疑いようのない事実だが、では、動植物たちは「何も対処していない」のだろうか?約10~20万年前にアフリカに存在したホモ・サピエンスがユーラシア大陸に向かって大移動した理由は、干ばつなどの「環境の激変」によって暮らしが困難となり、食料の豊富な場所に移住する必要に駆られたからだ、という説がある。当時の人類は、気候変動の原因や移動先の候補地といった情報は持ち合わせていなかった。いわば「現代の動物」と同じ知能・技術しか有していなかった。そんな彼らが気候変動に対して「適応」という選択をしたのならば、現代の動植物も同じような行動を取っているのではな

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    2024年04月07日