佐々木良昭のレビュー一覧
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トリガーワード:アタチュルク、エルドアン、ギュレン、第二ボスポラス海峡、オスマン帝国、奉仕、モダンイスラム国家
悠久と変革のトルコ。政治的にも存在感があり、イスラムの奉仕の精神に則って難民受け入れなどにも積極的。若者が元気であり、GDPも8.8%の成長率。。。閉塞感のある世界の中で、ひときわ輝いているトルコが、これから世界の中心になっていくのだという著者の説を、ムスリムとしても嬉しく読んだ。親日家でもあるトルコであるから、日本と協力すればすごいことが出来るのではないか?そんな希望も持った。もっとトルコのことを知りたいと思わせる一冊だった。 -
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政治や歴史についてはあまり触れられておらず、今日のイスラム教徒の価値観や考え方や日常について書かれている。
イスラム教って辞められるの?不倫をした人を家族が殺すとかイスラム教徒はどう思っているの?自爆テロをやっている人をイスラム教徒はどう見ているの?などなど、聞きにくい上に、これという答えがあるわけではなく調べにくいが気になる疑問について解説している。
なお、不貞を働くのは男女なのに女だけ殺すっておかしくない?とかそういう部分はサラッと流しつつ、イスラム教徒は女性を守るなど書かれており……おそらく普通の日本人的価値観からすると、モヤモヤした気持ちになる。
が、著者がイスラム教徒というこ -
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ネタバレ世界の中でも、トルコは有数の成長国である。日本は、トルコとの関係を深めよ!がメッセージな本。アラブの春から、リビア、シリア情勢の悪化…。。中東から北アフリカまでのイスラム圏は、今、政治的に非常に不安定である。そんな中、イランやシリアと異なり、肯定的な意味で、ピカイチの存在感を誇る国が、トルコである。世界中の注目を浴びるこの国は、日本ではほとんど紹介されていない。一般的には、せいぜい、一時期ブームになったトルコアイスと、ケバブ位しか知られていないのではないか(しかも、ケバブは中東圏の料理なので、厳密にはトルコ料理とは言い難い)。では、なぜトルコがここまで注目されるのだろうか。
まず第一に、 -
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ネタバレ[ 内容 ]
イスラム・テロはなぜ続くのか。
彼らの唱える「ジハード」とは何か。
本書は、イスラム世界に渦巻く戦いの論理を読み解き、現代のネットワーク社会が生み出したバーチャルな世界国家の実像を浮き彫りにする。
衛星放送・インターネット・携帯電話によって共有される情報と憎悪の感情。
世界中のモスクから集まる無尽蔵の資金。
自由に移動し、画策するテロリストたち…。
日本も彼らの標的となっているのだ。
現地で生活を共にするなかで知り得たイスラム教徒の本音を明かし、テロリズム時代の行く末を大胆に展望する。
[ 目次 ]
第1章 イスラム原理主義の正体
第2章 イスラムの掟とジハード
第3章 イスラ -
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ユーロ圏危機相場は終わったと勝手に決めつけて、次のネタを探し中。
BRICSの次の高度経済成長はVISTAなんて言われてるので
とりあえずトルコについて読んでみた。
かなり一方向からのトルコ賛歌ではあるが
今後のポテンシャルは充分に感じることができた。
トルコはアジアとヨーロッパの間に位置しており、イスタンブールは昔から東西の貿易の重要拠点でもあった。
周辺諸国に比べて政治・経済
も安定している。
また、歴史的背景からヨーロッパとイスラムの文化がうまく融合していて、言語能力や他文化に対する寛容性など、全般的にコミュニケーション力が高いとのこと。
上記の特性を考えると、